2022年11月5日土曜日

優秀な社員が辞める会社、辞めない会社。

 

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優秀な社員が、会社を辞めないようになる??

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From 福田 修平


優秀な社員はなぜ辞めていくのでしょうか?

(あるいは、なぜ優秀な社員が辞めない会社があるのでしょうか?

特に40歳以下のミレニアル世代は、
それまでの世代とは異なる価値観を持っていて、
しかもほとんどが数年で辞める、とも言われています。

また、コロナを機に
自分の仕事を考え直す人が増えました。

昨年の調査結果ですが、
米国では1年ほどで2000万人が仕事を辞め、
世界の従業員の41%が、この先12ヶ月で
辞めることを考えているというデータもあります。


では、このような状況で、
優秀な社員をつなぎとめる会社は、
一体どのような会社なのでしょうか?

それに答えてくれるのが、
全米上位500社の経営者が選ぶ、
リーダー部門No.1ポッドキャストの
主催者であるダヴ・バロン氏。

彼の記事に書かれていた
ある男性のストーリーが印象的だったので、
今日はそれをシェアしたいと思います。


=============

ビジネスマンとしての成功者であるマークは、
私(ダヴ・バロン)の向かいに座っていました。

彼はスタイリッシュな無精ひげに沿って指を走らせ、
テーブルにあるすべての素晴らしいオファーについて私に話しました。

・ある会社は彼の給与をほぼ倍増させようとし、
・別の会社は素晴らしい退職金制度を提案してくれ、
・さらに別の会社は、18か月以内の経営幹部の地位を保証しました


「…どうですか?」

私は尋ねました。

「これらのいずれかが、あなたのキャリアの
素晴らしい次のステップになるでしょう」


マークは深呼吸をして、窓の外を見て、
私と目が合うのを避けました。

「よくわかりません。決心がつかないのです」

と彼は言いました。
そこで私はしっかりと言いました。

「あなたは決心できます。
あなたは自分が何をしたいかを知っています。
なぜ、それを認めることを恐れているのですか?」

マークが私を振り返ったとき、
そこには、38歳のミレニアル世代の成功者ではなく、
怯え、恥ずかしがっている少年の姿がありました。

彼はしばらく自分の手を見つめてから、
こう続けたのです。

「今の仕事を辞めたくはないんです。
他の仕事ほど給料は高くないし、
確かに将来の保証はないけど......」

「けど、何ですか?」

「感じるんです」

彼はためらいながら、
恥ずかしそうに、こう続けました。

「彼らが気にかけてくれているような、、
例えば、私が病気になった時、上司が家に
電話をくれたんです。私を責めるためじゃなく、
『心配するな、しっかり治せ』と言うためでした。

そしてクリスマスには、
上司からみんなへ個別にカードが届くんです。
私のカードには何が入っていたと思いますか?」

私は首を横に振りました。

「ホッケーのチケットです。
私がホッケーを好きなのを彼は知っていて、
ホッケーのチケットをくれたんです。

彼は自分のチームのみんなにそういうことをするんです。
彼は私のアシスタントであるジェニファーにさえ、
彼女のお気に入りの香水のボトルをプレゼントしたのです。

誰がどんな香水をつけているか知っている上司って、
どれほどいるんでしょうか…?」


私は言いました。

「彼は素晴らしいリーダーのようですね。
より良いポジションのためとはいえ、
退職をためらうのもわかりますよ、、」





マークの上司は、今日のビジネス界で
必要とされる新しいリーダーの優れた例です。

彼のようなミレニアル世代は、通常4年以内、
あるいはもっと短い期間しか職場にとどまりません。
机の上に荷物を置いた途端、
もっといい仕事がないかと探し回ることが多いのです。


では、何がその差を生むのでしょうか。


どうすれば、
優秀な人材が人事部を高速回転ドアに
してしまわないようにできるのでしょうか。

一言で言えば、「忠誠心」です。

ザッポス、パタゴニア、そして
ルルレモンなどの企業文化を見てみましょう。
ここでは、業界標準以上の給料をもらっていない
(時にはそれ以下の給料しかもらっていない)
社員を見ることができます。

しかし彼らは、
無給で残業やプロジェクトに取り組むことがあります。

それは、彼らが、
自分よりも大きなものの一部であると感じ、
組織と絆があると感じているからです。

さらに、このような社員は、
その組織の一員であることを誇りに思い、
しばしば積極的にその組織を宣伝してくれるのです。


どうすれば回転ドアを止められるのか?

答えは明らかです。
マークの上司がやっているように、
「思いやる」ことです。

従業員のことを知り、そして同様に
従業員個人を大切にすることが、忠誠心を生み出すのです。

マークの上司が、
彼がホッケーを好きなことを知っていたり、
他の社員がユニークな香水を持っていることを
知っていたりしても、ジェームズ・ボンドのような
スパイとしての才能は必要ないのです。

必要なのは、社員と一緒に時間を過ごし、
彼らの話に耳を傾け、少し質問をすることです。

つまり、人を商品として扱うのではなく、
人として扱うのです。


科学は、私たちが他者との絆を深めるように
できていることを明らかにしています。

私たちは、人とのつながりを感じたい、
...いや、感じなければならないのです。

その基本的な欲求が満たされると、
給料が上がったり、駐車場が広くなったりなど、
他の多くのものの重要性が低下するのです。


このことは、あなたにとって何を意味するのでしょうか。


現在の肩書きは別にして、
あなたはCRO(チーフ・リレーションシップ・オフィサー)に
ならなければならないのです。

肩書きの影から抜け出し、
あなたの下で働く人たちと交流する必要があるのです。

フロントデスクの受付係から、
勤務時間外にやってくる清掃員まで、
すべての人のことです。

もしあなたが、
生産ラインのある業界で働いているのなら、
さっさとそこに行って、あなたの製品を
作っている人たちに会いましょう。

たとえ1年かかっても、
すべての人に直接会うことはできませんが、
彼らはそれを忘れることはありませんし、
あなたが時間をかけて彼らを人間として見たという事実は、
あなたのビジネス全体に大きな違いをもたらすでしょう。

なぜなのか、と思われるかもしれません。

人間は誰でも、自分が見られていること、
必要とされていること、大切にされていることを
知りたがっているのです。

もしそれができれば、、つまり何らかの方法で、
あなたのために働くすべての人に、
自分が見られ、必要とされ、評価されていることを
個人的に知らせることができれば、

回転ドアがあっという間に、
ほとんど目立たない回転に減速することに、
あなたは衝撃を受けることでしょう。


時間がかかることは分かっています。
でも、あなたは、組織でより大きな忠誠心を
生み出したいと思っていますよね?

あなたの会社では、優秀な人材が
半年、1年、あるいは2年で辞めてしまうのに、
トレーニングや再教育にどれだけの時間を
割いているでしょうか?

忠誠心を生むには、多少の労力と努力が必要であり、
必ずしも楽しいとは思わないかもしれません。

しかし、その見返りは、
マークがフットボールの試合のチケットではなく、
ホッケーの試合のチケットをくれた上司に忠実であったために、
より良いオファーがいくつかあったにもかかわらず、
今の会社に留まることを選んだように、
客観的で目に見えるものとなるはずです。

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さて、この話を聞いて、
あなたはどんなことを感じましたか?


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本日も最後までありがとうございました。


ー福田 修平






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今日のメルマガを書いた人:


福田 修平

ダイレクト出版 出版部門
ブランドマネージャー/セールスライター

岡山県のど田舎出身。京都大学文学部卒。

『月刊ビジネス選書』を運営する
DirectBookブランドの責任者として、
年間100冊以上の洋書を目利きする。



中学時代、クラスで孤立し図書室に
駆け込んだのがキッカケで、
読書の素晴らしさに目覚める。

この時、
「本は人生を変える」と実感。

教師を志し京都大学に入学するも、
在学中にダイレクト出版と出会い、
仕事をしすぎたために卒論が書けず留年。

正社員として入社した直後、
担当プロモーションがヒットし、
その事業の年商は2000万円から
一気に5億円を超えた。

その後は全社の教育担当などを経験。

現在は『月刊ビジネス選書』を運営する
DirectBookのマネージャーとして、

また海外マーケターのコンテンツを
日本向けにアレンジする制作者として、
優れた知識を日本に広めることを使命としている。

昔からよく、
「なに考えているか分からない」と言われるが、
いろいろ考えている。腹黒さが売り。

週6でボルダリングに行っていたが、
4歳と1歳の子どもがいるので最近は行けず。
たまにいくおっちゃんソフトボールで
セフティーバントを決めるのが趣味。
おかげで直近10試合の出塁率は7割ほど。


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