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Rustで書かれたクロスプラットフォームのGUIフレームワークであるTauriの開発チームは、次期バージョンとなる「Tauri 2.0」のベータ版を2月2日(現地時間)にリリースした。
Tauri 2.0では、AndroidとiOSにおけるモバイルアプリの開発が可能になり、ネイティブAPIへのアクセスとTauri CLIによって既存のデスクトップ向け実装を、シームレスにモバイルへ移植できるようになっている。
セキュリティ面では、バージョン1.0のホワイトリストに加えて、アクセスコントロールリストに基づいてコマンドを許可し、特定のウィンドウやリモートURLのスコープ定義が可能になった。
新機能としては、プロセス間通信にカスタムプロトコルを使用するようになるとともに、現状ではまだ未完成ながら、単一のウィンドウへの複数のWebviewの追加がサポートされている。また、JavaScriptによるウィンドウメニューおよびトレイアイコンの設定がサポートされたほか、mudaを利用したRustとJavaScript APIの両方で、ネイティブコンテキストメニューが利用できるようになった。
ほかにも、いくつかの新たなWindow APIが実装され、アプリの構成がさらに容易になるとともに、通知、ダイアログ、NFC、バーコード読み取り、生体認証、クリップボード、ディープリンクにおけるモバイルネイティブAPIがサポートされており、Tauri 2.0安定版のリリース後すぐに、さらに多くのAPIのサポート追加を予定している。
現状では、APIがまだ完全には安定していないものの、今後は大きな変更は行われない見込みで、安全性の監査が終了した後にはリリース候補版への移行、そして安定版のリリースとなる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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