https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02705/030500015/
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量子コンピューターにおける中性原子方式とは、量子計算を担う量子ビットとして中性原子(冷却原子)を利用するゲート型量子コンピューターの方式である。開発が先行する超電導方式やイオントラップ方式に続く、「第3の量子コンピューター」として期待が高まる。量子ビット数を容易に増やせるほか、量子誤り(エラー)訂正の技術開発も進んでいることから、実用的な量子コンピューターの最有力候補として注目されている。日本でも事業化に向けた取り組みが加速している。
中性原子方式の量子コンピューターでは、ルビジウム(Rb)やイッテルビウム(Yb)などの原子を光ピンセットで真空中にトラップ・配置し、特殊なレーザーで量子状態を操作して計算に利用する。この方式は室温環境で動作できることや、中性原子の数を増やせば量子ビットの数を容易に増やせるといった特長がある。量子ビット間のばらつきも小さいので計算のエラーを減らせ、他の方式と比べて複雑な計算ができる。
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