2016年6月22日水曜日

がん転移の抑制 既存のB型肝炎治療薬プロパゲルマニウム(セロシオン)が有効 九州大が発見




勉強の為に引用しました。
関連情報:
心不全の薬ANPでがんの転移を抑制。
http://neovisionconsulting.blogspot.jp/2015/06/blog-post_85.html?m=1

もっと知りたい! 


がん細胞の取り囲む「がんニッチ細胞」によってがんが転移・増殖する仕組みを九州大学の研究グループが解明。増殖を抑えるには既存のB型肝炎治療薬が効果を発揮する(提供:九州大学)
 既存のB型肝炎治療薬にがんの転移を抑制する効果があることを、九州大学の研究グループがマウスの実験で突き止めたと発表した。がん転移予防の新しい戦略につながるとして注目を集めている。


 


 がん細胞の周りには、血液からできた線維芽細胞や単球細胞から構成される「がんニッチ」と呼ばれる細胞群が存在し、がん細胞の増殖や転移を促すことが明らかにされている。従って、がん治療ではがん細胞だけでなく、「がんニッチ」も同時に消滅させる必要があるが、「がんニッチ」が形成されるメカニズムは、これまでほとんど解明されてこなかった。


 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授らのグループは、がんで多くの変異が見つかっている「Fbxw7」という酵素に着目して、乳がん患者の血液を分析。「Fbxw7」が少ない人はがんが再発しやすくなることを発見した。


 そこで「Fbxw7」が少なくなるよう遺伝子操作したマウスを使って、がん細胞を移植したところ、線維芽細胞から「CCL2」というたんぱく質が過剰に分泌されて、がん細胞の周りに単球細胞を呼び寄せて「がんニッチ」を形成していることがわかった。


 研究グループでは「CCL2」の働きを止めるために、阻害剤の「プロパゲルマニウム」をマウスに投与すると、「がんニッチ」は作られなくなり、転移先でのがんの増殖を大幅に抑えられた。「プロパゲルマニウム」は1994年以降、B型慢性肝炎の治療薬として処方されており、研究グループでは「早い時期に臨床試験を進めたい」としている。


 中山敬一主幹教授らは、「新薬開発には膨大な資金と長い年月がかかるなかで、既存薬の適応拡大が見直されている。その意味でも、がん転移抑制の薬の候補として検討に値する」と話している。


 なおこの論文は、米科学誌「Journal of Clinical Investigation」電子版に掲載された。

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