https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2503/10/news072.html
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東京大学と大阪大学、クラスターおよび、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンによる共同研究グループは、電源が不要で薄型軽量を可能にする拡張現実(AR)ディスプレイ技術を用いた「ARメガネ向け薄型受光系」を開発した。
頭部を自由に動かしながら高品質の映像を安定して受光
東京大学と大阪大学、クラスターおよび、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンによる共同研究グループは2025年3月、電源が不要で薄型軽量を可能にする拡張現実(AR)ディスプレイ技術を用いた「ARメガネ向け薄型受光系」を開発したと発表した。
開発した薄型受光系は、「Beaming Display(BD)」方式を採用した。この方式は、映像投影部と受光部を分離したシステム。離れた場所(環境側)に配置された専用プロジェクターから映像を投影し、ユーザーはARメガネを装着することで、投影された映像を見ることができる。このため、従来のメガネ型ARデバイスのように表示素子や演算ユニット、電池などをARメガネ側に内蔵する必要がなく、軽量化が可能となる。
ただ、BD方式に対応する従来のARメガネについても、投影光を受け取れる頭部角度が5度程度に限られるなど課題もあった。このため、ARメガネを装着したユーザーは、自ら頭部位置や向きを正確に合わせる必要があった。
そこで今回、さまざまな角度から光を受光できるよう、回折光学系ウェーブガイドを組み込んだ。これによって、約20~30度という広い角度許容性を確保し、頭部を自由に動かしながら高品質の映像を安定して受光することが可能となった。
今回の研究成果は、東京大学大学院情報学環の伊藤勇太特任准教授や大阪大学産業科学研究所の中村友哉准教授、クラスターメタバース研究所、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンによるものである。
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