2022年4月3日日曜日

『CT検査とMRI検査の違いってなぁに??』東京ベイ・浦安市川医療センター。

https://tokyobay-mc.jp/radiology_blog/web13_06/

CTとMRIの違い。CTスキャンは、脳内検査や骨などの断層が分かりやすい、細かい病変が分かりやすいと言うメリットが御座います。ただし、わずかに被爆するデメリットが御座います。MRIは被爆しないと言うメリットが御座います。MRIは、がんの有無、がんの広がり方、正常部位とがんの部位の境、骨と肉などの部位の違いのコントラストが分かりやすい、他の臓器への転移がないかを調べたり、治療の効果を判定したり、治療後の再発がないかを確認するなど、さまざまな目的で行われる精密検査です。と言うメリットが御座います。CTスキャンはがんなどでは、それらが分かりにくいと言うデメリットが御座います。 CTスキャンの方が画像が細かいですが、がんなのかどうかや病変の変化などのコントラストをはっきりさせて分かりやすくするのは、MRIの方が優れている様で御座います。 

『CT』とはComputed Tomographyという英語の頭文字で基本的な技術としては、X線検査の一種です。
レントゲンに高度なコンピュータを組み合わせて詳しく検査ができる機械!
と考えれば、わかりやすいと思います。

X線管が、X線を出しながら体を一周しそれを対向する検出器で読み取り、人体を輪切りにしたような断面画像や、立体的な画像を得ることができます。
そのため、1枚のレントゲン写真を撮るより、はるかに正確で詳細な診断ができます。

レントゲンでは右肺にとても小さな結節陰影が写っています。
同じ場所をCTで撮影すると・・・はっきりわかりますね!!
レントゲンでははっきりとわからない形や大きさ、周囲との接し方がCTでよくわかり、病気を予測しやすくなります。

『MRI』とは、Magnetic Resonance Imagingという英語の頭文字でMRIの『M』はマグネティックつまり磁石なのです。
もちろん、診断のための画像を撮る技術という点では同じですが画像の撮影方法がまったく別物なのです。

MRIは、X線を使わずその代わりに『磁場』を使用します。
人の身体は元素(原子)の塊でできています。
ひとつひとつの元素はそれぞれ原子核を持っていてそれらが磁石の作用を受けると少しずつ違う反応をします。
その違いをコンピュータで解析することによって画像化できるのがMRIの仕組みです。
体のどこから磁力が出てるのかというと水分からです。
人の体は約7割が水分というのは聞いたことがあると思いますが、水分を含んでいる所を撮影できるというのがMRIです。
MRIはドーナツ型磁石の中に入り、電波を与えると身体の中の水素原子が共鳴し、電波を止めると共鳴した水素原子は微弱な電波を出します。
この電波をコイルというアンテナで受信して画像を得ます。
しかし、磁石を使うので磁場を乱してしまう金属やペースメーカなどの機械類が体内に入っている場合は検査に適さないことがあります。

MRI 画像

では、『CT』と『MRI』をどう使い分けているかをお話します。

MRIの長所のひとつに「組織分解能」が非常に高いことが挙げられます。
骨の影響を受けにくく病変と正常組織の濃度差がわかりやすいことや造影剤を用いなくても血管を写すことができます。

一方CTは骨による影響を受けますが、広範囲の検査を短時間で行え、1mm以下の病変も映し出すことが可能です。
つまり、早く撮影できて細かい病気を写すのが得意なのがCTです。

CTとMRIには得意なところと不得意なところがあり、それを使い分けて使用したり検査の目的によっては2つ両方の検査を受ける必要があることも多いです。

例えばこの画像は、脳梗塞のCT画像とMRI画像ですが、MRIでは病変が白く光っていて判りやすいです。

このようにCTではっきりわからない脳梗塞もMRIでは簡単に見つけることができます。
また、造影剤を使わずに血管を写すことができるMRIでは脳動脈瘤の経過観察にもよく使われます。
しかしMRIは検査時間が長いこと、体内金属がある場合は検査が行えないこともあるなどの制限もあります。

CTは制限が少なく、検査時間が短いなどの簡便さが強みと細かいもの見る場合に優れますが、病変と正常組織との濃度の差(コントラスト)がMRIほどなく造影剤を使用しないと診断が難しいことがあります。

MRIの得意分野CTの得意分野
早期脳梗塞脳出血
骨折などの外傷・歯肺がんや肺炎
脳動脈瘤尿路結石
内臓(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓) 内臓
血管(造影剤を使わない)全身の緊急検査(短時間で撮影できる)
軟骨腸炎や腸閉塞など
靭帯・半月版
神経
多くの骨腫瘍病変
子宮・卵巣
前立腺・膀胱

東京ベイの放射線技師は医師が疑っている病気をできるだけわかりやすく画像化し、そして患者さんの負担を軽減しながら常に最適な検査ができるようにスタッフ全員で頑張っています!
数多く取り扱う装置の中でもCTとMRIはより知識と経験・技術を必要とし、また技術の進歩も目覚しく専門性の高い分野ですが、専門資格認定を取得した技師を中心にチーム力でこれからもいろいろな事に挑戦していきたいと思います!

(担当:コメディカルチーム(放射線技師))

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 放射線室

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