ガジェットと生活改善のブログマガジン【3日毎更新】
なんでもあのXiaomiがauとUQ専売モデルとしてXiaomi 13Tなるコスパの高いスマホを出しているんだとか。
Xiaomiといえば最近はフラッグシップモデルがやたら値上がりしてたり一向に日本で発売されなかったりと何をしたいのかよくわからないメーカーになりつつあるんだけど、13Tは安いのに凄いらしい。
ということで新古品を楽天市場で5万円で購入したからレビューする。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
Xiaomi 13Tの特徴
Xiaomi 13Tは実売価格たった43,000円なのに十二分に使えてしまうスペックを備えているのが強み。その特徴は下記。
- でかくてきれいな画面(6.7インチ有機EL144Hz)
- それなりの処理能力(Dimensity 8200-Ultra)
- デュアルスピーカーで良い音
- オサイフ防水防塵対応
- 広角、標準、2倍望遠の3つのカメラ
- 43,000円
十分な処理能力と無線充電以外の付加価値に対応したコスパ型。
カメラに拘らない人、6.7インチを受け入れられる人には十分選択肢に入れて良い。
Xiaomi 13Tの詳細なスペック
Xiaomi 13Tの詳細なスペックは下記。参考にXiaomi 13T Proと比較する。
Xiaomi 13T | Xiaomi 13T Pro | |
ディスプレイ | 6.7(144Hz有機EL) | 6.7(144Hz有機EL) |
解像度 | 2712x1220 | 2712x1220 |
CPU | Dimensity 8200-Ultra | Dimensity 9200+ |
メモリ | 8 | 12 |
ストレージ | 256 | 256 |
バッテリー | 5000 | 5000 |
セキュリティ | 指紋/顔 | 指紋/顔 |
おサイフ | 〇 | 〇 |
防水 | IP68 | IP68 |
デュアルSIM | 〇(eSIM) | 〇(eSIM) |
重量 | 197 | 200 |
サイズ | 76x162x8.7 | 76x162x8.7 |
価格(税込) | 43000 | 109800 |
Xiaomi 13TとXiaomi 13T Proは処理能力とメモリ以外はカメラも含め全く同じ。その他重量が3g違うっぽいけど筐体は全く同じはずだからここは謎。記載ミスの可能性あり。
これでXiaomi 13Tが43,000円のXiaomi 13T Proが109,800円は価格差がありすぎ。キャリア販売の強さが浮き彫りになってる。
Xiaomi 13ThaAntutuベンチマーク81万点
Xiaomi 13TのAntutu v9のベンチマークスコアは約82万点だった。過去のガジェマガの計測結果と比較すると下記。
- Galaxy S23 1147596(Snapdragon 8 Gen 2)
- Zenfone 9 1053021(Snapdragon8+ Gen 1)
- iPhone 14 Pro 911807(A16)
- Xiaomi 13T 819068(Dimensity 8200-Ultra)
- iPhone 13 Pro 796452(A15)
- Zenfone 8 793557(Snapdragon888)
- Pixel 7 Pro 788900(TensorG2)
- Pixel 7a 709686(TensorG2)
- Find X3 Pro 747175(Snapdragon888)
- Pixel 6a 731622(Tensor)
- iPhone 12 707452(A14)
- Pixel 6 Pro 701148(Tensor)← 過剰性能ライン
- Mi 11T Pro 693369(Snapdragon888)
- moto g100 664795(Snapdragon870)
- Galaxy Note20 Ultra 644423(Snapdragon865+)
- Galaxy S20 630889(Snapdragon865)
- Nothing Phone 583647(Snapdragon778G+)
- Galaxy S20 582949(Snapdragon865省電力モード)
- Xiaomi Pad 5 576689(Snapdragon860)← 必要十分ライン
- realme GT Master Edition 539784(Snapdragon778G)
- Mi 11 Lite 5G 519539(Snapdragon780G)
- Mi 9 500624(Snapdragon855)← 人権ライン
- AQUOS sense8 434710(Snapdragon6 Gen 1)
- Reno 5A 376881(Snapdragon765G)
- Redmi Note 10 Pro 343568(Snapdragon732G)
- AQUOS sense 4 282575(Snapdragon720G)
なんとあのiPhone 13 Proよりも性能が高い。実売43,000円のスマホとは思えない。MediaTecを舐めてた。ミドルハイエンドスマホの新時代の幕開け感がある。
Xiaomi 13Tは18時間53分バッテリー
Xiaomi 13TをPC Mark for Androidでバッテリー計測した結果、100%から20%になるまでかかった時間は14時間35分だった(輝度110ルクス音量50%60Hzの計測結果)。つまり0%までは18時間53分使える計算になる。
過去のガジェマガの計測結果と比較すると下記。
- Zenfone 9 15時間48分(60Hz)
- Nothing Phone 15時間27分
- Xiaomi 13T 15時間7分
- Pixel 7 Pro 15時間(60Hz)
- Pixel 6a 14時間57分
- Pixel 7a 14時間48分
- Galaxy S23 14時間35分(60Hz)
- Zenfone 7 Pro 14時間31分(90Hz)
- AQUOS sense8 14時間10分
- Xiaomi Pad 5 14時間6分(120Hz)
- Xiaomi 13T 12時間31分(144Hz)
- iPhone 13 Pro 12時間1分(120Hz)
- Nothing Phone 11時間59分(120Hz)
- iPhone 14 Pro 11時間30分(120Hz)
- Mate 20 Pro 11時間21分
- Mi 11 Lite 5G 11時間19分(90Hz)← 1日使えるライン
- Galaxy S20 10時間44分
- Find X3 Pro 10時間31分(120Hz)
- Galaxy Note20 Ultra 9時間35分
- iPhone12 8時間13分
60Hzで15時間、144Hzで12時間はやばすぎ。2023年以降に発売されたスマホは電池持ちが着実に進化していて素晴らしい。
性能が高いのにバッテリー持ちも良い。これで実売43,000円は超安い。この段階でもう買いだと思う。
Xiaomi 13Tは5000mAh/201g
但しXiaomi 13Tは5000mAhもの大容量バッテリーを積んでることもあって重量はしっかり重い。開封時から貼ってあった画面フィルムそのままの状態で201gある。ケースをつけると220gの重量級になる。
とはいえ重さの偏りが無いのか手に持つと220gの割には軽く感じる。
Xiaomi 13Tのまとまりのある外観
Xiaomi 13Tの外観は良くも悪くもいつもながらのXiaomiと言う感じ。カメラ部のアピールが大きく中華スマホ感が強いから好みが分かれる。
カメラは超広角、標準、2倍望遠のトリプルレンズを搭載していて、
カメラ部にオサイフも搭載する。
このカメラはしっかりめに分厚い。厚みはiPhone 15 Proと同じ。
右側面に電源ボタンと音量ボタン、
左側面は何もなし。
上面はノイズキャンセリングマイクと赤外線を搭載する。
Xiaomiスマホではおなじみだけど赤外線で家電の操作が可能。
いざという時に役に立つ。かもしれない。使ったことはない。
底面はスピーカー、Type-C充電端子、SIMスロットを搭載する。
物理SIM×1とeSIM×1のデュアルSIM
SIMスロットは物理×1とeSIM×1のデュアル式。
Xiaomiの充電速度は最大67W
Xiaomi 13Tは最大67Wでの急速充電が可能。但し別売りの独自規格の物に限る。
一般的なPD規格では26Wが最大だった。遅くは無いけど早くもない。
前面は6.7インチで144Hz駆動に対応する有機ELディスプレイを搭載する。
ロック解除はフロントカメラと画面内指紋認証に対応。
認証速度は爆速で不満はない。
左からiPhone15 Pro、Xiaomi 13T、Galaxy S23のディスプレイ比較。
Xiaomi 13Tは黄色っぽい調整で色味はiPhoneに近い。Galaxy S23は青っぽい調整。
画面上部には受話口兼サブスピーカーが付いていてデュアルスピーカーを実現している。
しかも音質も良い。人の声が聞き取りやすい。
43,000円でこれだけの性能でデュアルスピーカーまでついてるコスパはマジですごい。
Xiaomi 13Tのカメラ画質
ここからはXiaomi 13Tのカメラ画質をiPhone 15 Proと比較する。カメラ最強のPixel 7 Proは水没から時間が経過して遂に死んでしまった。今までありがとう。とはいえ16万円のiPhone 15 ProならXiaomi 13Tとしても不足のない相手だと思う。
Xiaomi 13Tのカメラ構成は下記。
- 超広角カメラ
- 標準カメラ
- 2倍望遠カメラ
写真は全て構えてシャッターを押すだけの撮って出し。ナイトモードも使っていない。
標準カメラ撮影比較
Xiaomi 13Tは青が強くコントラストが高い傾向。代々木駅の壁は白すぎるし駅ナカは暗すぎる。好みではあるけど着色は強め。
iPhone 15 Proと比較すると全体が少し青っぽい。の割に空は白い。コントラストが強い傾向は同じ。
緑が多い写真。全体が青よりでコントラストが高いけど悪くない。iPhone 15 Proと互角。
ここからは夜の写真。Xiaomi 13Tは夜空が青く、フレアも酷いけどビルてっぺんのライトは白飛びしていない。これはXiaomi 13Tの勝ちで良いと思う。
Xiaomi 13Tは露出が少しアンダー寄り。その分白飛びは少ないけど写真の印象は良くない。「怪獣を、討伐せよ。」もiPhone 15 Proの方が読みやすい。
超低照度撮影。これは両方ナイトモード。Xiaomi 13Tは引き続き空の青さが気になる。ただ細部はの描写はiPhone 15 Proと互角。強い。
超広角カメラ撮影比較
調整の傾向は標準カメラと同じ。青が強い。Xiaomi 13Tは像の歪みが大きく四隅で周辺減光が起きてるっぽくて暗い。
コントラストは高いけど昼の写真はなんとか耐えた。四隅が変色してるのは変わらず。
Xiaomi 13Tはコントラストの強さが目立つ。なんとかごまかそうとしてる感じ。あと四隅は暗い。
iPhone 15 Proも酷いけどXiaomi 13Tの超広角レンズは夜景では酷すぎ。露出のバランスは良いけどノイズと周辺源光、レンズフレアで死んでる。
繁華街の写真。こういう写真はコントラストの高さでごまかせる。露出がアンダーよりなのは変わらず。周辺減光も目立つ。
超低照度撮影のナイトモード。Xiaomi 13Tの超広角カメラは夜景では使い物にならない。
望遠カメラ撮影比較
iPhone 15 ProはHDRが弱くLEDが白飛びしている。Xiaomi 13Tは露出がオーバー気味で空が明るすぎる。
繁華街の写真。両方ともに良い。ただXiaomi 13Tはそもそも2倍でしかないから標準カメラからの変化が少ない。
Xiaomi 13Tカメラ総評
標準カメラではもしやと思ったけど超広角カメラで夢は潰えた。望遠カメラは悪いというほどでもないけど2倍望遠は使いにくすぎる。
というかそもそも43,000円のスマホにどこまで求めるんだという話でもある。なんてったってiPhone 15 Proの3分の1以下。標準カメラで戦えただけでも及第点。
Xiaomiの調整は全体的にどぎつい。どの写真も青いしコントラストも高すぎ。
パッと見は良い写真に見えるけど少し条件が悪くなると破綻する。その傾向が超広角カメラと望遠カメラだと顕著だった。
というか2倍望遠なんかメインカメラのデジタルズームで良いし不要。これでトリプルカメラを名乗られても困る。
その点どの写真でも80点を出してくるiPhone 15 Proの安定感は流石159,800円だなぁという感じ。マジで高すぎ。
ということでXiaomi 13Tのカメラは全然凄くはないけど実売43,000円ならこんなもんだし、元々カメラを売りにしているわけでもない。カメラは値段なりと言う感じだった。
Xiaomi 13TのMIUIは良いけど癖がある
Xiaomi 13Tは相変わらずのXiaomiで価格の割に本体の質感は本物。43,000円で購入できるとは思えないほど全体のクオリティは高い。
但しXiaomiのスマホはMIUIという独自OSを搭載する。これは良い所が多い反面癖が強いのが弱点で俺は苦手。
デュアルアプリとセカンドスペースに対応
MIUIが実装する優れた機能は下記。
- デュアルアプリ
- セカンドスペース
Xiaomi 13Tは最近だと多くのスマホが対応するアプリの複製に対応する。これによって1台のスマホで2台のLINEアカウントの運用が可能。
更にセカンドスペースを使えばロック解除する指によってスマホの中身を完全に切り分けることが可能。
児童ポルノを保管してる人の職務質問対策とか浮気対策、家族でスマホを使いまわす時とかに便利に使えるのが嬉しい。
それぞれの機能の詳細は別の記事で解説してるから確認してほしい。
【浮気対策】指紋でアカウントを切り替えるXiaomiセカンドスペース機能がヤバイ
続きを見る
【ツインアプリ】1台のスマホで2つのLINEアカウントを使う方法
続きを見る
MIUIは外部アプリでのジェスチャーに非対応
一方MIUIはサードパーティー性のホームアプリではジェスチャーに対応しなかったり、重要な確認で毎回10秒待たされたりと謎の制限がある。
特に俺は頻繁にスマホを乗り換えるからホームアプリはNovaLauncherを使って同期機能でアプリを自動配置したいんだけど、Xiaomi 13TだとNovaLauncherではジェスチャーが使えないのがうざい。
とはいえこれは超ニッチだからほとんどの人には当てはまらない。んだけど、MIUIは地味に制限が多くアプリとの相性問題が起きやすい傾向なのが怖い。俺は今となってはPixel 7aとかのピュアアンドロイドの方が好きかもしれない。
価格の割に性能が高いエンタメスマホ
Xiaomi 13Tは無線充電が無いとか超広角カメラと望遠カメラがゴミとかでかいとか気になる点はなくは無いけど、なんてったって43,000円なのが強すぎる。些細なデメリットがどうでもよくなる破壊力がある。
寧ろAntutu82万点と二日持ちバッテリー、オサイフ防水防塵デュアルスピーカーと美麗なディスプレイで43,000円なら補って有り余る性能だと言える。
特にPixel 7aが69,300円まで値上がりしている今は尚更コスパが際立つ。
Xiaomi 13Tはミドルハイスマホで最安
というのも現状のミドルハイエンドスマホの市況は下記なんだ。
- Pixel 7a 69,300円
- AQUOS sense8 54,000円
- Morotola edge 40 53,900円
- Nothing Phone(2a) 49,800円 ←NEW!!
- Xiaomi 13T 43,000円
なんとミドルハイエンドスマホとしてはXiaomi 13Tは最安。の割に性能はこの中だと最上位クラス。性能対価格のコスパは圧倒的。ということでゲーム、動画、ドラマ、映画などエンタメをスマホで楽しみたい人には特におすすめ。
カメラユーザーにはお勧めできない
一方でカメラに拘りたい人、持ちやすさを重視する人にはお勧めできない。
あとauとUQの専売なのも地味にウザい。もちろん俺みたいに新古品を5万で買っても全然納得できるコスパではあるけどそうなると保証がない。と入手性に難があるのが惜しい。
いずれにせよXiaomi 13Tは買って後悔するスマホではないから安さを重視する人、今UQ、auを契約してる人または契約しようとしてる人には普通にお勧めしたい。
逆に言うとこのカメラで109,800円のXiaomi 13T Proはかなり微妙だと思う。買うならXiaomi 13TかXiaomi 13T Pro以外をお勧めする。
0 コメント:
コメントを投稿