下田市の須崎御用邸で静養中の天皇、皇后両陛下は25日、ウナギの安定供給などを目的に水産技術の開発を行う南伊豆町の増養殖研究所南伊豆庁舎を視察された。
同研究所ウナギ種苗量産研究センターの桑田博センター長の説明を受けながら、ふ化後29日から1年半までの仔魚(しぎょ)や稚魚が水槽内を泳ぐ様子を熱心に観察。天皇陛下はウナギの変態過程に関する話を聞くと、「ずいぶん違うのですね」と感想を話された。
東日本大震災で被災し、2012年3月から同庁舎でアワビの稚貝の生産を行う福島県栽培漁業協会の五十嵐敏理事長の案内で養殖施設も見学した。五十嵐理事長は震災時の被害を聞いた両陛下から「大変でしたね」と声を掛けられたという。
ウナギの人工仔魚の生産技術について、天皇陛下からねぎらいの言葉を掛けられた桑田センター長は「身が引き締まる思い。研究者が一丸となって進めたい」と思いを新たにした。
2017年3月26日日曜日
両陛下、南伊豆の水産研究所視察 ウナギやアワビの養殖見学
8:23
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