2020年8月21日金曜日

ドローンとAIが牛の移動ルートを自動形成! 今秋、実証実験スタート

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2020年08月21日 14:21  Techable
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2020年5月20日に共同研究契約を締結した株式会社INDETAILと株式会社宇野牧場。

両社は2020年7月よりドローンによる空撮などで現地調査を開始しており、2020年9月下旬~10月上旬頃、北海道の宇野牧場にて乳牛の放牧をドローンとAIで行う「スマート酪農」の実証実験を実施する見込みだ。
AIとドローンが牛の移動を管理する!?同実験では、宇野牧場の160ヘクタールという広大な放牧地を区画にわけ、ドローンが各区画の牧草を撮影し、その撮影データから牧草の生育状況をAIで分析、その日の最良な放牧エリアを選定する。

エリア選定後、各区画の境界線に設置したリモートで制御可能なゲートを開閉することで乳牛の移動を促し、放牧エリアの自動形成が可能となるのだ。

これにより、これまで人力で行われてきた牧草管理や放牧エリアの区画整理、日々のエリア選定などの業務が軽減されるという。

なお、同実験のサービス基盤には、使い慣れた環境でシンプルな環境構築が可能な「Oracle Cloud Infrastructure」(オラクルクラウド)を採用。オラクルクラウドは、過去にもINDETAILとTISが開始した北海道厚沢部町での「ISOU Project」や、INDETAILと電縁が共同リリースした多言語対応スマートチェックインサービス「maneKEY」の検証基盤として活用されている。
酪農先進国NZに続くか!?酪農には大きく分けて「放牧」と「舎飼い」という方法がある。放牧には舎飼いと比べて牛が病気にかかりにくかったり、生乳の品質がよかったり、低コストや省力化というメリットがあるが、実際に国内で放牧を行っている牛飼養者は2割程度だという。また、気候や広大な土地柄、酪農が盛んな北海道だけを見ても放牧で酪農を営む牛飼養者は半数ほどとのこと。

ちなみに、酪農先進国であるニュージーランドでは酪農といえば放牧。放牧地の合計面積は国土の半分にもおよぶ。日本でも近年、そのメリットに着目した農林水産省によって放牧を推進する動きもあるという。

そんななか、北海道天塩町で創業以来20年以上にわたり放牧での生乳づくりにこだわっている宇野牧場での「スマート酪農」の実証実験が行われる。

同実験の効果として、ドローンやAIの導入による時間短縮・人件費の削減が大いに期待できるようだ。また、広大な牧草地全体の牧草の生育状況を網羅的に把握できることで、牧草地の利用効率を上げられるという。

ほかにも、乳牛が食べる草の量の最適化が可能となり、食べ残した草の刈り取り作業や逆に草が少ないことで病気になるリスクを軽減できたり、作業員が牧草地を移動することで起こる転倒などの事故防止につながったりと多くの効果が見込まれているとのこと。

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