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フランスの原子炉メーカーFramatomeは2024年11月14日、強化型事故耐性燃料(E-ATF:Enhanced Accident Tolerant Fuel)「PROtect」が、スイスのゲスゲン原子力発電所において新たな運用マイルストーンを達成したと発表した。
同原子力発電所で使用する鉛燃料棒は、同社の最先端のクロム被覆ジルカロイ燃料被覆管「M5」と、UO2燃料ペレットおよびUO2クロミア添加燃料ペレットからなる。クロムの耐酸化性と高温での機械的性能の向上により、万が一冷却が失われた際のジルコニウムと冷却水の反応による水素発生を抑えるものだ。
同社は12カ月の運用サイクルを4回実施後、原子炉の標準的な停止期間中に実施される目視検査と寸法変化測定検査で、期待された結果と優れた性能を確認した。これによりPROtect技術は、燃焼度が60GWd/tUを超えるフルサイズの燃料棒で運用する世界初のATF技術になるという。燃料棒は現在、5回目の運転サイクルで再挿入しており、公益事業向けの安全性と経済性の向上に関するPROtectの実証をさらに拡大する。
Framatomeによると、同社のPROtect E-ATFプログラムは、世界で6基の原子炉、5つの異なる原子炉タイプで運用経験を蓄積しており、先進核燃料技術におけるリーダーシップを確立している。
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