インターネットの普及により、テレビ離れが加速していると聞きます。ラジオや新聞なんて、もっと困っていることでしょう。ちなみに、この現象にもっとも頭を悩ませているのは、広告業界だってご存じでしたか? テレビにババンとCMさえ流していれば、大勢の視聴者へリーチできた時代が終わりを迎えようとしています。いま、新たな救世主として広告業界で注目を集めているのは、大量のフォロワーを抱えている、いわゆるインフルエンサーともよばれるインターネットユーザーたちです。彼らを取り込み、広告として打ち出したい製品やサービスについてサラッと投稿してさえもらえれば...と考えるわけです。最近はアドブロッカーも優秀で、ウェブ上に掲載しても意図的に消されてしまうこともしばしば。でもこの方法ならソーシャルメディアで拡散できると、なかなか業界では好評のようですよ。 なお、広告ポストとして、はっきりと「#sponsored」や「#ad」などのハッシュタグをつけ、広告主からお金をもらって投稿していると目立つ表示になっているものもありますが、まだまだその数は少ないのが現状のようです。なかには明確にステマと判断されるのを嫌い、軽く「#sp」や「#spon」とだけ表記したり、まったく一目では広告ともステマともわからない投稿も。 ただし、米連邦取引委員会(FTC)などは、消費者を守るため、厳格な規制導入を目指す動きまで出てきているんだとか。日本国内でも、同じような流れになっていくのかもしれませんね。 source: New York Times Matt Novak - Gizmodo US[原文]
フォロワー集めたら、だれでもセレブに?平均すると、300万~700万人の フォロワーを抱えているユーザーで、YouTubeの1ポストで18万7500ドル(約1930万円)、InstagramかSnapchatの1ポストで7万5000ドル(約770万円)、Twitterの1ツイートで3万ドル(約309万円)を受け取っている計算になる。5万~50万人規模のフォロワーがいる インフルエンサーでも、YouTubeの1ポストで2,500ドル(約25万円)、InstagramかSnapchatの1投稿で1,000ドル(約10万円)、Twitterの1ツイートで400ドル(約4万円)を、平均的に稼いでいる。
主に北米での事情ですけど、このほど広告業界とインフルエンサーの仲介を進めるエージェンシーのCaptiv8は、ステマを依頼するときの相場について、このようなデータを公表しています。さすがに、超セレブなキム・カーダシアンほどには稼げずとも、人気の投稿でフォロワーを増やせば、一般人でも十分にステマだけで生きていけそうな実態まで明かされていますよね…。
こんなふうにキム・カーダシアンがつぶやけば、Sugar Bear Hairの「Chewy Hair Vitamin」なる錠剤は売れに売れまくり、下手にテレビCMを流すより、よっぽど高い効果が見込めるというわけです。この広告で、いくら彼女がもらったのかは定かではありませんけど。
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(湯木進悟)
2016年9月7日水曜日
フォロワー300万人だと1ツイートで300万円…ソーシャルメディアでの広告の実態 とは?
7:40
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