なんでもかんでも「イヤイヤイヤイヤ!」…。2歳頃から始まる「イヤイヤ期」は、ママも本当に困ってしまう時期ですよね。
そんなときは、子どもがあまりにも言うことを聞かないからと、ついつい大きな声で怒ってしまいがち。
けれど、親が怒れば怒るほど火に油を注いだのかのように、ますますふざけたり、大きな声で泣いてしまったりするものです。
ここでは、そんな「イヤイヤ期」に有効な声かけを紹介したいと思います。
この、「イヤイヤ期」をうまく乗り切るための言葉さえ知っておけば、ママも子どもに対するストレスが軽減し、子育てがすこしラクに感じることができるかもしれません。
1.「自分でやりたい!」には「どうぞやっていいよ」と言う
イヤイヤ期は、“自分でやりたい時期”でもあります。まだ手先の器用さが充分ではなく、失敗も多いけれど、なんでもママと同じように自分でやってみたいのがこの時期です。
この時期に、「自分でやりたい」という意思表示を子どもが示したら、「どうぞ。やっていいよ」の言葉で乗り切りましょう。
「散らかるから」「時間がかかるから」と、子どもにやらせずに親が自分でやってしまうのは考えもの。
子どもがやる気になっているときに気持ちよくやらせてあげることで、満足感を与え、イヤイヤを減らすことができますよ。
また、やる気のあるときに色々やらせておくと、後々ママの手伝いを率先してできるようになります。
2.できなくてイライラしたら「そうね。できなくてくやしかったね」と言う
イヤイヤ期の子どもは、自分でやりたくてしょうがない時期なので、うまくできなくてもやらせてあげてあげましょう。
しかし子どもは、やりたい気持ちの一方で、自分ではうまくできないことをうまく受け入れられずイライラしてしまいます。まだ小さくても、しっかりプライドを持っているんですね。
そこで子どもがイライラしてぐずったら、「できなくてくやしいね」と気持ちを受け止める言葉をかけてあげましょう。そうすることで、子どもも少し落ち着くはずです。
受け止める言葉をかけても子どもが落ち着かず、「できない」と泣く場合は、「どうしてほしい?」「手伝おうか?」とやさしく声かけをしましょう。
そうすることで、「ママが自分の気持ちをわかってくれた」という安心感で泣きやみ、手伝うよう促すでしょう。
3.困ったときは「どうすればいい?」と言う
お茶などをこぼしたときなどは、「なんでこぼすの!」と怒ってしまいがちですが、ここは一つ「どうすればいいと思う?」と言いながら台拭きなどを渡してみましょう。
そうすると、子どもは台拭きでこぼしたお茶を拭くようになるはずです。このようにすることは、困ったときの問題解決法を身につけることにもつながりますよ。
4.「ママがいい!」とごねたら、「ママも一緒にしたいけどできないの」と言う
なんでもかんでも「ママがいい!」「ママと一緒にしたい!」というイヤイヤ期の子どもは多いと思います。
パパと一緒にお風呂に入ってほしいのに「ママと一緒がいい! ママじゃなきゃイヤ!」と言う場合には、子どもを抱きしめて「ママも一緒に入りたいけど、入れないの」と、子どもの気持ちに共感をしながら、やさしく「できない理由」を繰り返し伝えることによって、イヤイヤが治まることがあります。
5.何を言ってもイヤイヤが治まらないときは「いつかは治まる・今だけ我慢」と言う
これは、ママへの魔法の言葉です。イヤイヤ期は、早くて数ヶ月、長くても数年で終わります。
なので、成長に大切な時期と考え、「いつかは治まる・今だけ我慢」とつぶやいて、焦らずに受け流すことが大切ですよ。
イヤイヤ期は、子どもの最初の反抗期。子どもはこの時期にしっかり「イヤイヤ」して、自我を確立させるのです。子どもはママに分かってもらえていると感じることで安心感を覚えるので、この時期はつい怒りがちになってしまいますが、怒った言葉ではなく、共感の言葉をしっかりかけてあげましょう。
ママは、子どものイヤイヤを上手に受け流すこれらの言葉を身につけ、お互いストレスなく乗り越えていきたいものですね。
<プロフィール>
たいらまお
フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学ぶ。大学卒業後、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。現在は帰国し、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。
写真© makieni -
2016年6月12日日曜日
“魔のイヤイヤ期“を乗り切るための“魔法の言葉”5つ
13:45
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