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ホテルの電気ケトル・ポットは汚い?
多くのホテルで客室に電気ケトルやポットを備えています。
コーヒーやお茶を飲みたいときや、カップラーメンを作りたい時などに使ってもらうためのものですが、お客様の中には「ホテルの電気ケトルやポットは汚いのでは?」という不安を抱く人もいます。
その不安が生まれる背景や、清潔を保ち、安心して使ってもらうために、ホテル側ができる工夫を見ていきましょう。
お客様がホテルの電気ケトル・ポットを汚いと思う理由
ホテルは清潔感が命。電気ケトルやポットなども、当然きれいにしているはず。それでもお客様が「汚いのでは?」と不安になるのはどうしてなのでしょうか。その背景を解説します。
きちんとメンテナンスされているか不安
お客様は、電気ケトルやポットがどのようにメンテナンスされているのか分かりません。客室清掃員が毎日、すみずみまでお手入れしていたとしても、「本当に清掃されているのか?」「ポットの中のお湯は新しいのか?」と不安になるのです。
また、最近は新型コロナウイルスの流行もあり、見た目がきれいであってもウイルスや菌などが付着していないか、心配になる人もいるでしょう。
不適切な使い方をする人がいる
電気ケトルやポットは、お湯を沸かすための道具ですが、まれにインスタントラーメンをゆでたり、ゆで卵を作ったりと、本来の用途から外れた使い方をするお客様がいます。
自分の前に泊まった人が、どのような使い方をしたのか分からないので「汚いかもしれない……」と不安になるのですね。
実際に汚いことも
客室清掃や備品の手入れが不十分なホテルでは、実際に電気ケトルやポットが汚いケースもあります。注ぎ口が変色していたり、水滴の跡がついていたり、電気コードがちぎれかけていたり。
そのような状態の電気ケトルやポットに1度でも出くわすと「このホテルの電気ケトルも清掃していないのでは?」と不安になります。
これらの理由から、ホテルの電気ケトル・ポットを使うことに抵抗があり、携帯用の電気ケトルを持参するお客様もいるのだとか。
ホテルで清潔に電気ケトル・ポットを提供するには?
客室に備え付けの電気ケトルやポットを、安心して使ってもらうにはどうすれば良いのでしょうか。清潔に提供するための、ポイントを把握しましょう。
使い方の注意書きを添える
お客様の中には、電気ケトルやポットがお湯を沸かすだけの道具だという認識がない人もいます。
悪気なくラーメンを作ったり、おでんを温めたりすることも考えられるので、「水以外は入れないでください」と、注意書きを添えましょう。外国人のお客様にも分かるように、多言語で掲示することがおすすめです。
また、いたずらで不適切な使い方をする人もいるので、臭いがついたり故障したりした場合は、弁償してもらうという旨も記載すると効果的です。
細かい部分までよく洗浄する
当然のことですが、電気ケトルやポットはお客様に提供する前に、よく洗浄しましょう。入り組んだ構造のケトルやポットは、汚れがたまりやすい部分もあります。専用のブラシなどを使い、細かいところまできれいにしてくださいね。
また、お手入れが簡単な、マグカップタイプの電気ケトルを提供することもおすすめです。
予備の電気ケトル・ポットを用意する
電気ケトルやポットを不適切に使用されると、清掃に大変な手間がかかるもの。客室清掃の時間だけでは、終わらないことが考えられます。
そのような事態を想定し、予備の電気ケトルやポットを用意しておくことも重要です。清潔な状態のものと交換し、汚れがひどいものは後で十分な時間をかけて、お手入れしましょう。
「不潔な状態で提供しない」ということを、徹底してくださいね。
給湯器を設置する
不適切な使い方をするお客様が多い場合や、あまりにもひどい使い方をされる場合は、電気ケトルやポットを客室から撤収し、共用スペースに給湯器を設置することもおすすめです。コストはかかりますが、ひとつひとつの電気ケトルやポットを洗浄する手間を考えれば、安上がりかもしれません。
また、電気ケトルやポットあっても、「使いたくない!」と思うお客様もいます。客室から撤収しない場合でも、給湯器を設置しておけばお客様は好きな方を選んで使えます。
給湯器を設置することで、すべてのお客様に、さらなる安心感を提供できるのではないでしょうか。
ホテルのすべてを清潔・快適にしよう!
電気ケトルやポットに限らず、ホテルはお客様に提供するもの・お客様の目に触れるもののすべてが清潔でなければなりません。
それを守ることも、ホテルマンの重要な役割と言えるでしょう。今回の記事を参考に、館内の清潔が保てているか否かを、見直してみてくださいね!
なお、ホテル業界の就職・転職はおもてなしHRにご相談ください。
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