2016年7月14日 20:00
ヒトヘルペスウイルスと原因不明の不妊症
フェラーラ大学(イタリア)の研究チームは、ヒトヘルペスウイルス(HHV)の一種が子宮内膜に対して影響を与え、原因不明の不妊症を生じさせる可能性があると発見した。女性不妊において、約25%は原因が不明である。原因不明の不妊症に悩む女性の一部では、子宮内膜にヒトヘルペスウイルス6A型(HHV-6A)が確認された。
一方、ヒトヘルペスウイルス6A型(HHV-6A)は、不妊症でない女性の子宮内膜には存在しないという。
ヒトヘルペスウイルスが子宮に与える影響
ヒトヘルペスウイルス6A型は、子宮内の免疫系細胞「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」を活性化させる。ナチュラルキラー細胞が活性化すると、シグナルタンパク質「サイトカイン」が分泌される。サイトカインは、子宮内に侵入したウイルスなどを攻撃する為に必要な化学物質である。
研究チームは、ナチュラルキラー細胞の活性化、サイトカインの過剰分泌により、子宮は、受精卵の生育不全を引き起こし、不妊の要因になると確信している。
治療法は未確立
現在、ヒトヘルペスウイルス6A型による不妊症の治療法はない。しかしながら、研究チームは、ヒトヘルペスウイルスは唾液を通して拡散すると述べている。(画像はイメージです)
外部リンク
Science alert
http://www.sciencealert.com/
The Siasat Daily
http://www.siasat.com/news/
ChristianNewsToday.com
http://christiannewstoday.com/medicina/
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