2021年5月8日土曜日

子どもと信頼関係を築く!効果的な4つの関わり【親も先生も使える】

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子どもとの信頼関係

子どもと信頼関係を築きたいと思っていても、どうすればいいか悩んでいませんか?

私は、小学校や特別支援学校で様々な子どもたちと関わってきましたが、長年このことで苦しんできました。
上手くいかない時についつい叱ってしまったり、子どもの思いに寄り添えなかったりと、よく後から後悔したものです。

 

そこで今回は、子どもと信頼関係を築く!効果的な4つの関わり【親も先生も使える】をお届けします。

日々試行錯誤を繰り返し、学校で子どもと接することで具体的な方法を知ることができました。
ぜひ今日から試してみてください。
家でも学校でも使える効果的な関わり方です♪

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信頼関係を築くことでこんな効果が!

仲の良い家族

ついつい日々時間に追われて、後回しにしがちな『子どもとの信頼関係づくり』。

しかし、まず初めに、確実に取り掛かるべきは、子どもとの信頼関係を築くことです。

 

信頼関係を築くための方法を知ることはもちろん大切です。

そのためには、まず『どのような効果があるか』を押さえておくことをオススメします。

大きな効果が3つあります。

 

信頼関係を築くことで得られる【3つの大きな効果】とは?

①子どもを確実にサポートすることができる
②子どもの【本来の力】が発揮される
③子どもが落ち着くことで、大人もイライラしない

具体的に説明していきます。

 

①子どもを確実にサポートすることができる

子どもは子どもなりに日々様々な思いを抱えています。

 

子どもが大人を信頼することで、自分の本当の思い(望み・困り感など)を大人に伝えることができます。

そうすることで、大人はその子の思いに寄り添い、的確にサポートすることができます。

 

Point!

「的確に」というところがポイントです。

 

大人は子どもの心を読むことはできません。

もちろん経験やカンでその子の思いに寄り添ってサポートすることは可能です。

 

しかし、子どもに本当の気持ちを聞くことで、より的確にサポートできます。

その方が、時間も労力も少なく、お互いにとってメリットが大きいです。

聞けるなら聞くべきです。

 

②子どもの【本来の力】が発揮される

子どもを見ていて、調子の波が激しいと感じたことはないでしょうか?

 

時には集中したり、と思ったら、突然やる気をなくしたり。

それは子どもの本来の力が十分に発揮できていない状態です。

 

子どもを的確にサポートすることで、子どもの心は満たされ、困り感も無くなっていきます。

そうなることで、子どもの【本来の力】が発揮されます。

 

本来の力とは?

・集中力

・コミュニケーション能力

・やり抜く力

と言った、その子が持っている力です。

 

こう言った力のことを非認知能力と言います。

非認知能力は、学習スキルだけでなく様々なスキルを高めるために確実に必要な能力です。
この力が十分発揮されれば、子どもは今以上に色々な取り組みに対して、気持ちよく前向きに取り組めるようになります。

 

非認知能力について詳しくはコチラ(とても重要な力です)

子どもの学力低下を解消!たった一つの具対策【絶対外せない】
子どもの学力低下を解消!たった一つの具対策【絶対外せない】
2020.10.17

 

③子どもが落ち着くことで、大人もイライラしない

子どもの心が満たされ、困り感も少ない状態だと、子どもは本来の力を発揮するとお伝えしました。

 

私たち大人は、子どもが安定して前向きに取り組むことで、イライラする場面はかなり減るでしょう。

 

こう言った好循環が生まれます

1:子どもが前向きに取り組む

2:大人がイライラしなくなる

3:大人は、褒めるなど前向きな関わりが増える

4:子どもは、様々な場面でさらに前向きに取り組む

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次は具体的な関わり方です。

子どもと信頼関係を築く!効果的な4つの関わり【親も先生も使える】

笑顔の子ども達

毎日やってあげたい具体的な関わり方です。

 

信頼関係を築くために毎日やってあげたいこと①【話を最後まで聞く】

普段、子どもはどれくらい自分の思いを大人に伝えられているでしょうか?

子どもは一日の中で、

・授業

・宿題

・習い事

など、やるべきことがたくさん決まっています。

 

さらに大人から、

「ああしなさい」

「それは間違っている」

「こう考えるべきだ」

と言われていたとしたら、自分の主張はどれだけ伝えられているでしょうか?

 

なぜ話を最後まで聞くのか?

子どもは、

・「こうしたい」

・「これが辛い」

・「もっとこうなったらなぁ」

など、子どもなりに『自分の思い』を持っています。

 

今以上に少しでも、

・本人の本当の思いが大人に伝えられて

・それを大人が理解し

・寄り添える場面が増えると

子どもは今以上に大人を信頼するでしょう。

 

こう言った流れで子どもは大人を信頼します

1:大人は子どもの話を最後まで聞く。
2:大人は子どもの思い(望みや困り感)を知る。
3:思い(望みや困り感)を的確にサポートする。
4:子どもは大人に対して、
 ・自分のことを理解してくれる
 ・話を聞いてもらえる
 ・頼りたい
 と感じ、信頼する。
子どもは最後まで聞いてもらえるだけでも、辛い気持ちがある程度は解消されます。
たとえ解決できなくても、十分効果があります。

 

point!

望みというのは、「ゲームを買ってほしい」「お菓子をたくさん食べたい」といったものではありません。

「一緒にいて欲しい」「もっと自分を認めて欲しい」「必要な存在だと思われたい」と言った、大切な人によって満たされる望みです。

 

効果的な聞き方

・話を最後まで遮らずに聞く。

・「うんうん」と肯定しながら聞く。

何かを訴えてきたときは、基本的に大人の意見は必要としていないことが多いです。
最後までしっかりと同調しながら聞くだけで効果的です。

 

【具体的な聞き方】については、コチラの記事が参考になります↓

子どもを落ち着かせるにはこの方法が絶対外せません【コツ】
子どもを落ち着かせるにはこの方法が絶対外せません【コツ】
2020.9.23

 

話を聞くことが次の②につながります。

 

信頼関係を築くために毎日やってあげたいこと②【全てを受け入れる】

・やりたくないことも 

・途中で諦めることも

それもその子の思いです。

 

子どもは 「できることならいつも頑張りたい」 と思っています。

それでも頑張れないのには原因があります。

 原因をサポートしてあげてください。

頑張れない理由がなくなれば、前向きに取り組むことができるようになります。

 

原因を知るためには、まずは子どもの本当の思いを知る必要があります。

そのためには子どもが大人を信頼する必要があります。

 

point!

全てを受け入れると言っても、何もかも言う通りにしてあげたり、間違ったことも最後まで肯定するという意味ではありません。

 

あくまでもその時の感情、例えば、

「◯◯が辛いよ!」

「△△して欲しかったよ!」

と言った、その子の心の中の思いを否定することなく、一旦受け入れてあげるという意味です。

 

大人としてしっかりと学ばせたいことは、まずは子どもが落ち着き、大人の話をしっかりと聞けるようになってから伝えると良いです。

子どもは冷静になれば、何が正しいことか、間違ったことかを大人と共に考えることができます。

 

詳しくはコチラの関わり方がオススメです↓

子どものケンカの仲裁。自分の行動を【考えさせる】会話の仕方
子どものケンカの仲裁。自分の行動を【考えさせる】会話の仕方
2021.1.31

ケンカの仲裁の話ですが、本質的な考え方は同じで参考になります。

 

こう言った流れで子どもは大人を信頼します

1:大人は子どもの話を最後まで聞く
2:同調する
  大人「◯◯が嫌だったんだね」
3:気持ちを受け入れる 
  大人「やりたくないならやらなくていいよ」
4:その子の思い(望みや困り感)を的確にサポートする。

 

よくありがちな悪循環のパターン
1:大人が思いを受け入れない
2:大人の価値観を押し付ける
  大人「みんなやっているでしょ」「こう考えるべきでしょ」
3:子どもが失敗する、辛い思いをする
4:他の場面でも「やりたくない」「辛い」が増える

 

より具体的な受け入れ方はコチラをご覧ください(大人も得をする関わり方です)↓

子どもの「やりたくない」への魔法の一言【大人も得する】
子どもの「やりたくない」への魔法の一言【大人も得する】
2020.10.1

 

信頼関係を築くために毎日やってあげたいこと③【味方であることを伝える】

笑顔の親子

子どもは周りの大人に対して、

・この人に頼っていいのか?

・心を許せる相手なのか?

ということを常に考えています。

たとえそれが親でも教師であってもです。

 

普段から【味方であることを伝える】ことが信頼につながります。

 

こう言った流れで子どもは大人を信頼します

1:大人「ママはいつも味方だからね」
2:子ども「手伝って。◯◯が辛いよ。」
3:大人「いいよ。」
4:大人が子どもをサポートする。

 

具体的な関わり方

以下の2点が大切です。

 

①普段から言葉かけをして気持ちを伝えていきます
「ママはいつも味方だからね。何かあったらいつでも教えてね。」 
「先生はみんなの味方だよ。辛いときはできる限りのことはするからね。」
②さらに行動で示します
子どもが頼ってきたら→「私にできることはある?」→サポート
子どもが辛そうにしていたら→「どうしたの?辛かったね」→サポート

 

同調して、本人の思い(望みや困り感)を聞き、サポートしていくことで、子どもは大人を信頼します。

「伝わっているはず」と思わず 、日々伝えて安心させてあげてください。

 

point!

日頃から「味方」と伝える事で、私たち大人も子どものことを意識して接する事ができます♪

 

毎日やってあげたいこと④【「ありがとう」を伝える】

「褒めるのは良いこと」という言葉をよく聞きます。

しかし、褒めると言っても伝え方次第で効果は大きく変わってきます。

せっかく褒めるなら効果的な言葉を付け加えてあげてください。

 

効果的な言葉は他にもありますが、「ありがとう」はいつでもどの子にも使えます。

オススメです。

 

なぜ「ありがとう」なのか?

人は「自分の行いが人に良い影響を与えている」と感じることで前向きになれます。

そのための言葉として「ありがとう」はとても効果的です。

 

いつでも簡単に使えるので、ぜひ意識して伝えてあげてください。

 

こう言った流れで子どもは大人を信頼します

1:大人「◯◯してくれてありがとう」
2:子ども「自分のしたことで喜んでもらえた。次も頑張ろう」
3:さらに褒める場面が増える。
  大人「いつもありがとう」
ポイントは、
・その子は具体的に何をどう取り組めたのか
・結果、大人がどう感じたのか
を伝えてあげると良いです。

 

「ありがとう」を伝える具体例

「ありがとう」という言葉を使って、具体的な褒め方の例を2つお伝えします。

いつでも使える言葉なので、ぜひ使ってみてください。

 

効果が弱い△ と 効果大の◎ の例を参考にしてください。

例1
効果△「いつも弟の面倒見てくれるね」 
効果◎「いつも弟の面倒見てくれるね。お母さんの代わりになってくれてありがとう。
例2
効果△「掃除がんばったね」
効果◎「わざわざゴミ箱を動かしてほこりを取ってくれたの?教室がとってもきれいになったよ。ありがとう。

 

もう一度お伝えしますが、ポイントは『自分の行いが相手に良い影響を与えている』と感じさせることです。

そうすることで、自己有用感が高まります。

 

そして、子どもは必要な存在と感じ、その場にいることに価値を感じるので、様々なことに前向きに取り組むきっかけとなります。

 これが次の行動への原動力となります。

 

他にも褒める時に使える効果的な言葉があります。ぜひコチラをご覧ください↓

子どもを単純に褒めるより『効果のある声かけ』コツ5選
子どもを単純に褒めるより『効果のある声かけ』コツ5選
2020.9.6

 

まとめ

落ち着いている子ども

なぜ信頼関係を高めるのか?
①子どもを確実にサポートすることができる
②子どもの【本来の力】が発揮される
③子どもが落ち着くことで、大人もイライラしない
毎日やってあげたい具体的な信頼関係の高め方
①話を最後まで聞く
②全てを受け入れる
③味方であることを伝える
④「ありがとう」を伝える
全てを取り組むのが大変でも、できそうなところからやってみてください。
続けていくことで子どもが徐々に変化していくはずです。
子どもが大人を信頼することは、お互いにとってメリットが大きいですよ♪
おすすめの関連記事(効果的な関わり方です。ぜひ一つでもご覧ください。)
・非認知能力について(あらゆるスキルをアップさせるために必要な力)
・子どもの話を効果的に聞く方法
・子どもの思いを受け入れる方法
・効果的な褒め方(いつもの褒め方に付け加えるだけ)
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最後までご覧いただきありがとうございました。

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