2016年12月16日金曜日

ガン治療法。温熱療法(ハイパーサーミア)とは?

勉強の為に引用しました。
http://www.yscbrp.com/treatment/heat_therapy/

温熱療法(ハイパーサーミア)とは
温熱療法(ハイパーサーミア)とは、温熱療法は、がん細胞が熱に弱いという性質を利用して、
腫瘍を縮小させようとするものです。 人間の細胞は、42.5℃以下なら死滅することはありませんが、
それ以上になると死滅が加速していきます。正常な組織は、加温されても、血管を拡張させ、
血流を増やすことで熱を逃すことができるため、高温にはなりません。がんは急速に成長する際に、
自ら新生血管を増やし、そこから酸素やエネルギーを取り込んでいます。しかし、この新生血管は
通常の神経支配を受けていないため、高温の環境下におかれても血管を拡張し、熱を逃がすことができず、
容易に高熱となり死滅するのです。

加熱の原理

温熱療法(ハイパーサーミア)の原理は、病巣部を中心に体表から対の電極板ではさみます。そこから放出されるラジオ波が生体分子に一秒間に800万回の振動を起こさせ、その摩擦運動によって発熱が起こることにより、選択的に局所深部の加温が可能となります。日本においては、1980年代初頭から温熱療法が実施されていますが、加温部以外のがん細胞の縮小効果があるケースが報告されるようになり、免疫と温熱療法の研究が進められ、熱ショック蛋白の作用が解明されました。

サーモトロン-RF8(山本ビニター社製)による温熱療法

病巣部を中心に体表から対の電極板ではさみます。そこから放出されるラジオ波が生体分子に一秒間に800万回の振動を起こさせ、その摩擦運動によって発熱が起こることにより、選択的に局所深部の加温が可能となります。当クリニックは、横浜エリアで唯一設置しております。

痛みなく、体がポカポカする感じがします。

制御性Tリンパ球

制御性Tリンパ球は、自己抗原に対する過剰な免疫応答を制御する役割を担当しており、アレルギー・腫瘍免疫・感染症免疫に対し抑制的に働きます。がん患者さんでは腫瘍が進行するとともに、制御性Tリンパ球は増加し、キラーTリンパ球やNK細胞などの攻撃担当細胞に抑制をかけ、その機能を弱らせてしまうのです。
ですから、免疫療法の治療効果を上げるには、この制御性Tリンパ球をコントロールする事も必要となるのです。
温熱療法が、制御性Tリンパ球の働きを抑える事ができる事もわかってきました。

温熱療法のいいところ

温熱療法は直接、がん細胞を壊死させるほかに、次のような重要な役割があります。
◎加温による免疫の活性化
温熱療法を行うことで、病巣および周囲組織の温度が39~41℃近くに上昇。体内の免疫(NK細胞、樹状細胞、キラー細胞、マクロファージなど)が活性化し、がん細胞に対して、攻撃性を発揮します。
◎QOL(生活の質)が向上します
がんによる痛みの穏和、食欲増進、体力回復、気分が良くなるなど、生活の質が向上します。
◎がん組織への薬剤の取り込みをよくします
薬剤治療と温熱治療を併用すると、がん組織への薬剤の取り込み量が、上昇することから、薬剤の効果を一段と高めます。また、薬剤の投与量が少なくでき、副作用が軽減されます。
◎放射線治療の効果を増強させます
温熱治療を併用することによって、放射線効果を更に高めます。
◎温熱治療はほとんど副作用がありません
従来のがん治療のような副作用がほとんどないので、症状が良くなるまで何度でも治療を受けることが出来ます。

温熱治療の流れ

○温熱前は食事を控えましょう。食事は温熱治療の1~2時間前に済ませてください。
○汗を多くかきますので、下着の替えを準備しましょう!(タオルは準備しています。)
治療準備
・当院の治療衣に着替えます。
・身に着けている金属類を外します。
・治療前に看護師が体温や脈拍、血圧などを測定します。
治療中
・治療時間は約45分です。
・部分的に皮膚が熱くなったり、痛みを感じた場合はスタッフに声をかけて下さい。
・治療中、ご自身の好きな音楽など聴いていただくなど、リラクゼーションを行います。
治療後
・水分の補給を十分に行ってください。

温熱療法 Q&A

Q1:どんながんにも効果があるのか?
A:脳・眼球を除くすべての部位に適用されます。
Q2:腫瘍(塊)がないと、温熱治療の効果はないのか?
A:塊がないと、温熱治療の効果は低下しますが、免疫の活性効果は変わりありません。
Q3:温熱単独で効果はあるのか?
A:単独では効果は低く、免疫療法や従来の化学療法、放射線治療と併用することで相乗効果が期待できると言われています。
Q4:温熱治療を受けるにはどうしたらいいか?
A:まず当院で診察を受けていただき、治療可能かどうか検討させていただきます。
実際の治療は2回目の診療から実施していきます。事前に温熱室の見学も行っていますので、スタッフまで声をかけて下さい。
Q5:治療は何回受けても大丈夫か?
A:何回でも可能です。当院では1クール6回とし、週1回ペースから患者様の体力や病状に応じて、治療プランを立てています。

横浜サトウクリニックご紹介

温熱療法(ハイパーサーミア)を行う、横浜サトウクリニックのクリニックの紹介になります。
清潔感ある、居心地のよい空間となっております。

当クリニックでは、日帰り治療が可能です。

お仕事やご家庭の事情、さまざまな諸事情に対しても、日帰り診療ができることで問題なくお過ごしいただくことが可能です。診療に関する疑問につきましては、ご連絡いただければ幸いです。

温熱療法と併用できる、免疫監視療法

自然免疫や獲得免疫で、体内に入った細菌やウイルス等の病原体、体内で発生したがん細胞などの異物を監視してこれを取り除く働きを免疫監視機構といいます。免疫監視療法は、バランスの崩れてしまった免疫機能を正常に戻す療法です。

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