横浜市が表明した、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致撤回を求めるシンポジウムが14日夜、かながわ県民センター(同市神奈川区)で開かれた。衆参の女性国会議員が党派を超えて呼び掛け、趣旨に賛同した市民らが実行委員会を組織してシンポを企画。会場は市民ら約260人で満席になった。
シンポではまず、前参院議員の糸数慶子氏が基調講演。IR整備を成長戦略の柱と位置付ける政府に対し、「アベノミクスがうまくいかなくなり、カジノで経済振興を図るというのが政府の動きだが、カジノで経済が活性化するのか」と疑問を呈した。
その上で、沖縄への誘致に反対してきた自身の経験に触れ、「『これから運動しても無駄』と思っている人がいるかもしれないが、動けば物事は変わる」と強調。「カジノは横浜市民の問題。闘って、カジノの要らないまちにしてほしい」と呼び掛けた。
その後、誘致に反対する市民団体が「反対の署名が7500筆を超えた」などと活動を報告。また「中学校給食がない中、市はもっとやることがある」「市民が是非を決めるべき。それができないならば、市長はリコールされるべきだ」などの意見が出された。
呼び掛け人を代表し、社民党の福島瑞穂副党首(参院比例)が誘致反対に全力を尽くすと訴えた。
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