[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] 2009年04月23日 07時40分0
人に豚の心臓や肝臓を移植できる日が遠からずやってきそうだ。臓器を人に移植しても拒否反応が起こらない‘型質転換クローン豚’が国内でも誕生した。
韓国生命工学研究院・国立畜産科学院・檀国(タングク)大・建国(コングク)大・全南(チョンナム)大の共同研究チームは、臓器移植の際に急性で免疫拒否反応を起こす遺伝子「アルファガラクトース(αGal)」を取り除いたミニ豚を複製するのに成功したと22日、発表した。
アルファガラクトース遺伝子は霊長類を除いたほ乳類に存在し、異なる種の間で臓器を移植すれば数分-数時間以内に臓器を壊死させる。
ミニ豚の複製には遺伝子の除去と体細胞複製の2種類の方法が同時に使用された。まず豚の体から採取した細胞からアルファガラクトース遺伝子を取り除いた後、これを豚の卵子に入れて代理母に着床させた。卵子の核は遺伝子を操作した細胞を入れる前に取り出した。
アルファガラクトースを除去したからといって臓器移植の際の免疫拒否反応がなくなるわけではない。しかし他の免疫拒否反応を起こす遺伝子は症状が徐々に表われるため、応急患者に豚の臓器を移植すれば、人間の臓器を確保する時間を稼げることになる。
05年、米ハーバード大研究チームはアルファガラクトースを除いたミニ豚の心臓を猿に移植し、生命を6カ月間維持するのに成功した。
教育科学技術部はこのクローン豚を利用し、今後、移植用のすい臓、心臓弁膜、心臓などを作る技術を開発する計画だ。クローンミニ豚は成長しても体重が80キロ前後で、臓器の大きさも人間と似ている。一般の豚は大き過ぎるため臓器移植用として使用できない。
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