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ストレートタイプ・ウッドホーン SS-300 / SS-500
2インチスロートウッドホーンSS-300 300,000円 (税別1台・砲金製スロートアダプター付属)
1インチスロートウッドホーンSS-500 100,000円 (税別1台・砲金製スロートアダプター付属)
SS-300
SS-500
●最も自然に広がるストレートタイプホーン
ホーンには様々な形状の製品があります。円形ストレートホーン、角形ラジアルホーン、開口部に仕切りのあるセクトラルホーン、中央部に仕切のあるデイフラクションホーン、など様々な形式があり、それぞれにメリットとデメリットを持っています。当社では従来から内部に仕切りを持ったデイフラクションホーンの発展型の製品としてF350?やF310A、F280Aなどを製造して参りましたが、それ以上の音質の向上を求める場合はその形状・構造を限りなくシンプルにする必要があると考えました。
ホーンの最もシンプルでストレートなものは円形のストレートホーンであることは間違いないと言えます。そして音そのものも最もストレートで情報量の多い面を持っていますが、円形ホーンにはその形状により指向特性が中高域になる程中央部分に集中し、周波数特性が大きくうねる欠点があります。当社では角形ホーンの長所と円形ホーンの素直さを兼ね備えたホーンを目指して試作実験を重ねた結果、ホーンのスロート付近から急激な変化をさせず、徐々に形状変化させながら丸型から角型に広げて行く形状が最も良いという結論に行き着きました。従来の角型ホーンではホーンの開口部の各コーナーは90度の角を持っていましたが、ホーンの音波の拡がりの性質は角型のコーナー部と中央部ではかなり違いが出る為、SS-300、SS-500ではコーナー部に丸味を持たせ、より音波の拡散がスムーズになる様工夫致しました。
結果的にはSS-300、SS-500は円形ストレートホーンの良さを残しながら角型のラジアルホーンの拡がりと音場、使いやすさを併せ持った新しいホーンとして仕上げることができました。
●材質に音の響きの良いアサダ桜集成材を採用!
当社では二十数年前に既にホーンやエンクロージャー用の木材を種々試聴し、その中で最も良い音の素材としてアサダ桜を選定しました。アサダ桜は主として北海道に自生し、比重約0.73とかなり重く、強度や弾力性が高く、木目が細かく、美しい国産材の中でも特に秀れた素材です。SS-300,SS-500ではそのアサダ桜を極厚の集成材にして採用しています。厚さはSS-300では140mm、SS-500では厚さ100mmという極めて厚い集成材のブロックにして製作し、それを三次元的な曲面状に削り出してホーンにしています。集成材は木材の単板を積層してブロック状の形状にした素材ですが、木材の材質そのものの性質がそのまま残っているため響きは良いのですが、木目の縦方向と横方向ではその使い方によって音質が異る性質があります。SS-300、SS-500では共に縦方向(ホーンの前後方向)に木目を向けて使用しています。これは、木目が縦目方向の方が音の伝達速度が速い性質がある為で、縦方向使いの方がスピード感のあるクリヤーで良い音質が得られ、音質向上の重要な一因になっています。
●ホーンの拡がりはハイパーポリツク
SS-300、SS-500ホーンの拡がり係数にはハイパーポリックカーブの定数を採用し、カットオフ付近の低い周波数まで十分な周波数特性を確保しています。従来のエクスポーネンシャルカーブを採用したホーンではカットオフ周波数付近で周波数特性が下降傾向になるため、クロスオーバー周波数はカットオフ周波数の2倍以上の周波数以上でしか使用できませんでしたが、より低い周波数でのクロスを可能としました。
クロスオーバー周波数はSS-300では300Hzのカットオフに対して500Hzのクロスを、SS-500では500Hzのカットオフに対して800Hzという低目の周波数でのクロスを可能としています。
SS-300の側面とスロートアダプター部分
砲金製のスロートアダプターを採用しています。
SS-500の側面とスロートアダプター部分
砲金製のスロートアダプターを採用、
アルティック・JBLの両タイプの取り付けネジに対応しています。
●硬くて緻密なアサダ桜集成材ブロックから削り出す2ピース構造の究極のスタイリング
SS-300ホーンは強度が高く音も秀れている上下二分割構造を採用しています。この材料は弊社が数多くの試作の結果、最も音がよいと判断したアサダ桜集成材ブロックからの削り出しによって構成しています。集成材は厚さ140mmという極めて厚い板状の素材をNCルーター加工機によって精密に削り出されます。
当社のホーンは上下方向はもちろん左右方向も二次曲線でなければならないという考え方を採用しているため、その加工はかなり困難で、内部を三次元曲面の形で削り込まなければならず、加工が難しく、精密加工を得意とする当社も苦労を致しました。様々のアプローチの末、鉄鋼加工に用いられる金型加工と同様の加工方法によって、ようやく製品化をすることができました。
上下二分割で構成されたその構造は、組み立てが容易で構造美を感じさせるスタイリングとなり、製品の品質安定の面でも大きな成果を得ることができました。
●指向性は水平70度、垂直30度
SS-300、SS-500は共に指向性は水平70度、垂直30度とやや狭目になっています。これはこのホーンが指向性を強制的にコントロールしたタイプではなく、ごく自然に拡がる形状・設計になっているからで、その拡がり角が狭いからと言って音場感が出ないと言うことではなく、拡がりはむしろ自然な印象です。しかし、聴取エリアとしては限定されますので、なるべくセンター軸上に近い位置でご使用になられます様お推めさせて頂きます。軸上から5~10度位の範囲内では周波数特性はほとんど変ることはありませんので安心してご使用頂けます。
●新設計の砲金鋳造スロートアダプター
当社では従来製品からスロートアダプターはドライバーユニットとホーンを接続する目的だけの存在とは考えず、振動板を有するドライバーユニットを支える大切な部材であるという考え方から、できるだけ大きな強度を取る為、銅系合金で比重も8.5と重く、響きも美しい砲金の鋳造品を採用してきました。比重がアルミの約3倍と非常に重く丈夫な為、スロートアダプター部のみでSS-300用で約3kgの重量がありSS-500用も1.5kgあります。本機ではその砲金製スロートアダプター部にホーンをセッティングする際のスタンドを取り付ける構造とし、使用時にはホーンの両サイド部分にセッティングベースを配し、3点支持として機能する様に設計しております。ホーンをエンクロージャーの上に置いて使用する場合はホーンをべ夕置きした場合は低音用エンクロージャーの振動を直接受けることになります。しかし、その接触面を3点に限定し、ドライバーとホーンの重さをその点に集中させる事によって振動を抑制し、中低音域の乱れや干渉を大幅に減少させることに成功しました。もちろんセッティングの容易さも見逃せません。従来、類似のホーンを使用する際にはドライバーユニットの下に本などを置いて高さ調整を行うケースが多かったのですが、ホーンの水平出しは非常に簡単で、音の面でのメリットも大きく、重要なポイントと言えましょう。
●エンクロージャーに組み込み可能な構造
SS-300、SS-500は共にエンクロージャーに組み込み可能な構造としています。当社では現在はまだエンクロージャーに組み込んだ形の製品はございませんが、エンクロージャーに組み込む事によって、ホーンを防振できるメリットがある事は確かです。SS-300は埋め込みナットを組み込む事が可能で、エンクロージャーへの組み込みは容易です。(埋め込みナットはオプションです。詳細は弊社までお問い合わせください。)SS-500の場合は取付フランジ部に下穴をあけ、木ネジなどで取り付ければ組み込みも可能です。ホーンをエンクロージャーに組み込む場合は位相関係を考慮され、ホーンの前後位置に気を付けて設計されることをお奨めいたします。
SS-300規格
●型式:スペシャルストレートホーン
●ホーンのカットオフ周波数:300Hz
●推奨クロスオーバー:500Hz
●指向性:水平70度、垂直:30度
●スロート径:4.9cm(JBL/TADタイプ2インチ)
●適合ユニット:TAD4001、JBL2441、2450等
●ホーンの材質:アサダ桜集成材・縦方向使い
●外形寸法:620(W)×280(H)×430(D)
●重量:18kg
●スロート部の材質:砲金鋳物・黒色亜鉛メッキ
●価格:¥300,000(1本・税別)砲金スロートと3点支持セッティングベース付属
SS-500規格
●型式:スペシャルストレートホーン
●ホーンのカットオフ周波数:500Hz
●推奨クロスオーバー:800Hz
●指向性:水平70度、垂直30度
●スロート径:2.54cm(1インチ)
●適合ユニット:TAB2001、JBL2425、ALTEC1インチスロートドライバーユニット
●ホーンの材質:アサダ桜集成材縦方向使い
●外形寸法:316(W)×200(H)×260(D)
●重量:5.4kg
●スロート部の材質:砲金鋳物・黒色亜鉛メッキ
●価格:¥100,000(1本・税別)砲金スロートと3点支持セッティングベース付属
※SS-300、SS-500の意匠・仕様・規格等は改良の為予告なく変更することがあります。
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