https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2401/19/news059.html
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IoTエッジデバイスなどに向け
ルネサス エレクトロニクスは、IoTエッジデバイスやゲートウェイ機器に向けた64ビット汎用MPU「RZ/G3S」を開発、量産を始めた。
10μWの待機電力とLinuxの高速起動を両立
ルネサス エレクトロニクスは2024年1月、IoT(モノのインターネット)エッジデバイスやゲートウェイ機器に向けた64ビット汎用MPU「RZ/G3S」を開発、量産を始めた。
RZ/G3Sは、メインCPUに最大動作周波数が1.1GHzの「Arm Cortex-A55」コアを、サブCPUには250MHz動作の「Cortex-M33コア」2個を搭載した。センサーからのデータ取得やシステム制御、電源制御といった処理をサブCPUに分散して実行させるため、メインCPUの処理負荷を軽減できるという。
待機電力を10μW以下まで低減できる電源制御システムも新たに開発した。DRAMデータを保持するためのDDRセルフリフレッシュ機能を備えていて、Linuxの高速起動も可能である。さらに、40mW相当の電力でサブCPUの動作を維持できる待機モードを用意している。
IoTゲートウェイ機器に向けた機能も強化した。ギガビットイーサネットやCAN、USBなどに加え、オプションでPCI Expressインタフェースを搭載できる。これによって5G(第5世代移動通信)モジュールとの高速接続が可能となる。
また、内蔵メモリと外付けDDRインタフェースにECC機能を搭載した他、Civil Infrastructure Platform Linuxをベースとした動作検証済み「Verified Linux Package(VLP)」の提供、セキュアブートやセキュアデバッグに加え、タンパー検出などセキュリティ機能も強化した。パッケージは13mm角BGAと14mm角BGAで供給する。なお、RZ/Gシリーズ製品は既に、Armが提供する認定制度「PSA Certified」のレベル2を取得していて、RZ/G3Sでも取得する予定だ。
ルネサスは、システム設計者の開発負荷を軽減するため、RZ/G3Sに最適化されたパワーマネジメントICやクロック製品を組み合わせた「シングルボードコンピュータゲートウェイ」ソリューションなども用意している。
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