ウニの中身が約6倍に!高級食材へと変貌を遂げたヒミツは... ホウドウキョク 7/1(土) 11:30 今まであまり食用とされず、海藻などを食い荒らすことから「海の厄介者」と呼ばれてきたムラサキウニ。その厄介者が高級食材へと変貌を遂げた。 Main aa799614 5f7e 48aa 8645 ca87872fd87b 今まであまり食用とされず、海藻などを食い荒らすことから「海の厄介者」と呼ばれてきたムラサキウニ。その厄介者が高級食材へと変貌を遂げた。 3 Lines Summary ・ 駆除したムラサキウニの養殖実験をスタート ・ 餌は三浦半島の名産「キャベツ」 ・ 身は約6倍に増え、味も市販のウニと同じ 高級なバフンウニと比べ、味が劣るとされ「海の厄介者」と呼ばれてきたムラサキウニ。それが、なぜか、おいしいウニに生まれ変わったというのだ。 神奈川県三浦市の海は、ムラサキウニの増加で「磯焼け」状態に悩まされている。「磯焼け」とは、沿岸の海藻がムラサキウニや魚に食べられたり、枯れてしまうことにより、海底や岩がむき出しの状態になること。 15a6fe64 7cbf 426c bc28 f2b6091d4e79 Bd128086 dae0 4b12 b8f7 79dd332aadbf 10年前は海藻が生い茂る豊かな海だったが、5年ほど前から磯焼けが発生し、海藻がなくなり、海底が真っ白になってしまったという。 三浦市城ケ島の漁師・池田春蔵さん(73)は、ムラサキウニは漁業にも大きな影響を与えているという。ムラサキウニが海藻を食い尽くすため、同じ海藻を餌とするサザエやアワビが減少。ムラサキウニも食用だが、食べられる部分が少なく売り物にはならないという。駆除のために漁に出ても効果は少なく、燃料費の無駄になるばかりだ。 3a37ede5 a7d6 413d b90b 2ee1933dce16 餌は三浦半島の名産「キャベツ」 そこで新たな取り組みがスタートした。駆除したムラサキウニを養殖し、高級食材へと変える実験だ。現地を取材すると、ウニに与える餌は、なんと細切りにしたキャベツ。 86928189 4a3d 4256 a01f b3f11e9cad07 三浦半島はキャベツの大産地。出荷する際に出る、規格外のキャベツや葉っぱを処分するためにも費用がかかるため、ムラサキウニの餌として譲り受け、利用しているのだという。 神奈川県水産技術センター企画資源部・臼井一茂主任研究員は、「キャベツを与えたウニを分析したら、甘み成分のアラニン、グリシンが非常に多かった」と話す。 Eed737bb 2b83 425a af2b 534c7dc25206 量は約6倍に増え、味も市販のウニと同じ さらに、キャベツをたくさん食べたウニと、そうでないウニを比較すると、身の量に大きな差が。実験前に比べ、ウニの身の量は約6倍に増え、味も市販のウニと同じという分析結果が出た。臼井一茂主任研究員は、「マイナスとマイナスを合わせたらプラスになるのではないかと思った。客を呼べる観光地特有なものにできればと思っています」と期待を滲ませている。
0 コメント:
コメントを投稿