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2020年度のERPフロントアプリケーション市場は前年比125.9%の568.6億円―ミック経済研究所
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[調査・レポート]
テレワークの浸透や、精算業務の自動化などが追い風に
2020年3月26日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ミック経済研究所は2020年3月17日、基幹システムの周辺業務アプリケーション(経理、財務、人事、給与など)をERPフロントアプリケーション市場と捉え、市場規模とトレンドを分析した資料『テレワークで加速するERPフロントソリューション市場の実態と展望 2020年度版』を発刊した。テレワークの浸透や、精算業務の自動化/ペーパーレス化の進展などが追い風となり、2020年度は前年比125.9%の568.6億円になる。
ミック経済研究所は、基幹システムの周辺業務アプリケーション(経理、財務、人事、給与など)の市場を分析し、資料『テレワークで加速するERPフロントソリューション市場の実態と展望 2020年度版』にまとめた。
4つの分野、すなわち「経費精算」「勤怠・就業」「ワークフロー(経費精算/勤怠・就業)」「出張管理」を対象に、ソフトウェアやサービスを提供するベンダー44社の取材数値を積み上げた。こうして、2018~2020年度の市場規模を算出・予測した。
2019年度の市場規模は451.5億円だった(図1)。2020年度は、テレワークの浸透や、精算業務の自動化/ペーパーレス化の進展などが追い風となり、前年比125.9%の568.6億円になる。2024年度には、2027年を期限とするSAP ERPの移行が本格化することや大阪万博などの要因で、1098.0億円の市場に成長する。
図1:ERPフロントアプリケーション(経理、財務、人事、給与など、基幹システムの周辺業務アプリケーション)の市場規模を算出・予測した(出典:ミック経済研究所)
分野別に見ると、ERPフロントアプリケーション市場のうち、経費精算は2019年度192.0億円、勤怠・就業は同193.5億円、ワークフロー(経費精算/勤怠・就業)は同35.6億円、出張管理は同30.4億円だった。
分野別のトピックは以下の通り。
経費精算の分野では、様々なAPI連携による経費精算業務の自動化/ペーパーレス化の進展で採用が加速した。
勤怠・就業の分野では、適用期に突入した改正労基法対応と、テレワーク訴求で需要が拡大した。
ワークフロー(経費精算/勤怠・就業)の分野では、ベンダーによるクラウド販売の強化によって、中小企業でも導入が加速した。
出張管理の分野では、BTM(Business Travel Management)ベンダーによる一括一元管理による経費節減効果が後押しした。
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