2016年08月11日 11:12 R25
写真 高校でITの授業を受ける生徒もいるが… |
【もっと大きな画像や図表を見る】
記事では、まずA准教授が学生のPC使用状況を語っている。A准教授によると、多くの学生が「レポ―ト書くくらいしか使わない」といい、そのレポートさえも、「手書きではダメですか?」と聞いてくる学生も少なくないのだという。また、記事中で女子大生も「メールや調べ物もスマホで済むし、テレビもスマホで見られるのでPCは社会人になってから買えばいいかなと思ってます」とコメントしている。購入意欲についても、バイト代で買うには高額であるとしながら、「親に相談したら『高いから今は買えない』」と言われた現状を吐露。Twitterでは、
「まさに『若者のPC離れ』彼らの生活はスマホで事足りるし、パソコン使うことも無いんだろう。これも時代の流れか」
「仕事では100%と言っていいほど使うのに、授業・受験・就職でそのスキルが問われない。教育に関わる大人たちの怠慢」
「スマホ偏重よりも『高いから今は買えない』という問題のが大きくないだろうか。PCスキルも貧困連鎖してしまうのか」
と「若者のPC離れ」を主軸に、教育や貧困問題に至るまで様々な声が上がった。
一方で同記事の筆者は、佐賀県で今年6月に起こった高校生による「教育情報システムへの不正アクセス」事件を引き合いに「『若者のPC離れ』というより『スキルに差が生じている』というのが正しいのかもしれない」と若者間でのITスキル格差を論じている。これに対して、
「ITスキル=PCスキルという考え方がそもそも古い。実際ビジネスで必要な機能は今のスマホやタブレットで全てまかなえる」
「入社時に数日研修すればすぐ使えるようになりますよ、若いんだし。15年くらい前までパソコンできない人なんてザラだったし、"ITスキル"が指すものも、時代と共に変わる」
「いや率直に言って学生の現状に何が問題があるのかわからない。筆者らは社会人になって即座にPC使いこなせてたのか?入社時の新人のスキル差があるのは当たり前」
と、そもそもPCスキルを在学中に培う必要はないという声もあった。
物心ついた時から日常にPCやインターネットがあった「デジタルネイティブ」のリアルな実態が明らかになったことで表面化した「PCが使えない学生」問題。ネイティブでない世代にとっては、スマホが使えるのに、PCが使えないと違和感が目立つのかもしれない。
(山中一生)
(R25編集部)
※コラムの内容は、 R25から一部抜粋したものです
※当記事は2016年08月10日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
※一部のコラムを除き、 R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
0 コメント:
コメントを投稿