2015年4月28日
実用化された免疫療法の仕組み
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メラノーマは形が左右非対称で、はしがギザギザしていることが多い=大阪医療センターの為政大幾・皮膚科長提供
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東京都内の男性(86)は昨年7月、膀胱(ぼうこう)の結石を取る手術を受けた時、膀胱の粘膜にメラノーマが見つかった。国立がん研究センター中央病院で検査すると、肺にも転移していることがわかった。
3週間に1回通院し、発売直後の新薬「ニボルマブ」の点滴を受けた。5回目の点滴の後、CT撮影すると、肺と膀胱にあった腫瘍(しゅよう)が見えなくなっていた。男性は、結石の手術前とほとんど変わらない生活を送っている。
メラノーマの治療は、腫瘍を切り取る手術が一般的だ。ほかの臓器に転移している場合は、抗がん剤が中心となる。
転移性メラノーマには、同じ抗がん剤が30年以上使われてきた。国立病院機構大阪医療センターの為政大幾・皮膚科長は「目立った延命効果は期待できず、治療は非常に困難だった」と振り返る。
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