2021年11月17日水曜日

Amazon Music HDの音質は悪い!?Apple Musicとe-onkyoとの確認結果



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高音質なハイレゾ音源も聴けるAmazon Music HD

ただ、ハイレゾやロスレスが聴ける高音質なサブスク音楽アプリは他にもApple Musicやmora quarilasもありますし、そもそもハイレゾ音源はサブスクを使わなくてもe-onkyo musicやmoraなどダウンロードサイトからも入手できます。

しかし、e-onkyo musicやmoraなどのハイレゾ音源がアルバム1枚¥3,000前後であることやmora quarilasの月額料金が¥2,178であることを考えると、Amazon Music HD のハイレゾ聴き放題の月額料金が最安¥650(プライム会員割引+年払い割引適用後)は、ダントツに安いとも言えます。

冷静に考えると、ハイレゾやロスレス音源は高音質さを求めて聴かれるわけですが、Amazon Music HDは安いぶんだけ音質が悪い?なんてことは無いのでしょうか?

そこでここでは、Amazon Music HDの音質が悪いと感じる原因と、実際にe-onkyo musicからのダウンロード音源やApple MusicとAmazon Music HDとの音質比較について、Amazon Music HDを2年、ハイレゾ音源そのものは7年以上使い込んでいる高音質が大好物の私が詳しく書かせていただきます。

ちなみにAmazon Musicについて、プライム会員割引+年払い割引適用で月額最安¥650にする方法や無料体験期間を3ヶ月に延長したり入会時にAmazonポイント獲得したり様々なキャンペーンも含めてお得に使う方法をこちら”Amazon Musicを無料体験キャンペーンなどで節約する6つの方法“の記事にまとめてみました。 もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

目次 
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Amazon Music HDの音質が悪いと感じる3つの原因

音質が悪いイメージ

Amazon Music HDに限らず、デジタル音源を聴く場合に音質が悪いと感じる原因は、以下の3点です。

  • 音源の音質スペックにより音質が悪い
  • 再生アプリのソフトウェア性能(内部処理)により音質が悪い
  • 再生ハードウェア性能(スマホ/イヤホン/接続方法等)により音質が悪い

 

Amazon Music HDの音質が悪いと感じる各原因の影響度

上記3つがデジタル音源が「音質が悪くなる原因」ですが、まず初めにどれが一番大きく影響するかについて、書かせていただきます。

意外かもしれませんが、ビットレートが低い圧縮音源など音源が極端に低スペックで無い限り、影響度の高い順に並べると、

  • 「再生ハードウェア性能」>「再生アプリのソフトウェア性能」>「音源の音質スペック

と、なります。

音楽信号の流れとして、人間の耳に一番近い、音の出口である再生ハードウェア性能が最も影響が大きく、逆に耳から一番遠い、音源の音質スペックが最も影響が小さいと考えられます。

これら3つの音質悪化要因について、次章より音質影響が大きい順に1つずつ解説していきたいと思います。

 

再生ハードウェア性能(スマホ/イヤホン/接続方法等)により音質が悪い

最も音質差への影響が大きいのが、再生ハードウェア性能(スマホ/イヤホン/接続方法等)による音質の悪化です。

再生ハードウェア性能については、実はいろいろな要素があり、影響度の高い順に並べると、

  • 「接続方法」>「イヤホン/ヘッドホン/スピーカー性能」>「スマホのハードウェア性能」

となります。

 

再生ハードウェアの接続方法により音質が悪い

接続方法による音質悪化の例としては、

  • Bluetooth接続時のエンコードによる音質悪化
  • 接続ケーブルへのノイズ重畳による音質悪化
  • 接続ケーブルの端子接点不良による音質悪化

の3つほどが考えられます。

 

Bluetooth接続時のエンコードによる音質悪化

最近のデジタル音楽再生環境で最も発生しやすい音質悪化パターンが、このBluetooth接続時のエンコードによる音質悪化です。

スマホ等の音楽再生機器をイヤホンやカーナビ/カーオーディオなどにBluetoothでワイヤレス接続する場合に発生します。

Bluetooth接続では、空気中に無線で音楽信号を飛ばすことになるので、音楽信号を電波に乗せる信号処理が必要になります。

この時、Bluetoothの通信規格で決められた形式に信号を変換(エンコード)するのですが、ここで確実に音質が悪化してしまいます。

例えばCD音質相当のビットレート1411kbpsの音楽信号であっても、

  • Bluetooth A2DP(SBC)接続:事実上64~約200kbps(理論上は最大328kbps)
  • Bluetooth A2DP(AAC)接続:事実上64~320kbps
  • Bluetooth A2DP(apt-X)接続:最大384kbps
  • Bluetooth A2DP(apt-X HD)接続:最大576kbps
  • Bluetooth A2DP(LDAC)接続:最大990kbps

といったレベルで、30~80%もの音楽データの情報量が切り捨てられているのです。

例えばBluetooth接続のイヤホンなどをお使いで、「なんか、Amazon Music HDの音質は悪い」と感じられている方は有線のイヤホンに変えるだけで劇的に音質がよくなる可能性があるのです。

 

接続ケーブルへのノイズ重畳による音質悪化

Bluetooth接続時の信号処理よる音質悪化と同様に、ケーブルによる有線接続時も、有線ならではの音質劣化があります。

有線接続ではアナログ信号が主流ですが、特にアナログ信号の場合、デジタル信号と違って誤り訂正のような技術が無いので、ノイズに対する耐性が低く、特にケーブルが長い場合や車の中などではノイズを影響を受けて音質が悪化するケースがあります。

 

接続ケーブルの端子接点不良による音質悪化

接続ケーブルへのノイズ重畳と同様に、特にアナログ信号の有線ケーブル接続時には端子の接点不良により音質が悪化するケースもあります。

端子接続中に端子部分を手で触って少し動かすと、「ガリガリッ」とか聴こえるやつです。

 

イヤホン/ヘッドホン/スピーカー性能により音質が悪い

ここは説明するまでも無いかもしれませんが、イヤホンを例に書かせていただきますと、

  • 100円ショップに売ってるイヤホン
  • 10,000円の高級イヤホン

の2つを比較すると、イヤホン内の回路/部品素子に大きな違いがあり、音質差があるのは明らかです。

特に価格差が性能差に直結するのが、ケーブルの素材/仕様と、イヤホン内のドライバーと呼ぼれる音を駆動する部分の構造です。

ドライバー部の構造は主に、

  • ダイナミック型
  • BA(バランスドアーマチュア)型
  • コンデンサ型

大雑把に言うと、構造が複雑になるほど繊細な音まで細かく表現できる代わりに価格が高くなる傾向です。

仮に10,000円の高級イヤホンが100円のと同じ音質であれば、存在価値が無くて消滅しているはずです。

100円のイヤホンでは、10,000円の高級イヤホンと比べると確実に音質は悪くなるのです。

 

スマホのハードウェア性能により音質が悪い

先ほど説明させていただいた音楽再生アプリのソフトウェア性能(内部処理)による音質の違いは、実はハードウェアとの組み合わせに関連して音質の悪化が発生します。

音楽を再生する際、イヤホンやスピーカーへ出力されるまでに、デジタル音源ファイルには以下のような様々な内部処理が行われると書かせていただきました。

  • デコード(FLACやmp3などの圧縮処理の解凍) → 音質調整(DSPやイコライザー) → AMP(信号増幅) → 音量調整

この中で各音楽再生アプリは、上記の内部処理中に「いかに音質を劣化させないか」で違いが出てきますが、実はスマホのハードウェア性能としても、特に「AMP(信号増幅)」の音質悪化に影響してきます。

例えば、同じアンドロイドOSを搭載したソニーのハイレゾウォークマンと格安スマホを比べた場合、

  • ハイレゾウォークマン NW-WM1Z:30万円
  • ハイレゾウォークマン NW-WM1A:13万円
  • アンドロイド格安スマホ Galaxy A21:1万円

と天と地との差とも言える価格差があります。

ウォークマンの最大の特徴は音質の良さですので、音質が良くなる部品が選定され、ハードウェアとして組み上げられています。

例えば、以下のような観点でハイレゾウォークマンは音質が良くなるよう、ハードウェア設計がされています。

  • 音響回路ブロック(下図緑部)とデジタル回路ブロック(下図赤色)を基板上で明確に分離
  • アンプ周り電源回路の強化
  • 採用部品・素子の最適化

ハイレゾウォークマンNW-WM1基板レイアウト

さらに分かりやすい例が、

  • スマホ:携帯のしやすさを優先させ、軽く薄く設計
  • ウォークマン:携帯のしやすさよりも音質重視で、多少は重く厚くても許される設計

となっており、下図のような音質に有利な基板レイアウトであったり(サイズは大きくなる)、大型の高音質コンデンサの採用(サイズは大きくなる)が採用されていたり、シールド性能/グランド性能を強化するために重くて大きな金属筐体が採用されていたりします。

ハイレゾウォークマンとスマホの比較は極端な例ですが、スマホどうしでも音質の観点で見た場合にハードウェア性能の差というものは発生します。

 

再生アプリのソフトウェア性能(内部処理)により音質が悪い

スマホの音楽アプリ

次に意外と無視できないのが再生アプリのソフトウェア性能(内部処理)により音質が悪い場合です。

音楽を再生する際、イヤホンやスピーカーへ出力されるまでに、デジタル音源ファイルには以下のような様々な内部処理が行われます。

  • デコード(FLACやmp3などの圧縮処理の解凍) → 音質調整(DSPやイコライザー) → AMP(信号増幅) → 音量調整

各音楽再生アプリは、見た目や操作性の良さだけでなく、これらの内部処理中に「いかに音質を劣化させないか」の性能にも違いがあるのです。

ちなみに、Amazon Music HDなどサブスク音楽の場合は、専用のプレーヤーで聴く以外の選択肢は無いですが、サブスクでは無い音楽の音源ファイルであれば、様々な音楽再生アプリで聴くことができます。

例えば、サブスクでは無い音源ファイルをいくつかの音楽再生アプリで聴き比べた結果が以下の通りです。

音楽
アプリ名
音質の
良さ
ロスレス
対応
広告
表示
ONKYO
HF Player
Pulsar○++
Rocket
Player
○+
NePLAYER
Lite
○+
有料課金
Galaxy
Music
○+
Musix
match
○-

音質確認を行った環境は以下の通りです。

  • 音源(FLACファイル):宇多田ヒカル / 「Wait & See~リスク~」
  • 音楽再生ハード:アンドロイドスマホ Galaxy S20
  • ヘッドホン:ソニーMDR-1R

「音質の良さ」の欄に音質レベルの違いを記号で表記してみましたが、同じ音源/同じハードで聴き比べると、再生アプリによる音質差は想像以上に大きく、明らかに差を感じることができました。

上記のアプリの中で一番音質が良かったのは、ONKYOのHF Playerです。

数多くの音楽再生アプリの中で、ONKYOのHF Playerがダントツで人気があるのも、うなずけます。

 

音源の音質スペックにより音質が悪い

最後は、再生されるデジタル音源データそのものが音質が悪い場合についてです。

アナログレコードやカセットテープなどの音楽メディアでは再生を繰り返すうちに音源が劣化するケースが考えられますが、デジタルの場合は原則データの劣化は発生しません。

つまり、音源が悪い=最初から音源の音質が悪いとなります。

 

音質スペックが決まる3つの要素

まず初めに音質スペックとは何のことを言っているかについて書かせていただきます。

デジタル音源の音質は情報量の多さで決まりますが、音質スペックを決める要素として、以下の3つがあります。

  • ダイナミックレンジ(=bit)
  • サンプリング周波数(=kHz)
  • ロスレス(無圧縮/可逆圧縮) or ロッシー(非可逆圧縮)と圧縮率

 

ダイナミックレンジの量子化ビット数 [bit]

音をデジタル信号としてサンプリングする一瞬、ダイナミックレンジとして何段階で記録するかを表す指標で、量子化ビット数とも呼ばれます。

  • ハイレゾ音源で使われる量子化ビット数:24bit または 32bit以上
  • CD相当音源や圧縮音源で使われる量子化ビット数:16bit

16bitの場合は、2の16乗(=65,536)段階のダイナミックレンジを記録できる情報量を持ちます。

ダイナミックレンジを表現できる量子化ビット数は、大きければ大きいほどデータ量は増えますが、よりきめ細かく繊細に音楽を記録できることを意味します。

 

デジタル標本化周期のサンプリング周波数 [kHz]

音をデジタル信号としてサンプリングする際に、1秒間に何回記録するかを表す指標で、基本的に44.1kHz以上が使われます。

  • ハイレゾ音源で使われる量子化ビット数:44.1kHz または 48kHz以上 (96kHzなど)
  • CD相当音源や圧縮音源で使われる量子化ビット数:44.1kHz

44.1kHzの場合、1秒間に44,100回の細かさで音を記録します。

同時に信号処理理論上、サンプリング周波数の約1/2の周波数の高音までしか記録できないため、44.1kHzのサンプリングで記録できる最も高い音は約20kHzとなります。

つまり、サンプリング周波数を例えば2倍の88.2kHzにすると、記録できる最も高い音も約40kHzと2倍になります。

 

ロスレス(無圧縮/可逆圧縮) or ロッシー(非可逆圧縮)と圧縮率

bit数やkHz以外で音質を決定する3つ目の要素が音声圧縮技術の利用可否です。

音声圧縮技術には、

  • ロスレス(無圧縮/可逆圧縮):元の音質/情報量まで完全に復元可能な圧縮技術(圧縮率は低い)
  • ロッシー(非可逆圧縮):元の音質/情報量までは復元できない、片道切符の圧縮技術(圧縮率は高い)

の2つがあり、mp3やAACなどの圧縮音源で使用されている技術が後者のロッシー(非可逆圧縮)です。

心理音響モデルとも呼ばれ、人間が気付きにくい音を間引くことで、データ容量を小さく圧縮します。

 

音楽情報量のビットレート [kbps]

ここまで説明させていただいた、音質スペックが決まる3つの要素(bit x kHz x 圧縮率)を合わせると音質スペックを決定づけるビットレートを算出することができます。

例えばCD音質の場合は、

  • 16[bit] x 44.1[kHz] x 100%(圧縮無し) x 2[ch](ステレオ) = 1,411.2[kbps]

となります。

例えば24bit/96kHz圧縮無の2chステレオハイレゾ音源の場合だと、

  • 24[bit] x 96[kHz] x 100%(圧縮無し) x 2[ch](ステレオ) = 4,608[kbps]

となります。

ちなみに「ビットレート=情報量=ファイル容量」ですので、上記ハイレゾ音源のファイル容量はCD音質音源の約3倍となります。

 

音源の音質スペックによる音質の良い悪いの見分け方

以上より、デジタル音源の音質スペックから音質の良い悪いの見分け方としては、

  • 量子化ビット数が小さい=音質が悪い
  • サンプリング周波数が小さい=音質が悪い
  • 圧縮率が高い、ロスレスでなくロッシー(圧縮)音源=音質が悪い

となります。

CD相当音質が「16bit/44.1kHz/ロスレス」ですので、これよりも数字が大きければCD音質同等以上で音質が良いと言え、数字が小さければCD音質以下で音質が悪いと言えます。

 

Amazon Music HD/Apple Music/e-onkyo音質確認結果

Amazon Music HDとApple Musicとe-onkyo music音質比較レビュー中の画面

ここでは、「再生ハードウェア性能」は固定して2通りのハードウェアで、「音源の音質スペック性能」は各アプリサービスが提供している最高音質のもので確認してみました。
つまり、結果的にに「再生アプリのソフトウェア性能」と一部「音源の音質スペック性能」について音質確認比較をしたことになります。

音質評価結果の凡例は以下の通りとしました。

  • ◎:ハイレゾにふさわしい高音質が十分発揮されている
  • ○:CD相当の高音質が十分発揮されている
  • △:圧縮音源よりははるかに高音質だがCD相当音質には届いていない

 

再生アプリが違うと音質が悪くなるか確認(Ultra HD vs ハイレゾロスレス)

再生ハードウェア性能+音源の音質スペックは完全固定で、主に再生アプリのソフトウェア性能について音質比較確認を行いました。

音質確認に使った音源は以下の通りです。

  • 宇多田ヒカル / 「Wait & See~リスク~」(24bit/96kHz)

ただし、Amazon Music HD/e-onkyoがFLACフォーマットなのに対し、Apple MusicだけはALACフォーマットを使っているので、ALACからデコードする際の処理でも音質差が発生している可能性もあります。

e-onkyo musicの詳細を確認

Amazon Music HDの詳細を確認

Apple Musicの詳細を確認

 

Amazon Music HD/Apple Music/e-onkyo再生アプリ違い音質悪化確認[ハイレゾウォークマン環境]

まずハイレゾウォークマン環境での音質確認結果ですが、24bit/96kHzで同じスペックのFLACファイル音源でも、Amazon Music HDの音質は、e-onkyo musicからのダウンロードファイルをW.Musicアプリで再生した音質と比べると、少し悪化が感じられ、わずかとは言え差は確認できました。

一方、Apple Musicと比べるとはるかに音質は良く、ハイレゾならでは高音質さは十分に味わうことができました。

音源FLAC
e-onkyo music
Amazon Music HD
(Ultra HD音質)
Apple Music
Lossless
宇多田ヒカル
Wait & See
~リスク~

(24bit/96kHz)
優れた音域と声量が十二分に発揮されるイントロのシャウトが残響音も含めて綺麗に再現されている
◎-
(24bit/96kHz)
FLACと比べてやや広がり感では劣るが慎重に聴き比べないと分からないレベル
○+
(24bit/96kHz)
FLACやAmazonと比べてヴォーカルが始まって以降の拡がり感に乏しさが顕著、オケの音がヴォーカルに埋もれ気味で分解能が低く聴こえる

音質比較試聴環境は以下の通りです。

  • 音楽再生アプリ:W. Music/Amazon Music/Apple Music
  • 音楽再生ハード:ソニーハイレゾウォークマン NW-ZX507 + ソニー TA-ZH1ES
  • ヘッドホン:ゼンハイザー HD650

 

Amazon Music HD/Apple Music/e-onkyo再生アプリ違い音質悪化確認[スマホ環境]

次にスマホ環境での音質ですが、ハイレゾウォークマン環境での音質確認結果同様、Amazon Music HDの音質は、e-onkyo musicからのダウンロードファイルをW.Musicアプリで再生した音質と比べると少し悪化が感じられ、わずかとは言え差は確認できました。

一方、Apple Musicと比べるとAmazon Music HDはるかに音質は良く、逆にApple Musicはハイレゾ音源を使っておきながらハイレゾの良さが発揮されない残念な音質に留まっていることが分かりました。

音源FLAC
e-onkyo music
Amazon Music HD
(Ultra HD音質)
Apple Music
(ハイレゾロスレス音質)
宇多田ヒカル
Wait & See
~リスク~

(24bit/96→48kHz)
ウォークマンと比べ、ハイレゾならではの拡がり感、臨場感が劣る。
○-
(24bit/96→48kHz)
FLACと比べて高音の艶は同等だが、多くの音が重なっている部分でオケの音がヴォーカルに埋もれ気味であり、解像度、分解能でやや劣る

(24bit/96→48kHz)
FLACやAmazonと比べてヴォーカルが始まって以降の拡がり感に乏しさが顕著、特に高音の情報量不足で音抜けの悪さクリア感不足を感じ、ハイレゾの良さが最大限発揮されていない

音質比較試聴環境は以下の通りです。

  • 音楽再生アプリ:Pulsar/Amazon Music/Apple Music
  • 音楽再生ハード:アンドロイドスマホ Galaxy S20
  • ヘッドホン:ソニーMDR-1R

 

再生アプリ+音源の音質スペックが違うと音質が悪くなるか確認(HD vs ハイレゾロスレス)

続いて、再生ハードウェア性能のみ完全固定で、主に再生アプリのソフトウェア性能と音源の音質スペックが違う場合について、音質の比較確認を行いました。

音質確認に使った音源は以下の通りです。

  • Misia / 「そばにいて…(MISIA星空のライヴIV@稲佐山公園野外ステージ)」

 

Amazon Music HD/Apple Music/e-onkyo再生アプリ+音源スペック違い音質悪化確認[ハイレゾウォークマン環境]

まずハイレゾウォークマン環境での音質確認結果ですが、Amazon Music HDの16bit/44.1kHzのHD音質音源とe-onkyo musicの24bit/88.2kHzの音源との比較確認だと、Amazon Music HDの方が音源スペックは低いにもかかわらず、ほぼ同等の音質で聴けました。

これは、CD音質以上のロスレスやハイレゾ音源の世界では、音源スペックはある程度頭打ちになっていることを表しています。

逆に、Amazon Music HDの16bit/44.1kHzのHD音質音源とApple Musicの24bit/88.2kHzのハイレゾロスレス音質音源との比較だと、音源スペックとは逆転して、音源スペックの低いAmazon Music HDの方が高音質で聴くことができました。

つまりこれは、再生アプリの性能差は音源スペックの性能差を上回ることを表しています。

音源FLAC
e-onkyo music
Amazon Music HD
(HD音質)
Apple Music
(ハイレゾロスレス音質)
Misia
そばにいて…
(MISIA星空
のライヴIV)

(24bit/88.2kHz)
イントロのピアノのクリアさと艶感、野外ライブならではの虫の鳴き声の広がり感から受ける臨場感が素晴らしい
◎-
(16bit/44.1kHz)
FLACと比べて拡がり感がやや劣るが、FLACやAppleと比べて音源が16bitと劣るにもかかわらず音場再現力が高いのは素晴らしい
○+
(24bit/88.2kHz)
FLACと比べイントロのピアノの艶感が低く、拡がり感の範囲も狭く感じハイレゾならではの臨場感が感じにくい

音質比較試聴環境は以下の通りです。

  • 音楽再生アプリ:W. Music/Amazon Music/Apple Music
  • 音楽再生ハード:ソニーハイレゾウォークマン NW-ZX507 + ソニー TA-ZH1ES
  • ヘッドホン:ゼンハイザー HD650

 

Amazon Music HD/Apple Music/e-onkyo再生アプリ+音源スペック違い音質悪化確認[スマホ環境]

こちらも傾向としては、ハイレゾウォークマン環境での音質確認結果と同様の結果となりました。

音源FLAC
e-onkyo music
Amazon Music HD
(HD音質)
Apple Music
(ハイレゾロスレス音質)
Misia
そばにいて…
(MISIA星空
のライヴIV)
△+
(24bit/88.2kHz)
ボーカルの伸びやかさがやや失われているのが気になった
○-
(16bit/44.1kHz)
ウォークマンと比べると音質レベルが劣るが、音源のスペックが劣るにもかからわず、結果的にFLACより高音質で聴けたのが驚き

(24bit/48kHz)
FLAC同様ボーカルの伸びやかさが失われているが、より顕著に分かる

音質比較試聴環境は以下の通りです。

  • 音楽再生アプリ:Pulsar/Amazon Music/Apple Music
  • 音楽再生ハード:アンドロイドスマホ Galaxy S20
  • ヘッドホン:ソニーMDR-1R

 

Amazon Music HD 音質まとめ:e-onkyoより悪くてApple Musicより良い

以上より、最終的にAmazon Music HDの音質についてまとめると、

  • Amazon Music HDの音質はe-onkyoよりわずかに悪い(再生アプリ性能差要因大)
  • Amazon Music HDの音質はApple Musicよりだいぶ良い(再生アプリ性能差要因大)

となりました。

Amazon Music HDの詳細を確認

e-onkyo musicの詳細(Amazon Musicより音質良い)を確認

Apple Musicの詳細(Amazon Musicより音質悪い)を確認

 

ちなみに、Amazon Music HDについて、プライム会員割引以外の方法も含め、無料体験期間を3ヶ月に延長したり入会時にAmazonポイント獲得したり様々なキャンペーンや複雑な料金体系の中からお得に使う方法をこちら”Amazon Musicを無料体験キャンペーンなどで節約する6つの方法“の記事にまとめてみましたので、もしよければご参考にどうぞ。

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