2016.10.25 11:08
/15055520/sp_gizmodo_article_in_top
広告は
により終了しました
この広告の表示を停止広告表示設定
この広告に興味がない
既に購入済み
この広告を何回も見た
広告でコンテンツが隠れる
今後その広告を表示しないようにします
広告は
により終了しました
この広告ページにアクセスしていただきありがとうございます。
link
リンクをクリップボードにコピー
cxenseparse_start
デビルとか言う名前がつけられてるけど、救世主でした。
オーストラリアの研究者たちが、タスマニアデビルの母乳に含まれる成分が、 最も致命的な細菌感染症を死滅させることが可能であると発見しました。この驚くべき発見によって、抗生物質の効かない耐性菌「スーパーバグ」との戦いに対抗する新しい手段が登場したことになります。
有胎盤哺乳類と違って、有袋類は生後すぐに母親のお腹にある袋の中で生活を始めます。このお腹の袋の中にいることで、未熟な状態の赤ちゃんは、保護され、母乳を常に得ることができるのです。
とはいうものの、袋の中はキレイと言うわけではありません。さらに有袋類の妊娠期間は数週間と短く、赤ちゃんの免疫系がしっかりと出来上がる前に出産に至ります。そこで、有袋類の母親は、 赤ちゃんを病原体から守り、しっかりと育てるための成分が入った母乳を袋の中で与えることができるのです。
シドニー大学の研究チームは、この仮説をもとに耐性菌を殺すことができる新しい成分の発見しようと、タスマニアデビルの母乳を調査。すると母乳中には、抗生物質の効かない細菌を殺す ことが可能な何種類かのペプチドが含まれていることがわかりました。
実際に、人間にとってもっとも危険だと言われる細菌である黄色ブドウ球菌と腸球菌に対して、タスマニアデビルの母乳に含まれているペプチドをテストしたところ、これらの菌を 死滅させたとのことです。
タスマニアデビルの母乳に含まれているペプチドは「カテリシジン」と呼ばれ、抗菌性の成分が含まれています。人間も 1種は持っているのですが、タスマニアデビルは遺伝子情報を分析した結果、なんと 6種類も持っていることが判明。そして他の有袋類、例えばワラビーなんかは8 種類、そしてポッサムはなんと12種類も持っているんだそう。
これまで土の中、海の底、いろんなところで抗菌性物質を探してきましたが、まさか有袋類のお母さんのお腹の袋で見つかるとは...。
source: Scientific Reports , The Sydney Morning Herald
George Dvorsky - Gizmodo US[原文 ]
(岩田リョウコ)
0 コメント:
コメントを投稿