2015年02月03日 09時00分02秒
By brian
ブラジリア大学と農業調査会社Embrapaが、コーヒー豆の遺伝子を組み合わせて品質を改良する研究を行う中で発見した鎮痛作用を持つタンパク質は、モルヒネよりも強力であることが明らかになりました。
Painkiller discovered in coffee that is stronger than morphine and lasts longer
http://www.ibtimes.co.uk/painkiller-discovered-coffee-that-stronger-morphine-lasts-longer-1485238
ブラジリア大学とEmbrapaは、コーヒー豆の遺伝子を組み合わせることで、コーヒー豆の品質を改善する共同研究を行っています。研究チームがコーヒー豆のゲノム配列を分析していたところ、ヒトの性質に適応したタンパク質が見つかったとのこと。研究者は「コーヒー豆から発見されたタンパク質はこれまでに知られていないもので、このタンパク質の断片であるペプチドは、モルヒネに似た鎮痛作用を持っていました」と話しています。
By Kurtis Garbutt
2006年にブラジリア大学は、このタンパク質の機能的な内部フラグメントを特定する研究の特許を取得しており、2012年に研究結果がPLOS ONEに発表されています。続いて、ブラジリア大学の博士課程の学生Felipe Vinecky氏が、このタンパク質をハツカネズミでテストしました。鎮痛効果は4時間続き、副作用は確認されなかったとのこと。
Embrapaは2004年にコーヒーの機能的なゲノム配列の決定に成功しています。コーヒーの遺伝子を組み合わせることで発見された新しい鎮静物質が発見できたのは、Embrapaの遺伝子ライブラリの存在が重要だったとのことです。研究チームは、今後の研究のためにパートナーを募っています。
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