https://news.yahoo.co.jp/articles/219dfe822b444b12edd5e4804195a430d858f37f
https://news.yahoo.co.jp/articles/219dfe822b444b12edd5e4804195a430d858f37f
ユーチューバーのマーク・ローバーは、テスラのオートパイロット機能とLiDARを搭載したレクサスを比較し、障害物検知能力をテストした。テスラのオートパイロット機能は、激しい霧や雨、偽の壁といった条件下では、障害物を認識するのに苦戦したが、LiDAR搭載車はそうした条件下でも機能した。イーロン・マスクはこれまでLiDARを批判し、自動運転車にはカメラをベースにした技術で十分だと主張してきた。 あるユーチューバーが手作りのテスラ検証テストを行った。それは、まるでアニメから飛び出してきたかのような光景だった。 【全画像をみる】テスラのオートパイロットをLiDAR搭載レクサスと比較テスト…道が描かれた壁に激突したのはどちら? CrunchLabsの創設者でありユーチューバーでもあるマーク・ローバー(Mark Rober)は、テスラのオートパイロット機能を徹底的に検証し、LiDAR(レーザー光を用いたリモートセンシング技術)を搭載したレクサスと同じように路上の障害物を検知できるかどうか、明らかにしようとした。なお、LiDARはかつて、テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)CEOが「愚かな試み」と呼んだ技術だ。 その結果はどうだったか? 検証を記録した動画では、オートパイロット作動中のテスラ「モデルY」は、ブレーキを踏むまでの猶予が1秒未満という状況下でも、目の前に現れた子どものマネキンを認識して停止することに成功した。また、夕焼けを模した強い照明に照らされたマネキンも検知して停止した。 しかし、濃霧や激しい雨で視界が遮られるとマネキンを認識できずに轢いてしまった。さらに、アニメ「ワイリー・コヨーテとロード・ランナー」でワイリー・コヨーテがよく激突していた、あたかも道路が続いているような絵が描かれた壁にも衝突した。 一方、LiDARを搭載したレクサスの自動運転システムは、すべてのテストを問題なくクリアした。 自動運転技術を搭載した車は、道路、他の車、周囲の障害物をマッピングするためにLiDARを使用していることが多い。LiDARとは「Light Detection and Ranging(光検出と測距)」の略で、電波探知測距(Radio Detecting and Ranging)と似ているが、電波ではなくレーザー光を使用している。 マスクは、1月の決算説明会で「当然ながら、人間は目からレーザーを発射して運転しているわけではない」と述べ、人間が運転する際に目と生物学的ニューラルネットワーク(神経回路)に頼っているように、自動運転技術においてはカメラとデジタルのニューラルネットワーク、すなわちAIがその役割を担っていると説明した。 さらに、「道路システム全体が受動的な光学ニューラルネット(目から取り入れた視覚情報を脳で処理し、判断・行動する方法)のために設計されている」ことから、「我々は車にレーダーを搭載しているが、それすらオフにした」と語り、自社の自動運転技術がカメラとAIによる画像処理だけで十分だという考えを強調した。 一方、ローバーが「これこそ最も重要」と考えているのは、偽の道路が描かれた壁に時速64kmで走るテスラで突っ込んだ最後のテストだ。 「その壁というのは一見それらしく見えるが、人間の脳における画像処理能力は非常に高度で、わずかな視覚的矛盾も見抜くことができる。だから、人間があの壁に突っ込むことはない」 Business Insiderはテスラにコメントを求めたが、返答は得られていない。
0 コメント:
コメントを投稿