//編集部からのお知らせ//
「悪のロシア vs ウクライナを助ける欧米」
テレビで連日報道されている
ウクライナ情勢は、
このように映りますが、、
実は台湾の視点からこの問題を見ると、
西側諸国の敵とも言える存在と繋がる
ウクライナの裏の顔が見えてきました…
ウクライナと繋がる黒い存在を知れば、
実はロシアに強気に出れない
アメリカの本音も見えてくるでしょう…
↓
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(2022年2月7日までの限定公開です)
=====
こんにちは。
ダイレクト出版、政経部門の林星利佳です。
本日のメルマガは、
台湾の視点から国際情勢分析をお届けする
林建良先生×藤井厳喜先生の『Taiwan Voice』から
昨年12月にアメリカで可決された
「ウイグル強制労働防止法」
の内容をお届けいたします。
実はこの法律、今までの対中制裁の中で
最も厳しい制裁だと林先生は言います。
ウイグル強制労働に対する制裁は
すでにトランプ政権の時にありましたが、
この時と何が違うのでしょうか?…
***
From: 林建良 日米台関係研究所・理事
■トランプより厳しい?バイデンの対中制裁
ウイグル人の強制労働によって作られた
製品や原材料の輸入禁止は、
トランプも同じように実行していましたが、
今回は証明の仕方が違います。
以前はアメリカ政府が調査して
輸入の可否を判断していたのですが、
今回は輸入業者に
「この製品はウイグルの強制労働によるものではない」
ということを毎回証明させる形式をとったのです。
しかし、ウイグル地域というのは
外国人がなかなか入れない場所です。
企業であっても、実態を調査できないのが現状なのです。
しかも「やっていないことを証明する」のは
「悪魔の証明」と言われるほど難しいこと。
つまりこの法案は、
事実上、中国が強制労働を完全にやめるまで
追及できる威力を持っているのです。
■衣類だけでなく、製菓から半導体まで…
中国の衣類に使われている綿の85%はウイグル産のため、
アメリカからすれば、中国の衣類は
ほぼ輸入禁止の対象となります。
中国国内で紡織業に携わる労働者は
約1億7000万人いると言われているので、
今後、失業問題が発生する可能性が高いです。
またウイグルは綿だけでなく、
・石油、石炭などの鉱産物
・トマトや砂糖などの農産物
・半導体の原料となるシリコン
といった様々なものを作っています。
このまま制裁が続けば
砂糖を使うお菓子1つすら輸出できず、
さらには世界の半導体サプライチェーンからも
完全に外れていくことでしょう…
■大企業も止められないデカップリング
実はこの法案が可決される前、
NIKE、Apple、インテル、コカ・コーラなど
アメリカの大企業から強い反発がありました。
というのも、米国に輸入する度に
毎回証明のため現地調査に出向くのは
企業にとって相当なコストだからです。
しかしこの法案は
共和党も民主党も賛成が圧倒的多数で、
反対票はわずか1票で可決しました。
政界にも影響力があった親中派の大手企業も
もはや止められないほど、
「人権問題」に対する
アメリカ国民の危機意識は高まりつつあります。
そんな企業も、今後は利益の面から
「中国以外の国と取引・生産した方がいい」
「中国と関わると厄介だ」
という判断を下すと考えられます。
ですので、今後は国家間だけでなく、
企業の間でも分断が生じていくでしょう。
さらに、このアメリカの動きを受けて、
同じ法案を欧州各国も検討しています。
北京五輪の外交ボイコットは序章にすぎず、
世界的な対中制裁の流れは
今後より加速していくでしょう…
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<メルマガ著者紹介>
林 建良(りん けんりょう)
1958年に台湾台中に生まれ、
1987年、日本交流協会奨学生として来日。
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。
2007年、「林一洋医師記念賞」受賞、
2017年、「二等華光専業奨章」受賞。
医師としての仕事の傍ら、
台湾民主化の父:李登輝とともに
台湾建国運動を精力的に展開。
台湾においてパスポート表記を
「中華民国 REPUBLIC OF CHINA TAIWAN」から
「台湾 TAIWAN」に変更する
「台湾正名運動」の発案者。
現在は栃木県在住。
日本李登輝友の会常務理事、
日米台関係研究所理事を務めている。
『日本よ、こんな中国とつきあえるか?』
『中国ガン』(並木書房)の2作を通して、
日本人が気づいていない、中国の本質を暴く。
2019年にはJCPACにも登壇、
台湾の未来について演説・討論をおこなった。
「Taiwan Voice」メールマガジンの登録はこちら:
https://in.taiwanvoice.jp/
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~先人の叡智を未来に繋げる~
Renaissance(ルネサンス)刊行にあたって
Renaissance(ルネサンス)とは、
14世紀にイタリアで始まった
「文化の再生・復興」運動を指します。
当時、疫病の大流行や飢饉。
百年戦争などの戦乱で人口は激減。
社会全体が危機的な状況に置かれる中、
人々は生と死について深く考え、
いかに生きるべきかを強く
意識するようになったといいます。
そこで彼らが手本にしたのが、
ギリシアとローマの優れた
古典文化でした。
その運動は大きなうねり
となってヨーロッパ全土に広がり、
より優れた中心的価値観の誕生とともに、
新しい時代を切り開いていったのです。
これというのは、年代や場所、
起きている事象は違えど、まさに
今の日本と重なる状況ではないでしょうか。
長引くデフレ、迷走する政治、
少子高齢化、深刻ないじめ問題、
過労死、過疎化、企業の不正や
無差別殺人など…
高度経済成長以降、
明確な中心的価値観を
見失った日本は、いつしか
暗いムードに覆われ、
長い停滞から抜け出せずにいます。
もはやこれまでの延長線上で、
同じような価値観・行動を
繰り返していては修復できない状態です。
そんな中、令和という
新たな時代を迎えた日本を、
再び明るく輝かせたい。
次の世代を生きる人たちが、
誇りを持って生きられる
日本を遺したい。
そのような想いを込めて、
新たな情報誌を発行する
運びとなりました。
「Renaissance」では、
感情や主観に偏ることなく、
世界各国の歴史や政治、
経済についてのデータや成功事例など。
明確な事実をベースに、
先人の叡智に学ぶことのできる紙面を、
Webと連動しつつお届けしていきます。
新たな試みではございますが、
多くの日本人に届いていきますよう、
何卒、末長く応援していただけますと幸いです。
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