海外で働いていますが、日本だけでなく、チームや、企業として、ICTの遅れがあるところの共通が、今のやり方に満足している、だとおもいます。
ICT業界に働いたものの意見として、ICTは上位互換が少なめだとおもいます。(これは、新しいことを習わないで、同じことが効率よくできる、という意味です。)特定のICTには、パラダイムシフト(考え方を根本的に変える)が必要な時もあり、それを、テスト、トレーニングするにも時間、お金がかかります。それを決断するマネージャーが許可しない限り、どこでも普及が遅くなります。
これを更に遡ると、たぶん、文化、教育にたどり着くと思います。日本の義務教育をある程度受けた自分ですが、やはり、それを振り返ったり、日本支社の方を働いて思うのが、日本の教育は、マニュアル化した所では強いが、自分のアイデアなどを具体化する所では弱いな、ですね。
あと、道徳や、考え方の違いですね。やはり、日本は、先人の知恵見たいに、年上の人を見習う、という文化があります。それはそれで素晴らしいのですが、先人の知恵は、やはり、知っている事を教えるのに達しますが、新しいことになると、知恵なんてないにも等しいです。そして、先人に恥をかかせないように、それを言わない文化。
人が何を言おうとも、世界や、生活はかわっているんです。
たとえば、20~30年前に、テレビ、といえば、ブラウン管でした。居間とかにおいてあっ
… (もっと読む)理由は色々あるでしょうが。
マイナーな理由として、東京一極集中とグローバル化の遅れ、非正規労働の増加とサビ残でしょうか。
◆東京一極集中とグローバル化の遅れ
日本の場合、東京に大企業の本社が50%以上集中しています。対して、アメリカの場合、NYに1割も集中していないはずです。中国もそうですし、EUもEU全体で見た場合は分散しています。 FACE2FACEだと高速鉄道・航空機での移動コスト・時間コストがあまりにも大きいので、ICTを使いたいニーズは日本よりも大きいです。
コロナ前の話ですけど、専門家向けセミナーをする場合、東京開催で需要の7割ぐらい集められます。ICT活用して、ネット配信したとしても地方・遠方需要は残り3割程度なので、あまり意味ないじゃんということになってしまうんですね。
◆非正規労働の増加とサビ残
コンテナ港の例ですけど。朝とかトラックの待ちが凄いんですよ。海外とかICTで情報のやり取りをして待ち時間を減らそうとするんですけど。
日本の場合は、待ち時間=休憩扱いなので、運転手を30分待たせようが1時間またせようがコストにならないので、気にしない。
非効率でも、非正規労働者に負担を押し付けられるので、ICTを導入して効率かさせる気になれないですし。そもそも財務上は、ICTを導入しても、ICT分コスト増になるだけで、コスト削減効果が弱い。
頭使ってICT導入してコスト削減するよりも、労働
… (もっと読む)日本はべつに先進国でもなんでもなく、むしろ後ろ向きにすすんでいるように見えるので遅れていても当然ではないでしょうか。
民間企業は進んでおります。
送れているのは政府、役所系です。
よってe-Japan(覚えていますか?)が、かけ声だけで終わって続かなかったのが原因です。
遅れている、というのとはまた違う気がするんですよね。
良くも悪くもガラパゴスといいますか、まだ形もできていないような最初にガッと発展をさせたら、それは日本独自の発展で、海外とは流れが違うものだった感があります。
たとえば携帯電話とすると、幕の内弁当に追加でおかずを付けられるスタイル(ガラケー+iアプリ)で、おかずの厳選をしたりしていたところに、ビュッフェスタイル(スマートフォン)が海外から来た、という感じで。
もともと違うベクトルで突っ走っていたところ、グローバル化という波により慌てて軌道修正しているという印象があります。
日本が他国に遅れをとっているというよりも、リードしてきた日本がこのところ追いつかれつつあるというのが私の実感です。理由は極めて明確で、ICT技術の発展を支えてきた、いわゆる「ムーアの法則」のほころびです。日本だけでなく、中国も、そしてアメリカも、ちょっとやそっとの努力で、大きく前進することが難しくなっているのです。社会を良くしたいのであれば、ICT技術とは別のところで努力することが必要ではないかと考えています。
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