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P-01 |
新開発のノンフローティングメカニズム「VRDS-NEO」を搭載したSACDトランスポート。SACDプレーヤー「X-01」や、ユニバーサルプレーヤー「UX-1」に搭載された「新VRDS」の剛性をさらに高めたというシステムで、12mm厚のアルミ無垢削り出しメカベースを使用。新設計のマグネシウム製ターンテーブルや、ボールベアリングをペアで使用したスピンドル軸受けなどを搭載している。
トレーの制御にはピックアップ送り出し機構と同じ、速度帰還制御のホール素子検出型3相ブラシレスモーターを採用。滑らかな開閉動作を実現したという。
主要な内部配線には6N銅を使用 | 背面 |
SACDのマルチチャンネル出力に対応し、IEEE 1394とXLRからDSDデータを出力。その際、フォーマットは独自の「ES-LINK」形式で出力される。信号がステレオ、またはマルチチャンネルの場合、接続されたD/Aコンバータ(D-01)は、あらかじめ設定されたチャンネルの音声を変換する。なお、現時点で同フォーマットに対応したD/Aコンバータは、同時発売のD-01のみ。
また、±3ppmの高精度水晶発振器とDSRLL III回路を内蔵し、デジタル出力のジッタの低減とアップコンバートを実現。CD再生時は最大192kHzで出力できる。なお、アップコンバート出力としてXLR、IEEE 1394、RCAの3種類を用意。さらに、アップコンバートを適用しないRCA出力も1系統備える。なお、RCAからはSACDは出力されない。
ワードシンク入力を装備しており、外部クロックとの同期も可能。さらに、主要な部分の内部配線にはアクロジャパンと共同で専用開発した6N銅の線材が使われている。
シャーシには10mm厚、重量4.52kgのスチール製ボトムフレームを採用。フロントパネルや天板、底板、側板などの外装にはアルミ材を使用。インシュレータは独自の焼入鋼のピンポイントフットを採用している。
電源ユニット |
独立した電源部は、CDトランスポート「P-0」の思想を受け継いだという3トランス構成を採用。メカニズム・モーター駆動用、信号処理用、デジタル信号用にそれぞれトランスを用意し、メカニズム・モーター駆動用とデジタル信号用トランスには電流のロスが少ないというWBトランスを採用している。
出力端子はIEEE 1394を2系統、XLRを6系統、RCAを4系統装備。マルチチャンネル時はIEEE 1394とXLRでES-LINKフォーマットで出力。2ch時はXLRで3系統のデジタル出力が可能。RCAはCD用で、内1系統は非アップコンバート端子となっている。外形寸法と重量は、本体部が445×420×158mm(幅×奥行き×高さ)で28kg、電源部が240×420×158mm(同)で16kg。
■D-01
D-01 |
モノラル仕様のD/Aコンバータ。チャンネル間のクロストークの心配がなく、アナログ出力回路用電源に余裕をもたせられるため、理想的なD/A変換ができるという。また、各チャンネルの基板が同一の部品配置、パターンになることで、チャンネル間の音質差をなくすことができるという利点もある。
入力端子はXLRを2系統、RCAを1系統、IEEE 1394を2系統用意。PCM信号は192kHzまで入力可能。SACDからのDSD信号はIEEE 1394およびXLRから、独自のES-LINKフォーマットで入力される。信号がマルチチャンネルの場合は、設定されたチャンネルの音声のみをアナログ変換する。
デジタルフィルタはFIR、RDOT、FIR+RDOTの3種類から選択でき、最大768kHzまでアップコンバートし、8個のマルチビット型D/Aコンバータ「PCM1704」に入力される。なお、DSD信号は88.2kHZまたは176.4kHzのPCMに変換され、デジタルフィルターに入力される。
また、P-01同様、±3ppmの高精度水晶発振器を内蔵。さらに、ワードシンク入力も備えており、同社のルビジウムマスタークロックジェネレータ「G-0s」などを接続することで、ハイスピードでデリカシーに富んだ音声が楽しめるという。
背面 |
なお、アナログボリュームも搭載しており、プリアンプを通さず、パワーアンプダイレクト接続も可能。使用しない場合は、ボリューム回路をバイパスする機能も備えている。
主要な内部配線には、P-01と同じ6N銅の線材を使用。外装部はアルミ材を使用し、インシュレータは独自の焼入銅ピンポイントフットを採用している。外形寸法は445×420×108mm(幅×奥行き×高さ)。重量は28kg。
□エソテリックのホームページ
http://www.teac.co.jp/av/
□製品情報
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/index.html
□関連記事
【2003年10月29日】ティアック、新VRDSメカニズム搭載ユニバーサルプレーヤー
-DVI-D端子も装備、同価格のSACDプレーヤーも発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031029/teac.htm
(2004年9月1日)
[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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