2022年3月3日木曜日

オンライン国会、現行憲法で「可能」=衆院審査会で各党合意

時事通信社

写真各党による討議が行われた衆院憲法審査会=3日午前、国会内
各党による討議が行われた衆院憲法審査会=3日午前、国会内
 衆院憲法審査会は3日午前、緊急時のオンライン国会審議をめぐり総括的な討議を行った。憲法56条第1項が定める「出席」の解釈について「緊急時等には例外的にオンライン出席も含まれる」との報告書を決定。これまで、自民党は憲法改正が必要との立場だったが、解釈で可能とする各党の主張を受け入れた。近く細田博之衆院議長に説明する。

 同項は、衆参両院本会議の定足数を「総議員の3分の1以上の出席」と規定。報告書はこれに関し、今国会中に行われた計3回の議論を紹介する形で、「緊急事態が発生した場合等において本会議開催が必要と認められるときは、例外的に『オンラインによる出席』も含まれると解釈できる」と明記した。

 その根拠については、国会内のルールを国会議員が自ら決定する「議院自律権」を挙げた。ただ、オンラインでの「出席」が認められるかどうかは、憲法学者の間でも意見が割れている。  

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