ペロブスカイトは、太陽光の高温が続くと状態が不安定になる可能性が御座います。2024年2月現在、安定性と耐久性と性能向上の添加剤も発見されました。
性能維持700時間、次世代太陽電池「ペロブスカイト」の添加剤を発見
岡山大学が確認
岡山大学のエルボイ・ハイサム外国人客員研究員、鈴木弘朗助教らの研究チームは、ペロブスカイト太陽電池の性能と安定性を高める添加剤「ベンゾフェノン」(BP)を発見した。BPを添加したペロブスカイト太陽電池において、室温かつ湿度が30%の環境で、700時間を経過した後も、太陽電池の性能を90%保つ高い安定性が得られることを確認した。
BPを添加しなかった場合は、太陽電池の電力変換効率(PCE)が急速に劣化し、同じ条件下で300時間以内に初期値の30%の性能しか維持できなかった。ペロブスカイト太陽電池は従来のシリコン太陽電池に比べ、作製工程が容易。フィルム状の柔軟な太陽電池が作れる上、発電効率はシリコン製と同程度であることから、安価でさまざまな場所に活用できる太陽電池として注目されている。だが、ペロブスカイト材料の環境安定性が低いことが課題だった。
BPの添加でこの欠点を補完できれば、高性能かつ高安定性のペロブスカイト太陽電池として、エネルギーハーベスティング(環境発電)やIoE(インターネット・オブ・エブリシング)の発展に寄与する。
米化学会発行の学術誌ACSアプライド・マテリアルズ・アンド・インターフェーシズに掲載された。
日刊工業新聞 2024年02月05日
フラーレン誘導体でペロブスカイト太陽電池の耐久性を向上=名大
https://www.technologyreview.jp/n/2024/01/25/327957/
ペロブスカイトの透明電極にグラフェンを使用すると耐久性を改善出来る可能性があるそうで御座います。
https://youtu.be/BezvdA5jJM8?si=e5x10IUtGOyslLJ0
しかし信用できるほど安定するかどうかは不明で御座います。
しかし、ペロブスカイトを利用した照明が発明されるなど新しい動きが出てきております。
注目の半導体材料「ペロブスカイト量子ドット」活用、近畿大が多様な色の発光に成功 2024年01月27日
https://newswitch.jp/p/40184
耐水性と超柔軟性を備えた超薄型有機太陽電池を開発 -水中で長時間駆動- 2024年2月1日
https://neovisionconsulting.blogspot.com/2024/02/202421_3.html
0 コメント:
コメントを投稿