レクサスは2020年1月15日、アルファードをベースにした高級ミニバン、レクサスLMを中国で発表した。
ハイブリッドの「LM300h」グレードのみが設定され、3列シートの7名乗りと、2列シートの4名乗り「ロイヤルエディション」がラインナップされている。
税金などを除いた現地での車両本体価格は、中国仕様のアルファードハイブリッドのベース価格、80万5000元(約1290万円)に対し、116万6000元(約1870万円)から146万6000元(約2350万円)。
レクサス車は北米向けの北米生産車を除き、それ以外のレクサス車は日本の九州工場で生産されており、中国で販売されるレクサス車はすべて日本からの輸入車で15%の関税などを含んだ価格となっている。
ただし、レクサスLMを日本で販売する計画は、現時点ではないのが残念無念……。
と思っていたら、なんとレクサスLMが神奈川県厚木市にあるClarisというショップで販売されているのを発見!
さっそく、その実態を探るべく、現地に伊達軍曹が急行! 販売中のレクサスLMを徹底レポートする。
文/伊達軍曹
写真/伊達軍曹 レクサス ベストカーweb
取材協力/Claris
【画像ギャラリー】日本で販売中のレクサスLM4人乗り仕様を写真でチェック!
台湾仕様のレクサスLMを日本に並行輸入!
「そもそも日本で登録できるの?」、「レクサスの正規ディーラーで面倒みてもらえるのか?」「乗り出し価格はいくら?」等々の細かいところも気になるわけだが、そのあたりは後回しにして「現物のご紹介」から始めよう。
今のところ日本で(たぶん)ただ1台の「買おうと思えば買えるレクサスLMロイヤルエディション」とは、はたしてどんな具合のクルマなのか?
まずはフロントグリルである。アルファードのグリルも相当なモノだが、あれがさらに大きなサイズのスピンドルグリルになっているわけだから、さぞかし超絶オラオラ感があるのかと思いきや……意外と上品な感じがありますね。
いやもちろん大迫力というかド迫力なのだが、決して田舎のヤンキーがオラオラしてるような感じではなく、モダンな大邸宅のしゃれた門構えみたい……といえば伝わるだろうか?
いずれにせよ「大迫力ではあるが下品ではない」というのは、デザインの妙にプラスして「高い素材を使ってるから」なのかもしれない。
インテリアは至れり尽くせりの豪華仕様
お次は運転席まわりである。細かな部分はいろいろ違えど、基本的な造形はアルファードのコクピットとほぼ同じ。
が、使われている素材や精密度のようなものは、レクサスLMのほうが2倍ほど上のように感じられる。
ううむ、さすがはレクサスというか、さすが中国現地価格で146万6000元(約2350万円)のクルマである!
ちなみに速度計はkm表示で、最大180km/hまで。このあたりもアルファードと同じで、中国やインド市場向けのミニバンだからといって「百八十公里」と表記されているわけではない(当たり前か)。
しかしながらカーナビ(というかモロモロを統合コントロールするタッチパネル式のディスプレイ)には「電動馬達」「電瓶」「資訊」などの、ちょっとよくわからない中国語が並んでいる。
唯一「空調」だけは読めるけど、これじゃ日本のカーナビが使えないじゃん!
と思ったら、自分のiPhoneをケーブルでつなげばソッコーでAppleCarPlayが立ち上がり、何の問題もなく日本語のマップとカーナビが使えて、スマホの中にある音楽も聴ける状態になる。ちなみにiPhoneではなくアンドロイドスマホでもOKであります。
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