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「43UN700-B」大ヒットした4K/42.5型IPS液晶モニタの後継機が登場
LGエレクトロニクスから42.5型の4K液晶モニタ「43UN700-B」が11月15日より発売されます。「43UN700-B」は2017年5月に発売され価格とスペックのバランスの良さから大ヒットとなった「43UD79-B」の後継機種です。
ここでは「43UN700-B」の魅力を紹介してみたいと思います。
42.5型の大型4K対応モニタ
2017年にLGが発売した「43UD79-B」は非光沢IPSパネルを採用した4Kモニタでありながら数少ない42.5型と大型の液晶モニタで、HDMIのほか、DisplayPortやUSB Type-Cといった豊富な入力端子やリモコン付属・非光沢のノングレアIPSパネル採用など、それまで同サイズで販売され人気だったフィリップスの「BDM4350UC/11」の(個人的な)不満点をすべて解消したような素晴らしいモニタでした。
発売直後は品切れするほどの人気っぷりで、価格も7万円前後と安価だったことからその後もコンスタントに売れ続けたヒット作となり、私も「43UD79-B」を発売日に入手し、快適なパソコンライフを送っておりました。
「43UD79-B」の機能や使用感は以下の記事で紹介しております。参考にしてください。
そして今回発売される「43UN700-B」は「43UD79-B」の後継機種であり、4K解像度(3,840×2,160)対応や豊富な入力端子の対応はそのままに、新たに最近のトレンドであるHDRにも対応しながらも価格は7万円前後に抑えられており、コストパフォーマンスの良さは受け継がれております。
4K解像度こそ大型モニタのメリットがある
画面は大きいほうが見やすく作業がしやすいのは当然ですが、それにしても画面から1m以上離れてみることが多い普通のテレビと違って、パソコンのモニタはだいたい50~70cmほどと至近距離から見ることが一般的です。そこへ幅97cm、高さ58cm弱もある42.5型の大型のモニタは大きすぎるのではと考えてしまいます。
実際、私は「43UD79-B」を発売直後に購入し2年以上使用しておりますが、それまで使っていた27型のモニタと比べると確かに圧迫感を感じます(とくに高さ)。しかし、3,840×2,160ドットという広大で高解像度な4K画面の恩恵を最も受けるスケーリングなし(等倍表示)表示をする場合、文字を読むためには40型前後は必要だと思います。
4K解像度に対応したモニタが多い27型クラスではゲームはともかく、少なくともブラウジングやテキスト入力関係は文字が小さすぎてスケーリングしないと私はダメでした。その点、42.5型と大きな「43UD79-B」はスケーリングなしの等倍表示でも文字はちゃんと読めるので、3,840×2,160という高解像度を思う存分堪能することができます。
そんなわけで4K解像度には個人的には40型前後のサイズを推奨します。
43UN700-Bの特徴
「43UN700-B」の主な特徴を以下で紹介します。といっても特徴的な機能は前機種の「43UD79-B」とほとんど同じとなっております。
42.5インチ 4K(3,840×2,160)解像度に対応
「43UN700-B」の基本で最大の特徴は、当然ですが3,840×2,160の4K解像度に対応している点です。たまに解像度が足りないのに4Kを謳うエセ4Kモニタがアマゾンなんかで販売されておりますが、「43UN700-B」はちゃんと対応しております。フルHDを4枚並べられる解像度はやはり圧巻です。
6ポートの入力端子(HDMI×4、DisplayPort、USB Type-C)
「43UN700-B」の入力端子は、HDMIが4つ(4K60p×2、4k 30p×2)とDisplayPort、USB Type-Cの各端子に対応しているのでPCはもちろん、Blu-rayレコーダーやゲーム機など各種機器をたくさん接続可能です。
PIP、4画面PBP、OnScreenControlで画面を有効活用
上記の豊富な入力端子を活かす機能として、4つの入力機器の画面を4分割したモニタに表示するPBP(ピクチャーバイピクチャー)にも対応。これにより約21.5型のフルHDモニタ4枚分の各入力映像を1画面に表示することができます。
入力・データ転送・充電に対応したUSB Type-C搭載
USB Type-C端子により、ケーブル1本で映像や音声の入力はもちろん、最大60Wの充電もできます。映像と電源を別々のケーブルで用意しなくて良いのは、モニタ周りがスッキリとするので使い勝手だけでなく見た目にも嬉しいです。
後継機では待望のHDRに対応
「43UD79-B」は4Kの恩恵を受ける非常に満足度の高いモニタでしたが、不満点もありました。それは昨今のトレンドであるHDRに未対応という点です。
HDRとは「ハイダイナミックレンジ」の略ですが、より詳しい解説はPC機器メーカーのEIZOの以下の記事などを参考にしてください。
HDR対応であれば暗いところは潰れずに、明るいところは白飛びせずに鮮やかに見えるというわけで、より人間の目に映るのに近くなるというわけです。最近では映画のネット配信タイトルや、ゲーム機のPS4 ProなんかがHDRに対応しております。
「43UD79-B」はこのHDRには未対応でしたので、本当の意味で4Kの恩恵を受けられるというわけではありませんでした。しかし、後継機である「43UN700-B」はこのHDRについに対応。より高画質でコンテンツが楽しめるようになりました。
ただ、HDRにも対応する輝度によってDisplayHDR 400・600・1000といくつかの種類があり、「43UN700-B」はもっとも低い400cd/㎡のDisplayHDR 400対応となっております。このあたりは価格を考えると仕方のないことだと思います。
まとめ
PCモニタとして完成度の高かった「43UD79-B」の後継機種「43UN700-B」は、使いやすい部分はそのままに機能強化をしたまさに正当進化といったモデルであり、発売時から7万円を切る驚異のコストパフォーマンスといえます。
長年フルHDかそれ以上の解像度のモニタを使ってきましたが、4K解像度はそれらよりも次元の違う快適さを提供してくれます。とくに縦の解像度が2160まであるので、Webページの閲覧やExcelデータの編集時など縦に長い情報を見るときに威力を発揮してくれます。この解像度に慣れてしまうと、フルHDの画面では上下が異常に狭く窮屈に感じてしまいます(横の解像度はそれほど狭く感じないので不思議です)
そんなわけで、広大な作業領域が欲しい方や4Kは欲しいけど文字が見えづらいと嫌、という方はぜひとも大型の4Kモニタである「43UN700-B」を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。超オススメ ですよ。
オマケ:モニターアームの選択は慎重に
なお、42.5型モニタは重量がかなり重く、今回新発売となる「43UN700-B」も13.8kg(スタンド無しの場合)と一般的なモニタよりもずっと重いです。モニターアームの使用を考えている方は、エルゴトロンなどの重量級モニタに対応したアームを使いましょう。
私は「MX 45-214-026」というモニターアームを使用しております。
耐荷重は13.6kgと重量級モニタでもヘタれたりしない丈夫でしっかりしたアームです。ちょっと高いですがオススメです。
「MX 45-214-026」は耐荷重が13.6kgで「43UN700-B」の重さよりも0.2kg足りませんが、バネの力を調整することもできるのでこのぐらいだったら許容範囲だと思います。もし、実際に試すことがあればレポしてみたいと思います。
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