敏感肌の人のための製品を開発しているAOBiome社は、体臭を撃退していつでもフレッシュでいるために、シャワーの代わりに「生きたバクテリア」を使うことを推奨しています。
生きたバクテリア?!なんだか不安になりますが、いったいどういうことなのか、本当に体臭がなくなるのか、見てみましょう。
微生物や細菌のマイクロバイオームを含んだ製品
そもそもマイクロバイオームって何なの?私たちの体には、体内の細胞のおよそ10倍という実に多くの数の細菌が存在します。
それらの細菌はただ体内に潜んでいるだけではなく、体内の細胞ときちんとつながっていて、相互作用を生み出していると言われています。
この「組織網」こそがマイクロバイオームなのです。マイクロバイオームは、私たちの皮膚を守るべくコツコツと皮脂をつくって肌をコーティングしてくれているんですね。
AOBiome社は、マイクロバイオームが体臭の原因となる汗などを食べてくれることに着目して、「Mother Dirt」と呼ばれる製品シリーズを開発しました。
アンモニア酸化細菌(AOB)が減少した今、必要なのはバイオームを補ってあげること
現代社会に生きる私たちには多くのストレスがあり、過去と比べると生活スタイルも違えば、使う商品も体に悪い成分を含んだものへと変わってきました。そのため、皮膚のエコシステムにおいて大変重要なアンモニア酸化細菌が著しく減少してしまったのです。
AOBiome社のMother Dirtシリーズには、失われたバクテリアを補って、皮膚に本来の美しさと健康を取り戻す製品がラインアップ。
2014年、研究の一環として特定の人にボディミスト、フェイスミスト、そしてシャンプーの代用品を使ってもらってみたところ、かなり好評だったとか。シャワーなしでも体臭が気にならなくなり、肌が柔らかくなめらかになったそうです。
まずはコスメティック分野で製品展開をしていきたいとしているAOBiome社ですが、行く行くはセラピー分野でも製品展開を考えています。ニキビ肌や皮膚病の酒さ、そして湿疹といった症状が重い皮膚の病気に効果がある製品も開発・販売していきたいとしています。
Mother Dirtで清潔の本当の意味を見直そう
現在、AOBiomeのコスメティック製品は1セット69米ドルにて入手可能です。各製品の値段は、AO+ミストが49米ドル、シャンプーが15米ドル、そしてクレンザーが15米ドルとなっています。これらは全て1ヶ月分(各100ml)の容量です。
バクテリアと聞くと、「肌に生きたバクテリアを塗りつけるなんて・・・」とためらってしまう人、多いと思います。同社のチャレンジは、バクテリアを使用することに抵抗がある人を説得することだったと言います。
同社のスローガンは「Rethink Clean」(清潔を見直そう)。清潔な肌はもともと元気な生きた細菌であふれかえっているべきなのです。
公害、ストレス、間違った食生活などによって、私たちの肌は想像できないほど荒れています。また、日々使っているシャンプーやせっけんに含まれる成分は、たまった汚れをきちんと落とせていない可能性があります。それが体臭につながっているのでしょう。
肌の荒れや体臭が気になる人は、バクテリアはちょっと・・・などと言わずに一度AOBiomeのMother Dirtシリーズを試されては?つやつやお肌といつでもシャワー浴びたての体を取り戻せるかもしれませんよ。
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