2016年6月22日水曜日

舛添さんの37万円に激怒している日本人が、社会保障給付費の117兆円をザルのように放置している現状について

勉強の為に引用しました。
http://blogos.com/article/180165/

以前、私の参加した医療問題を考えるイベント「メディカルカフェ」ででも話題に上った「オプジーボ」というがん治療薬についての話を書いたところ、大変多くの反響をいただきました。現段階でこちらのコラムには200を超えるコメントが付き、予想以上の反響に驚いています。また私と同じように考えていらっしゃる方々が多いことにも驚きました。
こちらですね。
年間3600万円のがん治療薬を、税金を使って老い先短い老人に使うことが…本当にあるべき姿なのか?(長谷川豊/『本気論・本音論』より)
読むのが面倒くさい人のために少しだけおさらいすると、厚労省が認可した「オプジーボ」っていうがん治療薬があるんですが、それがとても高額な訳です。なんと月に300万円ほどかかる。これって、年間3600万円です。
で、日本には高すぎる治療薬は国がかなりの負担をしてあげましょうねっていう…ちょっとよく分からない(厚労省と製薬会社や日本医師会の癒着としか思えない)制度がありまして、その関係で大半の方々はこの「オプジーボ」をほとんどお金を払わずに使用することが出来ているんです。
で、ちょっときついんですけれど「それって今の日本の状況を考えると適切なのかなぁ…」という問題提起をするために、次のように指摘したんですね。
「これはものすごくイヤな表現で、気分を害される方々も少なくないと思うのだが、現実的に起こっている状態なので、どうか腹を立てずに考えてほしい。
周囲の人が嫌がり
友人たちがどれだけ止めても
タバコをバコバコ吸い続けた老人がいて
周囲に副流煙を吐き続け、
吸殻も投げ捨て
そんな老人がいて
そんな老人が肺ガンになりましたよ、と。
年間3600万円する抗がん剤の存在を知り、その老人は迷うことなく抗がん剤治療を開始。だって、自分の負担はほとんどないのだから。
その結果、余命1年と言われていた老人は3か月ほど延命し(この薬は生存期間が3か月ほど伸びることで知られている)、1年3か月後に死んだ、と。享年88歳でした、と。
【引用終わり(長谷川豊『本気論・本音論』より抜粋)】
要は、若者から吸い上げているお金を、どう見ても自業自得な人間たちに使うのって、本当に税金のように「人から巻き上げているお金の使い方として適切なんですか?」と問うた訳です。
すると、ハンドルネーム「通りすがり」さんからこんなコメントが来ました。これは今回の話の象徴のような気がするのです。
「若いころからただただまじめに働き
友人たちがどれだけ誘っても
酒もタバコをいっさい口にせず
周囲に迷惑をかけたくないからと人一倍健康に気遣い、
時間をつくってはボランティア活動に参加
貧しいながらも三人の子供を育て上げ、
つい先日、長女から妊娠したとの朗報がとどいたばかりだ
初孫だ
そんな70歳の老人がいて
そんな老人が肺ガンになりましたよ、と。
医師の宣告は余命わずか。
本人は覚悟を決めているが、子供たちはせめて孫を抱かせてあげたいと願っている。
う~ん…遠慮なく使わせてあげたいけどなぁ
なんかね、今回の記事の書きぶりは「いろいろ」卑怯だなぁ
事実認識も甘いし、高齢者に対する敬意も欠けてるかな」
(通りすがりさん)
分かる~~~!
分かります。通りすがりさん。私も言いたかったのはこれなのです。あの時のコラムにも書いたように、私はもともとおばあちゃんっ子で育っているので高齢者が大好きだったりします。なので、みなさんにわざわざ「オプジーボ」という極めて象徴的な話で考えて頂いたのですけれど…
「通りすがり」さん、今回のコラム「オプジーボ」の話と、せっかくタイムリーなので『舛添さんの話』を一緒に考えてみてもらえないでしょうか?
何言ってんだって?
いえいえ。ちょっと聞いてほしいんですね。
舛添さんの話、特に問題とされているのはいわゆる「正月休みに家族で行った旅行」を政務活動費から出していた点ですよね。その金額は2年間の合計で37万円です。
で、です。
国民が大騒ぎですよ。
「税金を私物化してるんじゃない!」
「我々が預けたお金をひどい使い方をするんじゃない!」
ってね。結局、名目GDPが1兆5000億円ある都市のトップが辞任に追い込まれるわけですけれど…
舛添さんのお金の使い方に、ここまで国民が怒ったのってどうしてでしょうか?簡単です。
「私たちのお金(税金)を適当な使い方したから」
です。お前らのお金じゃないんだよ、と。なんで自分の旅行に使ってんだ、と。ふざけんな、政治家。と。
本来、私たちの預けたお金なので、国民ってもっともっと文句を言ってもいいし、もっと厳しく「監視」する必要があるんです。だって「私たちのお金」なんだから。
でもね、「税金」「保険料」って名目は違いますけれど、みんなから巻き上げたお金であるには違いないにもかかわらず、
ちょっと、保険料の使い方が雑じゃね?
ってことを私は言いたいんです。「通りすがり」さんが言うような状況…つまり、自分に罪はなく、肺ガンになってしまった人であれば、私だって遠慮なく使ってくれとよって思うんです。自分だってそうなる可能性はあるんだから。
でもね、考えてほしいんです。
私、今、相当にデブってしまったんで、懸命にダイエットしてるんですけれど、私がデブったのって、私が悪かったりします。私が不摂生をしたからこんなに中性脂肪だらけの体になったわけ。
この私が…例えば保険料をガンガン使って脂肪吸引の手術とか受けてたら、皆さん、ちょっとオイオイってなりません?
アホみたいな勢いで酒を飲みまくって、ビールだなんだ、とアル中状態になってる人間が、痛風になりましたよ、と。そんな連中の治療って、保険使ってすることなのか?って思うんです。「保険」って聞こえはいいけれど、税金だぜ?私たちのお金だぜ?
そうなんです。あのね、日本の社会保障費給付費って、現在117兆円かかってるんですけど…
1、本当に保険で治してあげるべきもの
2、はっきり言って、完全に自業自得じゃん
っていう線引きが
とんでもなくテキトーなんです。
手間がかかることは理解しますよ?グレーゾーンはいくらでもいると思う。でもね、民間の保険会社だって、そこれは手間をかけながらちゃんと線引きしてるわけじゃないですか。明らかな「自業自得案件」は民間の保険会社の場合、保険なんて支払わないわけ。
民間でそれをやってんのよ?
国民のお金を使わせてもらってる組織なら、民間よりも100倍は厳しく、細かくやれよ!って思いません?だって、国民の金よ?私たちの金よ?
今、日本で走っている救急車は実に5,6秒に一台のスピードで稼働してるわけです。そして、調査の結果、その大半が「全く救急車なんて必要ない」と判明してるわけ。
ご高齢の方々が病院に来ましたよ、と。ウォークインって言うんですけれど、その9割は「通院の必要なし」って分かってるわけ。
でも、そんなのに、我々若者たちから巻き上げられた税金…違った。保険料だ。保険料がガンガン使われていって、若者や子育て世代は「可処分所得」って言って使えるお金がここお15年くらい減り続けてるわけです。そして、とても子供なんて産めない経済状況になって言ってるわけです。
これ、おかしいじゃんって。
これ、正常じゃないじゃんって。
私はそう考えたんです。もっともっと、保険料の使い方って丁寧にやるべきじゃない?もっともっと年金の受給も丁寧にすべきじゃない?でないと、真面目にやってる連中、バカみたいじゃないですか。
私、思うんですけれど、日本の社会保障費給付費って…
ホントは50兆円くらいで何とかなるんじゃないの?
67兆円、子育て世代に使えてみ?
あっと言う間に日本経済なんて立て直せるぜ?
私はそう思ってるんですけれど、通りすがりさんや皆さんはどうお考えでしょうか?

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