2022年8月20日土曜日

質問。「これが日本のITなのか…?あの経済大国日本の…?かつて技術力で名を馳せた日本の…?」こんな風に感じたのは、どんな時でしたか?

 回答。

Shin Kusanagi
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他の回答にもありますが、私が最近感じたのはマイナンバー周りのシステムです。

今回初めてマイナンバーを使用して確定申告をしてみたのですが、その周辺で感じたことです。

  1. マイナンバーカードはパスワードを4種類も設定する。パスワードはアルファベット(小文字大文字区別なし)と数字のみ。記号は使えず、大文字小文字の使い分けはできず、文字数も16までと少ない。
  2. マイナンバー受け取りは、本人が、事前予約した日時に窓口に受け取りに行かねばならない。本人確認の郵送も使えない。
  3. マイナンバーは隠せと言われるが、そもそも見知らぬ市役所職員が物理的にカードを手渡ししており、隠せと強調される意味がわからない。
  4. e-taxの利用には、マイナンバー内の電子証明書を使用するが、このために公的個人認証サービス利用者クライアントソフトをインストールする。このソフトのUIがひどい。30年前のホストコンピューター用端末のよう。
  5. e-tax利用に、いくつかのソフトをインストールさせられるが、結局なんのソフトが必要で、いつどのパスワードを使うのかがよくわからない。
  6. マイナンバーでのe-taxの利用には利用者識別番号と暗証番号を作成しなければならないが、マイナンバー自体が識別番号のはずであるのに、なぜなのかさっぱりわからない。
  7. 全体的にWebのユーザーインターフェイスデザインが一般的ではない。

これが、なんでそんな作りになったんだろう、と私の感じたことでした。私自身がよくわかっていないので、間違いもあるかもしれません。おそらく、省庁ごとの縦割りや予算執行の都合だったりでシステムが分断されて、そしてそれぞれのシステムをそれぞれのポリシーで全体デザインとか考えずにとにかく業者にぶん投げて作り、それをなんとかつなぎ合わせるとこうなった、という感じに見えました。

今の日本は、既得権益を持つ集団の権限が強く、仕組みやプロセスを一から全体最適化して作り直すようなことは極端に苦手になってしまっています。もうちょっとこう、なんとかなんないんだろうか、とため息つきながら、よく思います。

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