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オーディオ用 銀入りはんだについて・・
オーディオ用に使用するはんだについては、
「銀入りが良い」「銀入りはダメだ」「昔の鉛入り共晶はんだが良い」
など諸説があります。
私、個人的にはデジタルではなく昔のアナログオーディオの音が好きで
オークションで、古いオーディオを購入して使用しています。
おそらくハイレゾ音源などに比べると、音域は狭いのかもしれませんが
まろやかな音の方が長時間聞いていても疲れることが無く癒されるからでしょうか。
※今から30年前くらいのオーディオを使ってます。
自作スピーカーやケーブルなどにも、鉛入りの共晶はんだを使っています。
はんだ付け箇所の表面に、鉛フリーはんだに特有のスズの結晶が現れて
白くなると、高音部の音の波形が乱れるとの説もありますが、
音については、個人の好みがありますので、
どれが良いとは一概には言えないですね。
15年ほど前に「オーディオ用 銀入りはんだについて」
記事を書かせていただいてますが、当時は部品のメッキが
ROHS対応になってないものが多く、
鉛フリーはんだで悩む方も多くていろんな要素がごちゃ混ぜになっていた
時期だったと思います。
当時は鉛フリーはんだも安くて3600円/kgで買えたんですが、
今では、7000~10000円くらいしますから、
ずいぶん変わりました。
※以下 2005年5月12日の記事
「オーディオ用銀入り半田」について・・
ですが これは 半田付け製造業で言うところの
Pbフリー半田の中の SnAgCu(スズギンドウ)半田のことですね
Pbフリー半田の中では 一番信頼性が高いものですが
銀が使用してあるために 高価なものになっています・・
1Kg当たり 3600円~ 程度でしょうか・・
どうやら 環境に配慮して 家電の分野にはいる
オーディオの世界では 「オーディオ用銀入り半田」として
売られているようなのですが
これは いかにも誤解を生みそうな ネーミングですね・・
いや・・ 上手だと思います・・
最近 「オーディオ用銀入り半田」についてこういう質問を受けました・・
『 品質に問題がある製品があるそうですが、実際はどうなのでしょうか?』
これは おそらく半田が問題なのではなく
使っている部品のメッキとの関係で 信頼性が落ちることを指しています
実は 電子部品のメッキは まだPbフリーに対応できていないものが
多く これを混ぜて使用すると信頼性が落ちます
一般的に
部品の端子などが共晶半田メッキされているものに
Pbフリー半田を使用すると、はんだが硬化する際に鉛が最後に硬化する箇所に
集まり偏析して、部分的に鉛の濃度の高い箇所ができます。
この部分は、周囲の鉛フリーはんだに対して融点が50℃近く低く、
硬度も低くなるため信頼性が落ちます。
(再加熱や応力に弱くなる)
従って メーカーでは 共晶の半田コテと Pbフリーの半田コテは
厳格に区分して 使い分けています
( 区分しないと 半田が 微量ではあるけれども 混ざるため・・)
しかし Pbフリー対応メッキに 共晶はんだを使用することは ○
という構図があり(偏析が起こらないため)
とりあえず 共晶半田を使っていれば 安全・・
という 図式が成り立ちます。
だからといって 共晶ハンダを 薦めるわけではなく
環境に配慮して Pbフリー半田を使うことは 尊いことだと思います
でも・・わたしも オーディオの趣味がありますが
自分で使うならば 共晶はんだを使用します・・
何故かと言うと 現状では まだ量産品で極最近の 部品にしか
Pbフリー対応のメッキが施されていないからです・・
真空管や レアな部品では 間違いなく 昔のメッキが施されているでしょう・・
マニアの方は この辺のことを理解されていないと せっかくの
自作オーディオが・・ 心配ですね・・
実例 質問と回答 鉛フリーの半田付け 糸半田インプレッション | 2019.10.22
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