https://www.denon.jp/ja-jp/blog/3857/index.html
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Dolby AtmosやDTS:Xに続き新しいイマーシブ(没入できる)サウンドとして話題を集めているAuro-3D、Dolby Atmos、DTS:Xを編集部が聴き比べてみました。オスロの室内合唱団「アンサンブル96」の音源を中心にレビューします。
Dolby AtmosやDTS:Xに続き新しいイマーシブ(没入できる)サウンドとして話題を集めているAuro-3Dが日本で初めてAVR-X6400H、AVR-X4400Hに搭載されました。
そこでデノンオフィシャルブログ編集部ではAuro-3D 、Dolby Atmos、DTS:Xを聴き比べてみました。
「AVR-X6400H / AVR-X4400Hを買うとかならずもらえるキャンペーン」でプレゼントされるオスロの室内合唱団「アンサンブル96」の新アルバム「わたしの愛も(So is my love)」を中心にレビューします。
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というわけで、本社のAV試聴室で、日本で初めてAVR-X6400H、AVR-X4400Hで国内初対応したAuro-3Dの試聴をすることにしました。
この試聴室はご覧のように天井にシーリングスピーカーが設置されており、様々な形式の立体音響の試聴が可能になっています。
まず最初にAuro-3Dについて簡単にご説明しておきましょう。
ホームシアターなどで使われているサラウンドは、年々進化を続けており、ここ数年はDolby AtmosやDTS:Xなどに代表される、上方向から音が出るようにスピーカーを設置し、より立体的で臨場感あふれる音場が楽しめるサラウンドフォーマットが主流になりつつあります。これらは今までよりも音に没入できるため「イマーシブ(没入できる)サウンド」などと言われています。Auro-3Dは、Dolby Atmos、DTS:Xに続き登場した第3のイマーシブサウンドとして話題を集めています。
サラウンドの仕組み、Dolby Atmos、DTS:Xなどについてはデノンオフィシャルブログのエントリー『超初心者のための「サラウンドって何?」』をぜひご覧ください。
では先行したDolby Atmos、DTS:XとAuro-3Dはどこが違うのでしょうか。
技術的に言うとその大きな違いは2つ。
まず1つ目は、Dolby AtmosやDTS:Xはオブジェクトオーディオ(音の鳴り方を位置ベースで指定する仕組み)であるのに対し、Auro-3Dは従来のサラウンドと同じくチャンネルベースの音声技術であるということ。
そして2つ目は、チャンネルごとにロスレス再生に対応している(ハイレゾでサラウンドが楽しめる)こと。
その結果、「より自然で臨場感豊かな3Dサウンド」が楽しめる。これがAuro-3Dの最大の特長と言えるでしょう。
ではAuro-3Dがどのくらいすごいのか。それを今回は他のフォーマットと比較しつつ確かめてみようと思います。音に集中して違いを確かめたかったので、スクリーンはあえて使用せずに試聴しました。
試聴にはAVR-X6400Hを使用。
そして音源は「AVR-X6400H / AVR-X4400Hを買うとかならずもらえるキャンペーン」でプレゼント対象となっている音源、Auro-3Dの魅力が堪能できるオスロの室内合唱団「アンサンブル96」の新アルバム「わたしの愛も(So is my love)」を聴いてみます。
アンサンブル 96は「グラミー賞」の最優秀合唱部門と最優秀サラウンド・サウンドの2部門にノミネートされたオスロの室内合唱団。
本作はオスロの教会で録音されたもののようです。アルバムの詳細はこちらをご覧ください。
ちなみにこのアルバムは、現在最も高解像度の24bit/352.8kHzでレコーディングされており、再生フォーマットは5.0 DTS、9.0 Dolby Atmos、9.0 Auro-3D、そして2.0 LPCMが収録されています。
ですからフォーマットによる音の違いを試聴するには絶好のソフトと言えるでしょう。
↑ジャケット裏面の下のほうに録音フォーマットと再生フォーマットが記載されています。
というわけで聴いてみました。
まずハイレゾのステレオで。実に美しく柔らかい歌声です。
録音の素晴らしさがよくわかります。賛美歌ということもあって、とても神々しい響きです。
それではこれを立体音響のAuro-3Dで聴いてみましょう。
北欧の教会での録音ということもあり、非常に天井が高い音場でコーラスがきめ細やかに美しく響きます。
澄んだ空気感すらリアルに感じられます。
イマーシブサウンドの本命というだけあって、目を瞑ると、まったく北欧の教会にいるとしか思えません。
さらにフォーマットを変えてDolby Atmosで聴いてみると、同じく立体音響で素晴らしい音場ですが、ややエッジが効いた印象を持ちました。
写真でいえばインスタグラム的という感じでしょうか。やや映画っぽいドラマチックな色づけを感じました。
音の特徴は各社のデコードの違いもあるのかもしれません。
つまり、Auro-3Dは各チャンネルがハイレゾで、しかもオブジェクトオーディオのようにレンダリングされているのではなく、チャンネルとしてしっかりとマスタリングされていることが、こうした音の違いの原因かもしれません。
またDTS:Xでも聴いてみました。
こちらも音の印象がやや変わりましたが、Dolby Atmosと同じ傾向の音です。
ただしDTS:Xは5チャンネルで上方向の音がありませんでしたので、天井の高さ、天井から美しいコーラスの残響が降ってくるような音場は感じることができませんでした。
フォーマットの違い以前に、上方向の音の有無による臨場感、音場感の違いが鮮明になった気がしました。
Dolby Atmos、DTS:X、そしてAuro-3Dを何度か繰り返して比較してみましたが、独自規格によるロスレスの96kHzのハイレゾサウンドのおかげでしょうか、やはり音場の自然さに関してはAuro-3Dが最も優れていたように思いました。
次に通常のCDをAuro-3Dで聴いてみました。
というのもまだAuro-3Dに対応したソフトが少ないという事情もありますが、Auro-3Dは独自のAuro-Matic®アルゴリズムによって、モノラルやステレオ、そして5.1など通常のコンテンツを自然な3Dサウンドに変換する機能も持いるということでしたので、それを試してみようと思います。
それで手にしてみたのが、マドンナの「Ray of Light」です。
アーティスト名:マドンナ
アルバム :Ray of Light
まず通常のステレオで聴いてみました。『レイ・オブ・ライト』(Ray of Light)は、1998年にリリースされたアルバム。ポップでありながらテクノやアンビエントのテイストが入っており電子音がたくさん入っていますし、録音も素晴らしい仕上がりです。ではこれがAuro-3Dでどう立体音響化されるのでしょうか。
Auro-3Dで再生してみると、予想をはるかに超えて電子音が急に立体的に拡がりました。まさに音に囲まれる感覚。アルゴリズムが自動的に判断するのでしょうが、歌は正面に定位したまま電子音が前から後ろにめまぐるしく動いて、まるで3D用にミックスされた音源のように感じます。
こちらもDolby Atmos、DTS:Xと比較しました。アルゴリズムの違いで立体感のニュアンスは結構違いましたが、このあたりの好き嫌いは好みになるのではないでしょうか。
ただDolby AtmosもDTS:Xもステレオで聴いた音と比べると、音にメリハリがついて迫力は増しました。原音忠実度という観点から、ステレオ再生との音質の違いが一番少ないのはAuro-3Dだったように思います。
これは音楽のジャンルにもよるところでしょうから、時間があればクラシックやジャズ、環境音楽などでも比較試聴してみたいところ。
Dolby Atmos、DTS:X、Auro-3Dを比較試聴するだけで、かなり楽しい時間が過ごせそうです。
Dolby Atmos、DTS:Xに続いて出てきたAuro-3Dですが、最後に満を持して出てきただけあって、かなり聴き応えのある「イマーシブサウンド」が堪能できました。
Auro-3Dの自然な立体サウンド、映画ファンならず、オーディオファンにも見逃せないところだと思います。
まだ上陸して間もないAuro-3Dが視聴できるお店は、以下のページでご紹介しています。
ぜひお近くのお店で臨場感あふれるAuro-3Dのイマーシブサウンドをお試しください。
Auro-3D視聴可能店舗リスト
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(編集部I)
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