2022年11月12日土曜日

Q. 質問。 警察官として、逮捕するべきかどうか判断に迷った事例はありますか?

 

 · 
フォロー

美談ですね

Vaughan Ettienne

A. 回答。 ある時、相棒と一緒に万引き犯の通報に対応しました。16歳の少女が関数電卓を盗んだのです。

少女の父親に電話すると、彼は電話口で恥ずかしさのあまり泣き出してしまいました。

父親の説明によれば、少女は翌日にSAT(米国の大学進学適性試験/関数電卓が必須)を受けることになっていました。けれど、父親には、どうやっても、娘に電卓を買ってやる経済的余裕が作れなかったと言うのです。必死で働いているにも拘らず、家族の生活を支えるのが精一杯なのだと。少女も同じことを言っていました。

(写真は翻訳者の挿入したイメージで本文と無関係です)

店長は、会社の方針なので、自分の立場としては万引きは告発せざる得ない、と言い、あくまで少女の逮捕を求めました。

心にズシンと重いものを抱えたまま、我々は少女を署まで連行しました。

ところが、どうしたものか、この事件の調書類の作成は無様な失敗続きで、裁判所に受け付けてもらえず、却下されてしまいました(ありゃ、マァ!)。

余談ですが、現場の店を出る時に、相棒と私はその電卓を購入しました。それを必要としている人を知っていたからです。

0 コメント:

コメントを投稿