2020年4月9日木曜日

【武田薬品】新しい機序の不眠症治療薬「ラメルテオン」メラトニン受容体作動薬を承認申請

 武田薬品は2月29日、厚生労働省に不眠症治療薬ラメルテオン(開発コードTAK ”375)の製造販売承認申請を行った。ラメルテオンは同社が創製した選択的なメラトニン受容体作動薬。脳内で睡眠・覚醒のサイクルを司り、視交叉上核に存在し体内時計とも言われるMT1/MT2受容体に特異的に作用し、睡眠覚醒リズムを調節して自然な睡眠をもたらす。
 宮本政臣医薬開発本部長は、「日本では不眠症患者が増加傾向にあり、その治療は医療面だけでなく、社会的・経済的な観点からも重要性が高まっている。ラメルテオンは、現在日本で販売されている不眠症治療剤とは異なる新しい作用機序を有している」と述べている。
 ラメルテオンは依存性を示さないため、米国司法省麻薬取締局(DEA)による規制を受けない初めての不眠症治療剤として、05年7月にFDAより販売許可を取得。「ロゼレム」の製品名でTPNAが販売している。欧州では、欧州にある武田グローバル研究開発センターが07年3月に欧州医薬審査庁(EMEA)に販売許可申請を行っている。
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