PR
 ファイルサーバーやプリントサーバーなどWindows環境をLinuxで実現する「Samba」。メジャーバージョンアップのSamba4.0が、6年間の開発期間を経て2012年12月に公開された(関連記事:Active Directoryサーバー機能搭載のOSS Samba 4.0リリース、Microsoftもテストに協力)。Active Directoryの機能を備え、Windows Serverを代替できる。企業のWindowsコストを大幅に抑えられる。
 Samba4.0の開発目標は、米Microsoft社が提供する「Active Directoryドメインコントローラー」(以降 AD DC)機能の実現だ。多くの技術的課題を解決しなければならなかったため、開発に6年もの期間を要した。Samba4.0ではAD DC機能を実現し、Windows 8を含む最新のクライアントにも対応している。
表●Samba4の主な新機能
 Samba4.0の主な新機能をに挙げる。これらによって、既存のWindows ADドメインにSamba4.0をDCとして追加できるようになる()。Windows DCのFSMO(Flexible Single Master Operation:操作マスター)の役割をSambaに移せばWindows DCサーバーを置き換えられる。つまり、Windows DCをADドメインから取り除ける。これによって、ADドメインにログオンするWindowsクライアントは「CAL(クライアントアクセスライセンス)」が不要になる。企業が大幅にコスト削減するチャンスが出てきたといえる。
図●Samba4.0の構成
図1●音声品質測定を実施した時の接続構成
[画像のクリックで拡大表示]

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…
新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利
さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
日経電子版セット今なら2カ月無料