https://wired.jp/article/how-extropic-plans-to-unseat-nvidia/
https://wired.jp/article/how-extropic-plans-to-unseat-nvidia/
NVIDIAに挑むスタートアップExtropicが開発するのは、熱力学的な揺らぎを活用し、確率計算を効率化する新型チップだ。無謀にも思える挑戦だが、AI時代の深刻なエネルギー問題に対し、コンピューターの仕組みを再発明することで解決の糸口が見えてくるかもしれない。
Extropicは普通のスタートアップではない。とはいえ、いまは時代そのものが普通とは言い難い。
Extropicは、電子回路内で自然に発生し、通常は開発者にとって厄介とされる熱力学的な揺らぎを利用して確率に基づく計算を非常に効率的に実行する、まったく新しい種類のコンピューターチップを開発している。
人工知能(AI)の莫大なエネルギー消費への懸念が高まる一方、推論能力をもつAIモデルの構築のためにより多くの計算能力を必要とする大手AI企業にとって、このチップは有力な選択肢となる可能性がある。
高効率な新チップ
Extropicは今回、自社の確率計算用ハードウェアに関する詳細と、従来のシリコンチップに代わり多くのデータセンターで活用されることが期待される新たなチップの開発が順調に進んでいることを示す成果を『WIRED』に明かした。
同社は、現在のハードウェアと比べて3〜4桁も効率の高いチップの実現を目指している。これが実現すれば、将来的な温室効果ガスの排出量削減に大きく貢献する可能性がある。
『WIRED』の特集記事「Hot New Thermodynamic Chips Could Trump Classical Computers」(英語のみ)で、Extropicの一風変わった創業の経緯を追った。この記事では、同社の創業につながった技術的・政治的・文化的背景を探っている。とはいえ、Extropicの技術そのものも注目するものだ。
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