中国メディアの環球時報は24日、中国の国有航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)がシンガポール航空ショーでエアバスとボーイングから人気を奪うとする英ロイター通信の記事を取り上げた。
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中国メディアの環球時報は24日、中国の国有航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)がシンガポール航空ショーでエアバスとボーイングから人気を奪うとする英ロイター通信の記事を取り上げた。
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記事は、COMACが今週のシンガポール航空ショーで、国際認証と海外からの受注を目指して開発したジェット機のC919とARJ21を披露したことを取り上げた。
記事によると、COMACがショーのイベントホールの中央にある大きなブースで「信頼できる新たな選択肢」との広告を打ち出すと、これまで自国市場以外での一般公開が限られていた同社についてもっと知りたいという航空、政府、投資の専門家がブースに殺到した。
単通路機であるボーイング737MAXやエアバスA320neoファミリーのライバルであるC919が初めて中国の領土外を飛行した。COMACは20日、中国のチベット航空から50機を受注する契約を締結したことを発表した。記事は「西側の有力航空機メーカー2社が航空会社の顧客を悩ませているサプライチェーンの問題に対処し、ボーイングが一連の危機に対処している中、COMACはその瞬間を捉えることができた」と伝えた。
記事によると、フィリピンの格安航空会社セブパシフィック航空のマイケル・スゥーチ最高経営責任者(CEO)は「われわれはCOMACがパーティーに参加することを絶対に歓迎する」とし、「2頭の競馬よりも3頭の競馬の方が良い」と語った。
一方で、記事は「アジア最大の航空ショーに出席した航空業界のリーダーの間で支配的な見方は、COMACが本格的な競争相手になるまでには長い道のりがあり、短期的には主に中国国内市場で事業を展開するだろうというものだった」と指摘。「エアバスとボーイングが納入上の問題を抱えているため、人々は考え直すだろうと思うが、C919は特定の当局によって認証されておらず、アピール力は限定的なため、現実的になる必要がある」とする、アジア太平洋航空協会(AAPA)のスバース・メノン事務局長のコメントを紹介した。
C919記事は「中国国営メディアによると、C919はこれまでに主に中国の航空会社や賃貸業者から1000機を超える注文を受けている。ショーに参加した航空会社幹部らは、このモデルには確かに関心があるが、潜在的な買い手と貸し手は米国と欧州の規制当局の認証を望んでいると述べた」と伝えた。
記事はまた、「中国の航空当局は今年、同機を国際的に宣伝し、欧州航空安全機関(EASA)の認証取得を目指すと発表した。ブルネイに本拠を置く新興航空会社ギャロップエアは、海外初のC919購入機を含むCOMAC機30機を発注しており、ブルネイでARJ21ジェット機の飛行開始に必要な認証を得るためにCOMACと協力していると語った。同社のマネージングディレクターによると、ブルネイでのC919の認証プロセスは少なくとも2~3年かかるという。インドネシアの格安航空会社トランスヌサはARJ21をすでに2機運航している」と伝えた。
記事によると、エアバスの民間航空機事業の最高経営責任者(CEO)、クリスチャン・シェーラー氏は、欧州の航空機メーカーは競争を歓迎しているが、C919はボーイングやエアバスの既存製品に似ており、市場に特別な差別化をもたらしているわけではないと指摘した。ボーイングの広報担当者は、COMACとの競争について「業界にとって良いことだ」と歓迎を示した。(翻訳・編集/柳川)
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