「モーツァルトの音楽を聴くと頭が良くなる」「モーツァルトの音楽を聴かせるとワインが美味しくなる」などという話を聞いたことがある方も多いと思います。
そもそも、なぜモーツァルトが様々な分野で良い影響を与えることができると言われているのでしょうか。
ピアノ講師で現在子育て中の先生から、お話をお聞きしました。
モーツァルトの作曲スタイルに注目!
モーツァルトってどんな人?
モーツァルトの母親が“部屋でピアノを弾いているのは誰だろう”と思い、覗いてみると、音楽を習ったことがない3歳のモーツァルトだったいう話があります。
モーツァルトは姉がピアノを弾いているのを見て、聴いただけで見事に再現することができたのです。
モーツァルトの作曲スタイル
モーツァルトの言葉に「自分は道具になっているだけ。全ては天から受けとった音楽を書き留めているだけ」というものが残っています。
35年という短い生涯の間に600曲以上の作品を書き上げたモーツァルトは、天才と呼ばれるに相応しかったのだと思います。
では、モーツァルトの頭の中は実際にはどうだったのでしょうか。
右脳と腦の一番深い領域にある「間脳」には狭い回路が通じています。ごく狭い周波数帯領域なのですがこの狭い領域を開くと天才的な能力が目覚めて、情報がひらめきになって入ってくるようになると言われています。
ですから、モーツァルトも、この狭い領域が開けた天才だったのではないかと考えられています。
このように、モーツァルトは苦労して考え抜いて作曲していた訳ではないので、モーツァルトの楽曲には一般の人には理解できないような不思議な力があったとしても不思議ではありません。
3,000ヘルツがポイント
また、モーツァルトの楽曲には3,000ヘルツ以上の高周波音が多く含まれていて、この効果で人の心と身体、また様々なものに良い影響を与えているとも言われています。
ちなみに3,000ヘルツを音楽ではなく「音」として聞くと、こんな感じです。
これだけだと、決して穏やかな気持ちにはならないと思います。
長年の研究では、人の耳が構造から、聞き取りやすいのは、3,000ヘルツ付近の周波数だということ分かっていて、その周波数を多く含む声を人間の耳が敏感にとらえると言われています。
ですから、声を使ったお仕事をしている人は3,000ヘルツを多く含む発声ができるように訓練している人が多いのです。
音楽の力は脳波にも影響する
スロベニアのヤウショヴェッツ博士とハーベル博士は2003年に19歳から21歳の男女にモーツァルト、ブラームス、ハイドンの曲をそれぞれ聞かせて脳波を測定したところ、モーツァルトの音楽で最も覚醒レベルに影響を与えることを明らかにしました。
また、ラットを使った実験では、同じ音楽でも、周波数が高いほど、血圧を降下させる役割があることが示されていて、高い波長の音が脳内のドーパミンの合成系を高め、様々な機能を活性化すると考えられています。
実際に実験に使われた曲がこちら!
こちらは、モーツァルト音楽の効果を一般的にした1993年に科学雑誌「ネイチャー」に発表された時に実験で使用されたモーツァルトの「2台のためのピアノソナタ二長調」です。
他の曲を聴かせた時よりも、空間認識の能力があがり、抽象的な思考能力が高まり、IQも上昇すると報告されました。
モーツァルトだけでなく、音楽には様々な力があると言われています。
生活の一部に、良いと言われている音楽を少し取り入れてみては如何でしょうか?
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