和歌山県高野町花坂の花坂観音堂に所蔵されている平安時代の「阿弥陀如来坐像」のレプリカが奉納された。県立博物館(和歌山市)と協力して県立和歌山工業高校(同)の生徒らが3Dプリンターなどを使って製作した。 この像は、傷みが進んでいるうえ、別の仏像が盗難被害に遭ったため、地元住民が平成27年11月、同館に相談。同校産業デザイン科の生徒らが表面を計測するなどし、3Dプリンターでレプリカを製作した。美術を学ぶ和歌山大学教育学部の学生も色塗りに参加した。 レプリカはプラスチック製で、高さ約40センチ、幅約30センチ、奥行き約20センチ。地元住民らが見守る中、観音堂に納められた。花坂区の上田静可さんは「実物そっくりで立派。末永くおまつりしたい」とお礼の言葉を述べた。同館の大河内智之・主査学芸員は「今後も高校と大学と協力して作っていきたい」としていた。
2017年2月11日土曜日
3Dプリンターで阿弥陀如来坐像を製作 和歌山の高校生が花坂観音堂にレプリカを奉納
18:53
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