NTTドコモとディー・エヌ・エー(DeNA)は11日、自動運転車両の遠隔管制における第5世代移動通信方式(5G)の活用に向け、実証実験を共同で進めることに合意したと発表した。
今回の取り組みでは、運転手のいない自動運転車両の遠隔管制を目的に、遠隔地にいるオペレータと自動運転車両の間を5G無線技術でつなぐ実証実験を実施する。
5Gは、「超高速・大容量通信」「低遅延」「超多数の端末接続」などを特徴とする次世代の移動通信方式。現行使用されているLTEや4Gの次の通信方式と位置づけられており、高低の周波数を組み合わせることにより、10Gbos以上という飛躍的な高速化が可能になるとしている。ドコモでは、2020年の実用開始を目指して研究開発を進めており、実現すれば、人口密集エリアでも4Kや8Kの超高解像度動画ストリーミングも可能となる。
実験ではまず、自動運転車両にカメラを設置し、走行中に周辺の高精細映像を取得。5G無線技術を用いて伝送する取り組みを行う。
今後は、5G無線技術におけるドコモのノウハウと、自動運転技術を活用したモビリティーサービスの設計におけるDeNAのノウハウを組み合わせ、遠隔地からの自動運転車両の監視や乗客へのサポートなど、自動運転をより安心・安全に利用できるサービス提供を5Gを用いて実現することを目指す。
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