がん患者らを前に高座を務めた桂文枝
「笑いとがん医療の実証研究」に取り組む演芸ショー「わろてまえ劇場」の第1回公演が18日、大阪・大手前の大阪国際がんセンターで開催され、桂文枝(73)らが出演した。
同センターが日本で初めて取り組む試みで、がん患者と医療提供者を対象に、笑芸を定期鑑賞することによる生活の質(QOL)や免疫機能に与える影響を明らかにする。8月24日まで2週間に1回の頻度で上演され、約40人のがん患者が「被験者」として落語や漫才などのお笑いを楽しむ。
文枝は噺(はなし)のマクラで「ストレスをためるのが、体には一番イカン。笑ってもらわないと、私にストレスがたまる」と笑わせ、「ぼやき酒屋」を披露した。
病院での高座は初体験といい、終演後は「がん患者の方がどこにいらっしゃるのか分からなかった。いつもの落語会と一緒」。取り組みについては「昔から『笑いは気の薬』といわれた。効果が顕著に出るのかは分からないが、ひとときでも患者さんが病気のことを忘れてもらえるならよかった。私の落語で、病気が進んでいないよう祈るばかり」と話した。
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