2022年7月29日金曜日

日本ではSIerに頼ることで、非IT企業内のIT人材が育たないことが課題視されています。ここでいう、「社内で育成すべきIT人材」とはどういう知識・能力を持っている人材のことを指しているとお考えですか?

https://jp.quora.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%81%AFSIer%E3%81%AB%E9%A0%BC%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A7-%E9%9D%9EIT%E4%BC%81%E6%A5%AD%E5%86%85%E3%81%AEIT%E4%BA%BA%E6%9D%90%E3%81%8C%E8%82%B2%E3%81%9F%E3%81%AA%E3%81%84

Toru Ishihara

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Senior Software Engineer5月7日

日米でプログラマーしていますが、日本のIT企業で一番欠けている人材はマネージャーだと感じています。学歴や文系理系関係なく、リーダーシップを持ったマネージャ人材が不足していると感じました。学歴が高いだけの人が、無理して部長をやっている感じがしました。


アメリカでは、別の成功した会社と比較したマネージメントをします。ある会社では、ソースコードの可読性を重視して成功しているので、自分の会社でも重視しようとか。ある会社では、技術力の高いエンジニアの給料を上げて成功した。初心者エンジニアを増やすと現場が混乱する。ジュニア・シニア比率が大切、などなど。


アメリカでは、部下のエンジニアに負担をかけると、すぐに辞めて転職していきます。部下の転職が多いとマネージャーとしての評価が下がるので、部下エンジニアにも気を使っています。そのため、上司部下とのバランスを取った、リーダーシップあるマネージャーが多いです。学歴が高くてもリーダーシップがなく威張ってばかりのマネージャーは解雇されています。


日本のマネージャーは、顧客を怒らせない事と、部下に残業させる事しかしていない傾向があります。威張っている人も多いです。部下エンジニアの事を考えている様子は、あまりありません。マネージャーは、正社員の終身雇用なので、解雇される事もありません。プロジェクトに失敗しても、「全員残業した頑張ったのですが」との言い訳ができます。日本のIT企業では、マネージャーに向いていない人が無理してマネージャーをしている感じです。


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愛媛でフルリモート5月8日

職種としてはプロダクトオーナー(PO)、あるいはプロダクトマネージャーです。


まずウォーターフォールと請負契約は論外です。なので多くの場合、アジャイル開発で準委任契約になります。なので今後はこれを前提として話します。


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愛媛でフルリモート3月4日

「これ損するのに何でみんなやってるの?」ってことは何ですか?

ウォーターフォール開発ですね。完璧な計画を時間をかけて作って大失敗なんてものを選ぶ気持ちが分かりません。アジャイルでなくても小さくやればいいのに。



Agile is Better than Waterfall Projects (Standish Group Report 2020)

The 2020 Standish Group Chaos Study shows Agile Projects are 3X more likely to succeed than Waterfall projects, and Waterfall is 2X more likely to fail.

https://vitalitychicago.com/blog/agile-projects-are-more-successful-traditional-projects/

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Hideki Ikemoto

バックエンドエンジニア4月27日

「あ、多分この仕組みを考案した人は地獄行き確定だな…」と思う仕組みはありますか?

ITシステム開発における「請負契約」ですね(「受託開発」ではありません)。


元々請負契約は一般的ではなく、委任型契約が主流でした。この記事が2007年で、次のように書かれていることから、1987年頃までは委任型契約が多かったようです。


約20年前までは圧倒的に委任型の契約が多く、請負契約は一般的な契約形態として普及しなかった。


第2回 ソフト開発の3つの契約形態、成果物責任の免責が不可欠

 システム開発契約には、「請負型契約」「委任型契約」「混合型契約」の大きく3種類があり、受注者であるソリューションプロバイダには、それぞれメリットとデメリットがある。現在、受注者側が成果物に責任を負う請負契約が主流だが、契約時には、請負責任に関する免責事項を明確にしておく必要がある。

https://xtech.nikkei.com/it/article/COLUMN/20070601/273310/

代わりに台頭したのがSIerです。


その後「SI(システムインテグレーション)契約」と呼ばれる、ソフト開発の請負を含むシステム構築請負契約が誕生した。


SIerが主流になることで、発注者の丸投げ、多重下請構造、オフショアといった業界を作り上げ、IT業界のみならず、日本の全ての業界を巻き込んで競争力を低下させました。


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 · 2月25日

IT業界とSI(システムインテグレーション)業界とはまったく別物という話を聞きましたが、どのように違うのでしょうか?また、何故そのような違いが生まれたのでしょうか?

いわゆる「Web系とSIer」という分け方になると思いますが、一言でいうと、現代と石器時代くらい違います。そして違いが生まれたのは、インターネットが業界を2つに分け、統合したからです。以下正しくないところもあると思いますが、自分の感覚を書きます。 まず一般人にインターネットが普及し始めたのが1995年頃です。そしてこの前後にインターネット関連の会社の多くが創業しています。例えば、Amazon.comは1993年創業です。 そして、1998年に「オープンソース」という言葉が生まれ、Netscapeが自社のコードを公開し、IBMが当時「おもちゃ」だったLinuxをサポートし始めました。 この前後から、インターネットの期待が高まりました。しかしこの時点ではインターネットというのは「おもちゃ」でした。 その結果、ドットコムバブルが生まれ、多くの企業が生まれ、バブルが弾けて、多くの企業が消えました。オープンソースもその波に巻き込まれました。その件はこの記事が読み応えがあります。 まだインターネットは「おもちゃ」だったためドットコムは弾けたのですが、生き残った企業は伸びていきました。 受託開発業界はこれらと協調しつつも、また別の流れがありました。ウォーターフォール開発ではうまくいかないことから様々な開発手法が生まれましたが、その一つがエクストリーム・プログラミング(XP)です。 XPは今では広く受け入れられていますが、少なくともこれが生まれた1999年頃は「おもちゃ」でした。しかし、これらの開発手法からアジャイルソフトウェア開発宣言ができ、現在では広く普及しています。 そして2005年頃、Web 2.0という言葉が生まれました。SNSやブログなどの「おもちゃ」でしたが、技術的、社会的にはむしろ今では当たり前になっているものも多いです。 この時点ではWeb業界と、それ以外の業界は分断されていました。ECなどは普及していましたが、まだインターネットは「おもちゃ」で、リアルの「ビジネス」とは異なる、そんな認識でした。 ウェブ進化論という本では『ネットの「こちら側」』と『ネットの「あちら側」』という表現をしていましたが、それはこの「ビジネス」と「おもちゃ」の分断を表しています。 この辺りまでが分断の歴史です。 しかし一旦は分断された『ネットの「こちら側」』と『ネットの「あちら側」』がまた1つになり始めました。その要因はいくつかありますが、特に大きく、分かりやすいのが、クラウド、SNS、そしてスマートフォンです。 SNSは負の影響も大きかったり、日本だとガチャゲーが問題になったりしましたが、SNSやスマートフォンによって、リアルとネットの境目が曖昧になってきました。 そして、2010年代からはSaaSが本格的に普及してきました(最近ではX-Techと呼ばれたりしますが)。クラウドやスマートフォン、あるいはSNSを使ったマーケティングが普及しました。その結果として、リアルのビジネスと、インターネットが統合されました。 そして、インターネットとビジネスが統合された結果、比較できなかった2つの業界が比較できるようになりました。これがWeb業界とゲーム業界ならあまり比較されなかったでしょう。 Web業界は翻弄されつつも、様々な武器を手にれています。技術だけではなく、組織文化も変わってきました。技術だけではなく、人を大切にする、孤独な作業ではなく、チームで協力する、そのようなスタイルが当たり前になってきました。 一方でずっとリアルにいたSI業界はオンプレ、ウォーターフォール、上下関係の世界です。現代と石器時代くらい使う武器が違います。言葉も通じません。 しかし、IBMが「おもちゃ」だった時代からLinuxを採用し、日本企業もオープンソースに貢献してきました。しかしこれだけ差がついてしまった。自分はその原因は世代の違いだと思っています。しかし世代と言っても単に若いかどうかではなく、ある年代を境にした、価値観の違いです。 それは、楽しいことを良いと思えるのか、そう思えないのか、その違いです。Linusの伝記のタイトルは英語で "Just for Fun" ですが、面白いことが良いこと、そういう人たちかどうかです。 そして、その境目は1974〜1976年生まれあたりにあります。Web 2.0のときにはナナロク世代という言葉がありましたし、デジタルネイティブの定義でも1975年が境目とされています。 この世代は子供のころにファミコンで育って、大学時代にインターネットに触れた、楽しいことと良いことが直接結びついている世代です。もちろんその後の世代も同じです。 IBMは「おもちゃ」だった時代からLinuxを採用しましたが、あくまでも「ビジネス」の会社として、「おもちゃ」を使えるようにする、そんな文化でした。「エンタープライズ」の方が価値がある、そのような価値観でした。 しかし「おもちゃ」の方がシンプルで価値がありました。それが自然に分かっている人と、全く分からない人、そこの断絶がもたらした結果だと思っています。

諸悪の根源と言ってもいいくらいの所業です。


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そして、プロダクトオーナーはユーザー企業側の人でないと務まらないと結論が出ています。この図ではこれまでは左上の「丸投げ」でしたが、右下の「◎」になる必要があります。



IPA の アジャイル開発版「情報システム・モデル取引・契約書」|木下史彦|note

IPA から アジャイル開発版「情報システム・モデル取引・契約書」が公開された。

https://note.com/fkino/n/n40d038c359ff

IPA の アジャイル開発版「情報システム・モデル取引・契約書」

木下史彦
2020年3月31日 20:16

IPA から アジャイル開発版「情報システム・モデル取引・契約書」が公開された。

【プレス発表】
DX推進に向け、アジャイル開発版の「情報システム・モデル取引・契約書」を公開
https://www.ipa.go.jp/about/press/20200331.html

【成果物公開ページ】
https://www.ipa.go.jp/ikc/reports/20200331_1.html

私はこの1年間、IPA の「社会実装推進委員会 モデル取引・契約書見直し検討部会 DX対応モデル契約見直し検討WG」の委員としてこのモデル契約書の策定に関わってきた。
モデル契約策定にあたって、私が特に実現できてよかったと思うことを書いていきたい。

準委任契約を前提とすることができた

2012年にIPAから出された「非ウォーターフォール型開発に適したモデル契約書」(当時、IPAではアジャイルと言わずに非ウォーターフォールと言っていた)には請負型と準委任型の2通りが存在する。
契約形態をどうするかというのは今回のWGでも議論になったが、早い段階で準委任型一本に絞ることで委員の意見が統一できたことはとてもよかった。

ユーザ企業がPOを選任すると言い切った

これも委員のあいだで非常に議論になったところである。ユーザ企業の担当者が忙しくPOを立てられない場合があるのではないかというような意見もあがったが、そもそもそういったケースではアジャイル開発をスタートしてはいけないのではないかというところに落ち着いた。モデル契約だけでさまざまなケースに対応するのではなく、ユーザ・ベンダ双方がアジャイル開発が適する条件やその適切な進め方を正しく認識できるよう啓発していくとが大事だという結論に至った。

なお、準委任契約を前提とすることやユーザ企業がPOを選任する理由については私が同人誌『アジャイルコーチからのアドバイス』に寄稿した文章があるので、一部抜粋してご紹介する。

スクラムではプロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チームという3つのロールが定義されている。さらに、スクラムチームの外側にステークホルダー(実際にプロダクトを使うユーザーやプロダクトを持っている組織の役員や上司など)が存在する。

アジャイルと契約(図表).005


ユーザーとベンダが開発を進めていく場合には、プロダクトオーナーをユーザーとベンダのどちらがやるのかというのがポイントになる。
プロダクトオーナーはプロダクトの価値を最大化することに責任を持つ。そのためにプロダクトバックログの優先順位を決める。契約形態とプロダクトオーナーの所属(ユーザーかベンダか)を2軸で整理したのが下の表である。

アジャイルと契約(図表).006

ベンダがプロダクトオーナーを担い、請負契約をするのであれば、これは完全に丸投げである。これではユーザーがオーナーシップを発揮しているとは言えない。
では、ベンダがプロダクトオーナーを担い、準委任契約ならどうだろうか。ベンダにとってはリスクのない形となるが、ここまでコントロールを預けてしまってはユーザーは本気で開発に取り組んでいるのかどうが疑問である
ユーザーがプロダクトオーナーを担い、請負契約をするなら、ユーザーがいかようにもプロダクトバックログの優先順位を変更できるにも関わらず、完成責任をコミットメントしなければならないということで矛盾が生じる。
このようにユーザーとベンダが相互に担う役割の視点から考えても、ユーザーがプロダクトオーナーを担当し、準委任契約で進めるのが最適と言えるだろう。

そもそも契約が問題なんじゃない

契約の前に、アジャイル開発に対する理解を深める
~DX 対応モデル契約見直し検討 WG からのメッセージ~
https://www.ipa.go.jp/files/000081483.pdf

そもそも契約が問題なのではなく、アジャイル開発をユーザ・ベンダ双方が都合よく解釈していたり、アジャイル開発を適用するための前提条件が揃っていないのに無理にアジャイル開発をやり方を当てはめてしまったうことがトラブル原因としては多く見られる。
IPAからこのようなメッセージを出すことができたことは非常に意義深い。

担当者の変更は事前に通知

甲又は乙が、自らの業務従事者を変更する場合は、委託業務の遂行に支障を及ぼさないよう、事前に相手方に対し、新旧の業務従事者の氏名及び交替理由を書面により通知するものとし、変更に当たって十分な引継ぎを行わせるものとする。

そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれないが、トラブル事例として多い割にはなぜか契約の条文として盛り込まれていることが少ない。
アジャイル開発の性格上、チームやチームを構成するメンバーに寄るところが大きくなることから担当者変更はユーザ・ベンダが双方に納得した上で行ってほしいという意味からどうしてもこれは入れたかった。

契約金額の合意を開発チームで括った

別紙に契約金額を記載しているが個人毎ではなく開発チーム単位とした。これも私のこだわりである。アジャイル開発ではチーム開発が前提となることに加え、個人毎の単価×時間で契約をするという行為自体がソフトウェアエンジニアという高度な専門知識を持ったナレッジワーカーを「代替可能なリソース」「作業員」と捉えていることの表れであると感じていたためである。

また「作業」という言葉も当初たくさん使われていたが、ソフトウェアの開発に関わる仕事は創造的、探索的であり、専門家の知識と協調によって成立するものということで、「作業」という言葉は一切削除してもらった。

実施責任者は残念

甲及び乙は、それぞれ本件業務の実施責任者を選任し、本件業務に関する指示、要請、依頼等の連絡を行う場合には、双方の実施責任者を通じて行う。

唯一、心の残りがあるのは実施責任者の箇所である。現場の実態とかけ離れすぎている。WGで「ウォーターフォールでもそんなことやってないでしょう」と指摘したら他の委員には失笑されてしまった。
弁護士の先生方も知恵を絞ってくださり、さまざまな案を出してくださったのだが、労働関係法令との関連でここは変えられなかったのである。

アジャイル開発外部委託モデル契約(解説付き)に詳しい説明がある。

おわりに

1年間の議論を経て、実際の契約で使える契約書になったと思う。そして、私の立場でやれることは何とかやり切れたかなと思っている。私の所属する永和システムマネジメントでもぜひ活用していきたい。

ともに議論してきたWGの委員の方には感謝している。前向きで建設的な議論ができた。
そして、アジャイル開発そのもののことやアジャイル開発の現場のこと(状況や課題など)を真剣に理解してくださり、WGの議論を契約書に落とし、62ページにもおよぶ解説を書かれた弁護士の梅本先生には感謝を申し上げたい。

このモデル契約およびメッセージがさらなるアジャイル開発の活用に繋がることを祈りたい。

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木下史彦
(株)永和システムマネジメント アジャイルコーチ 2005年頃からXPを開発現場で実践。「まっとうなアジャイル開発」を標榜して日々コンサルティング活動に従事。 監訳書 : 『アジャイルプラクティス』、『アート・オブ・アジャイル デベロップメント』

じゃあプロダクトオーナーって何かというと、一番近いのはトヨタの「主査」です。プロダクトの「社長」ですね。


いまや世界の常識!?トヨタの成功を支えた○○制度とは | カーデイズマガジン

トヨタは、昔からユニークな社内制度や手法を採用して成功を収めてきました。その社内制度や手法は他のメーカーにも取り入れられ、いまや「世界の常識」となっているものも沢山あります。

https://car-days.fun/blog/kuruken/689

いまや世界の常識!?トヨタの成功を支えた○○制度とは

2015.12.03

 

トヨタは、昔からユニークな社内制度や手法を採用して成功を収めてきました。

また、その社内制度や手法は他のメーカーにも取り入れられ、いまや「世界の常識」となっているものも沢山あります。

 

今回はそんなトヨタの社内制度に関する問題です。

 

2級(第2回)

トヨタの生産方式として「かんばん方式」が有名ですが、1953年、トヨタが他社に先駆けて導入した”製品開発に関する社内制度”は、次のうちどれですか?

①OEM供給制度
②主査制度
③期間工採用制度
④風洞実験制度

 

どれもトヨタが先駆けて採用していそうな制度ですね。
それでは、正解と解説を確認していきましょう。

 

社長と同等な権限を持つ、チャレンジングな任務!

 

トヨタは約60年前から、「主査制度」というものを採用しています。

 

これは、1人の製品企画室主査に、担当プロジェクトに関する企画、開発、製造・販売の全てを委ね、全決定権と全責任の所在とを一元化する製品開発体制を意味します。

簡単に言うと、「1人の主査に1つのプロジェクトの全権限と全責任を持たせる」ということです。

 

このような体制をとることで、製品に対するビジョンやコンセプトを、企画、開発、製造・販売など、全てのプロジェクトメンバーと深く共有できると共に、各部署との折衝を効率よく解決できるのです。

 

トヨタの初代会長だった豊田英二氏は、主査制度について次のように語りました。
「主査は製品の社長であり、社長は主査の助っ人である。」

現在、この主査制度は他の自動車メーカーも採用しており、自動車業界では主流の組織作りとなっています。ということで、正解は②主査制度でした。

主査とは、なかなかチャレンジングで名誉ある役職ですね。
続いて他の選択肢の解説も参考にご覧ください。

 

①OEM供給制度

 

「OEM」とは、「Original equipment manufacturer」の略。

 

例えば、自動車メーカーAに軽自動車の販売ランナップが無いい場合、他の自動車メーカーBから供給を受け、自動車メーカーAの自社ブランドとして販売することをいいます。

 

自動車メーカーAは、販売利益率は低いものの、自社の製品開発コストが削減できるというメリットがあります。

 

③期間工採用制度

 

自動車の生産工場で生産ラインに入り、組み立てなどを行う作業員を契約社員として採用する制度のことです。

 

④風洞実験制度

 

風洞実験は、目に見えない空気の流れを定量化、可視化することにより、その自動車が受ける空気力の測定を行う実験です。この実験には、制度という概念はありません。

 

異業種も注目するトヨタの経営方針

 

トヨタの「主査制度」は、実は自動車メーカーではない他の業種の組織作りを取り入れたものだそう。この視点が大当たりし、トヨタを成功へと導いたのでした。

 

そんなトヨタの取り組みは、アップルやグーグルなどの企業も注目し、参考にしているそうです。

 

職種としてはプロダクトオーナー(PO)、あるいはプロダクトマネージャーですが、必要な能力はまず、プロダクトに対する情熱です。


あとはプロダクト思考と、プロジェクト思考の違いを理解することです。


tomoima525's blog

Androidとか技術とかその他気になったことを書いているブログ。世界の秘密はカレーの中にある!サンフランシスコから発信中。

営業職も含めて人材不足は出ていますよ。


ただ、不足している層はどの職でも中堅以上の層です。


知識豊富なベテランで、しっかり自分で仕事を進められるタイプなんて絶滅危惧種です。


口だけ上手くて中身のないおじさんなんかは営業にも技術にもいます。


手順書に指示された事しか出来ないオペレーターや初級エンジニア、ヘルプデスク要員みたいな人材はたくさんいます。


ただ、仕事を任せられる人間となるとなかなかいません。


人に指示を出しながらプログラムの完成までスケジュールを守れる人。

お客様と会話して需要を聞き出し、適切な提案をしてたくさん受注してくる営業。

こんな人材を求められますが、それぞれ、色々なスキル、知識などをフル活用してこそ出来る難しい仕事で、いたとしても会社でそこそこ活躍してる人を引っ張らないといけないわけですから、良い条件を出さないときてくれません。


そして、良い条件は日本企業ではなかなか出せなくて外資に取られていくという転職市場での競争の結果、常に人材が不足するのです。


IT業界で良い人材というのは1人で新人20人分くらいの成果を残したり出来るので、そういう人は引っ張りだこですね。

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西村 依澄

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詳しい分野:英語(言語)1年前

関連

日本は、給料が低い人材に、完璧を求めすぎていませんか?

その通りです、おかしいですよね。


給料に見合わない労働はするべきでないし、させるべきではない。


我々日本人は社畜精神が元々あるのか分かりませんが、悪質な労働環境にも関わらず真面目に仕事をしてしまいます。もしくは我慢して働く人が殆どではないでしょうか。


会社は従業員に対して仕事を「してもらっている」立場です。


従業員は会社から「給料をいただく対価」として仕事をします。


対等なんです。


どの給料でも同じ働き方をしろだの言う人はまさにブラック気質な方で、日本の労働環境を悪化させている原因の1つでもあるでしょう。

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今日もいい天気

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東京大学大学院で博士号を取得1月6日

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日本のIT人材育成に足りないこととは?

ないよ。人材を「育成」なんてするのは間違っている。ITやっている奴は育成されなくても自分でなんとかする。そういう自分でなんとかできない人をいくら「育成」してもほとんど役に立たない。だから、育成なんて必要ない。

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Aoyama Hirokazu

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クラウドサービスの企画および開発2年前

関連

日本でIT人材が不足しているのはなぜだと思いますか?

それは、理系で最も頭の良い人達がみんな医学部に入ってしまうからでしょうね。


日本でITやってる人達というのは、エリート揃いのアメリカとは真逆で、理系の底辺層が多いのです。そもそも理系ですらない人も多いですし。


何故そうなってしまうのかというと、言うまでもない話ですが、日本では医者の方が圧倒的に稼げるからです。ITエンジニアの収入は世間一般で考えれば悪くはない方ですが、それでも、稼いでいる医者に比べたら10分の1以下です。


日本でも年収が数千万円あるいは億単位で稼ぐエンジニアがそのへんにゴロゴロいる状態になれば、医学部ではなく情報系を選ぶエリート学生が増えるかも知れませんが、現状ではITで稼ぎたければ単にアメリカに行けばいいだけの話ですから、アメリカの大学に入学するのが正しい選択です。少なくとも2020年現在の時点では、エリート人材が日本の大学でITを学び日本企業に就職すべき積極的な理由は全く何もないと言えます。


もちろんプログラマーとして優秀な人は日本にも大勢いますけど、お金を生み出す能力に欠けた人達が多いという印象です。プログラミング能力が高くてもそれだけではビジネスには大して役に立たない、ということが理解できていないというか。何というか、業界全体が下請け根性に染まってしまっているんですよね。下請けはいくら頑張っても永遠に下請けです。一方世界ではPh.Dを持ってる人達を大勢集めて論文書きまくって実用性の高いソフトウェアも作りまくって世界のスタンダードを手中にする、というバトルをやっています。それがIT業界における基本的な戦いです。日本のプログラマーの大半はその戦いに参加していません。まあ論文書く人がいないわけではなくて日本にも大勢いるんですけど、そっちはそっちで逆にデファクトを取れそうなプログラム作ってませんし(ビジネス知らないから作れないでしょうし)、論文書いて実証コード書きゃ仕事終わりですからね。それもまた無意味というか。


ただ日本でも若い企業を中心に少しずつエンジニアの待遇に関して変化の兆候が見られるので、あと5年10年経てば能力をきちんと評価して数千万〜1億円といった高給を払う企業が増えてくるかも知れません。そのためには当然、数十億円以上の売上増加にしっかり貢献できるようなエンジニアである必要はあるでしょうけど。エンジニアを使う側の経営手腕も重要ですが、エンジニア自身も世界観をアップデートしていく必要があります。


実際、エンジニアの側でも「ITで世界を変える」といった概念を肌感覚で理解して実践しようとしている若い人達が増えていますから、少しずつですが確実に良い方向に変化している部分はあると感じます。


ちなみに私はシリコンバレーで働けるほど優秀ではないので日本でのんびり稼いでます。ライバルが少ないため毎日2〜3時間しか仕事する必要がないので、私みたいなぐうたら人間にとっては日本もまあ悪くはないとは思います(笑)


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Takashi J. Ozaki

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Data Scientist (2012-present)2年前

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日本でGAFAのようなIT企業が育つことはありえますか?

あり得ないことはないと思います。GAFAと言われようとFANGと言われようと、所詮ひとつひとつはただの民間企業です。


ですが、最近「ポストGAFA」とうたわれながら伸び悩んでいる日本のベンチャーやスタートアップを見ていて、そういう方面には素人ながらどうしても一つだけ気になる点があるのです。


それは「最初から『日本で』流行ることばかりやっていて『世界でも』流行ること

プロダクト思考とプロジェクト思考を理解し、優れたプロダクト、チームを作り出す方法

 

ツイッターで偶然見かけたプロダクト開発に関する一連のツイートが、プロダクトチームと経営陣、あるいは開発メンバーやプロダクトマネジャーの間に起きる摩擦を見事に言語化していました。

このスレッドに感銘を受け、プロダクト開発に関わる全ての人が知るべきと思いツイート主である Shareyas Doshi さんに日本語で翻訳させてくださいとお願いした結果、快諾いただいたので訳しました。

Shareyas Doshi さんは Stripe, TwitterGoogle などでプロダクト開発をしてきた方で、他にも大変参考になるツイートを連投されているので、ぜひフォローしてみてください!

twitter.com

読みやすいように節を分けています。

それではどうぞ。


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大企業やスタートアップのチームは、規模が大きくなるにつれて、知らぬうちにプロジェクト思考に偏り、プロダクト思考が欠ける傾向があります。

プロダクト思考は絶対に忘れてはならない心構えでありプロセスです。

プロダクト思考とプロジェクト思考について、このスレッドで整理してみましょう。

過去数十年にわたり、インディビジュアルコントリビューター(IC)やリーダーとして働いてきた経験、また多くの急成長したスタートアップのアドバイザーとしての経験から、創業者、CEO、幹部、そしてわたし自身も以下のようなことについて心配するのをよく目にしてきました。

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創業者/CEOs/役員
- わたしたちのチームは大きな視点が足りない
- 顧客との接点が失われている
- わたしたちは受け身すぎる。ニーズに対して予見できていない
- 製品ローンチは多いが、期待するような成果がでていない
- 期待したものをリリースできているかわたしが詳細を確認しないといけない
- ローンチ後のレビューでプロダクト品質がないがしろにされている

また一方で、キャリアの大部分をプロダクト開発の現場で過ごし、何百人ものプロダクトマネジャーやそのマネージャーを管理・指導してきた経験から、わたし自身、そして他の IC やマネージャーが以下のようなことについて心配しているのをよく目にしました。

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プロダクトマネジャー/デザイナー/エンジニア
- 長期的な視点をもてというが、短期的な結果をもとめられる
- 大口顧客の CEO への要求がロードマップを台無しにする
- プロダクト開発の初期段階には不要な融通の効かないプロセスがある
- 高品質のプロダクトをローンチすることを期待されるが、そのための時間は与えられない
- ローンチ予定日を遅延させるとトラブルになる

わたしたちは皆、顧客のために大きな価値を創造し、会社のビジネスを成長させ、良い影響を与えたいと考えています。なのにこの仕事特有の複雑さはどうして上記のような相反する「真実」を生み出してしまうのでしょうか?

その答えの少なくとも一部は、しばしば互いに異なる言語で会話しているにもかかわらず、そのことに気づいていないという状況にあります。一方がプロダクト思考、他方がプロジェクト思考であることを認識することなく、瑣末な事柄をわたしたちは争っているのです

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プロダクト思考とプロジェクト思考とは?

まずはこの2つの思考について理解を深めていきます。これらを理解しないことには、大きな進歩は望めません。

そのためにはわたしたちが職場で目にするいくつかの例から始めるのが一番です。(これらは実際の出来事に基づいています。)

ここでは、アリス(元 PM、現ジェネラルマネージャー)とボブ(プロダクトマネジャー、アリスの部下)が、2 つの緊急な機能要求について CEO へのエスカレーションについて話し合っています。

f:id:tomoima525:20211219165552p:plain

GM アリス: 重要な顧客である X 社が CEO にこの件に関してエスカレーションしました。3ヶ月以内に監査用のログ機能とコンプライアンスレポート機能をプロダクトに追加してほしいそうです

PM ボブ:はい、この件についてチームと話し合いをしました。残念なことにこの要求はわれわれのロードマップを台無しにします。しかしもし、X 社を満足させるためにこの機能をどうしてもいれたいということであれば、チームの半分のメンバーをこの機能開発にあてないといけないです。そのため機能 Y のローンチは 2 ヶ月先延ばしになります。どうしたいですか?

ここでボブの反応に注目してください。このような状況ではかなり一般的な反応であり、古典的なプロジェクト思考でもあります。

別の例を見てみます。

ここではダン(PM)がイブ(CEO)と製品レビューのミーティングをしています。

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PM ダン: こちらがプレミアム顧客に対するオンボーディングに関する提案書です。
CEO イブ: 顧客の質問への返答に2日かかると書いてありますね。重要な顧客に対して、30 分以内に返答するにはどうしたらよいですか?
PM ダン: 最初のローンチでは不可能ですね。これらの質問はカルロスのチームに行きます。カルロスと話しましたが、今の人員では2日以内の返答しか確約できないそうです。

イブがユーザーエクスペリエンスに焦点を当てた質問をしているのに対し、ダンはリソース、スコープ、SLA について回答していることに注目してください。これもまた古典的なプロジェクト思考です。

プロジェクト思考の例をいくつか見てきましたが、プロジェクト思考とプロダクト思考はどう違うのか、もっとしっかりと探ってみましょう。そのためにはプロジェクト思考とプロダクト思考のそれぞれの思考において関心がある質問事項について見てみるのが手っ取り早いです。

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f:id:tomoima525:20211219173332p:plain

プロジェクト思考
- いつまでに仕上げるのか?
- 誰がするのか?
- 他に似たようなやり方は?
- どうやってやるのか?

プロダクト思考
- なぜこれが重要なのか?
- なにがわたしたちのゴールなのか?
- 他に何が起こりうるのか?
- どうやって差別化するのか?

プロジェクト思考では「いつ」「誰が」に最初の関心が向かいますが、プロダクト思考では「なぜ」「何が」にフォーカスしていることに注目してください。またどちらの思考法でも、 「ほかには?」「どうやって?」を問いますが、実際に問われる質問は、どちらの思考法であるかによって異なります。

これらの問いが何を求めているか(そしてどのような答えを引き出すか)の違いが、まさにプロジェクト思考とプロダクト思考の違いの本質なのです。

プロジェクト思考

期待を理解し、計画を立て、リソースを集め、その期待に応えるために行動を調整すること。

プロダクト思考

動機を理解し、解決策を考え、その効果をシミュレーションし、望んだ効果に至る道筋を選ぶこと。

ここで先ほどの 2 つの例に戻り、もし PM がプロジェクト思考だけでなくプロダクト思考を取り入れていたら、会話はどのようになるでしょうか。

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GM アリス: 重要な顧客である X 社が CEO にこの件に関してエスカレーションしました。3ヶ月以内に監査用のログ機能とコンプライアンスレポート機能をプロダクトに追加してほしいそうです

PM デイブ:はい、この件についてチームと X 社で話し合いました。まず2つの要求を別々に捉えることにしました。監査用のログ機能は他の顧客にとっても非常に重要なものとなります。なのでわれわれのロードマップを修正し、この機能の開発を優先しましょう。X 社には最初の利用者となってもらいます。
コンプライアンスレポート機能については、ほとんどが手作業で行われるプロセスであり、われわれの戦略に則っていません。なので彼らに期ごとのエクスポート機能を提供し、彼らの方でレポートを作ってもらいましょう。まとめると、監査用ログ機能の開発をスタートし、Y 機能については 1 ヶ月先延ばしにしましょう。

PM デイブがプロダクト思考を取り入れた結果、アリスへの返答はもっと詳細なものとなります。機能要求の 1 つは、実は非常に戦略的なものであり、それを実装することをデイブは推奨しています。もうひとつの機能要求についてはワークアラウンドを適用することを勧めています。
それだけではありません。プロジェクト思考のボブがこの状況を危機と捉えたのに対し、プロダクト思考のデイブはこの危機をチャンスに変えたのです。X 社が新しい監査ログ機能の最初の顧客になれば、自分の会社にとってどれほど価値があることかを彼は理解しています。

次に、2 番目の例を見てみましょう。プロダクト思考のパットは、2 日間の応答時間が理想的でないと知っており、重要な顧客たちに対して応答時間を 10 分未満に短縮する解決策を先んじて検討していました。

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CEO イブ: 顧客の質問への返答に2日かかると書いてありますね。重要な顧客に対して、30 分以内に返答するにはどうしたらよいですか?
PM パット: よく聞いてくれましたね!われわれはこの件について調査してました。最も重要な顧客リストに入っている顧客であればアカウント管理チームに質問を回すようにすれば、彼らは 10 分以内に返答できます。残りの質問はサポートチームに回しましょう。一日以内に返答をさせたいのであれば、あと4人追加人員が必要です。

プロダクト思考によりパットはサポートチームが抱えるリソース制約を越えて、より明確なトレードオフを CEO のイブに提示できます。"工夫とこれこれこういった投資で、より良いユーザーエクスペリエンスを生み出せますよ!"。

プロジェクト思考とプロダクト思考における会話ともたらされる結果には実に大きな違いがあるのです。 これらの思考がどう異なり、どのような点で価値があるのかをより理解するためのチートシートがこちらです。

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次に進む前に、このチートシートを見直し、自分の仕事、あるいはチームや会社を率いている場合は自分のチームが行う仕事にどのように適用されるかを確認することをおすすめします。

プロジェクト思考とプロダクト思考を自分の仕事に活かすには?

どんな小さなプロジェクトでも、正しい答えはこれではありません。

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プロジェクト思考 => 実行

こうでもありません。

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プロダクト思考 => 実行

これでもない。

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プロダクト思考 => プロジェクト思考 => 実行

どんな複雑なプロダクトであれ答えはこれです。

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プロダクト思考 <=> プロジェクト思考 = 決断力のある実行

プロダクト思考から始めて、差別化された創造的な解決策にたどり着き、プロジェクト思考でその実現可能性を評価することが重要と何度となく気づきました。
今日直面している制約と明日直面するかもしれない制約を考慮しつつ、プロジェクトにおける最終的なゴールと実現に向けてどう行動するかが、この思考プロセスの果てに明確になります。それが、決断力のある行動を可能にするのです。

プロダクト思考はプロジェクト思考より優れているわけではありません。 チームが一貫して成功するためには、プロダクト思考とプロジェクト思考の両方がうまくできる必要があます。どちらか一方が得意な人もいるでしょう。それでもよいのです。なぜなら、プロダクト思考は学ぶこともできますし、チームにプロダクト思考のイロハを教えることもできるからです。成功するためには、わたしたち全員が世界レベルのプロダクト・シンカーである必要はないのです。しかし、この 2 つの思考モードを認識できれば、より良いコミュニケーションと意思決定ができるようになります。

プロダクト思考力を上げる方法

長くなってしまったので、最後にあなた自身のプロダクト思考力を向上させ、他者に教えるための術を伝えます。
長年、多くの有能なプロダクト・シンカーと話をして見い出した、プロダクト思考のステップを紹介します。

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1.  プロジェクト思考を停止する

  • プロジェクト思考をやめ、プロダクト思考に切り替える

2.  真の目標の優先順位付け

  • なぜ? と だから? を頻繁に問う。ユーザーに対し、どのような効果をもたらしたいのか。

3.  ユーザーニーズの把握

  • 文句を言っていることとつまずきやすい点に注意を配る。表現されていないニーズを探す。

4.  選択肢の生成

  • 大きなアイデアを恐れない。想像力と差別化を大切に。

5.  シミュレーション

  • それぞれの選択がどうなるか視覚化する。シミュレーションがまとまるまで繰り返す。

どのステップも非常に簡単ですね(むしろ自明かもしれません)。にもかかわらず、このステップを体系的に実践することがうまくできていないケースを散見します。われわれは急いでいたり、すでに知っていると思い込んでいたりするのです。これこそが、プロダクト思考の真の敵なのです。そして各ステップにおいてプロダクト思考を実践するために、"プロダクトセンス"が鍵となるスキルであると忘れないでください。

blog.tryexponent.com

プロダクト思考の実践を示す例

それでは、プロダクト思考の実践を示す製品・機能の例をいくつか見てみましょう。

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Spotify Wrapped は、プロダクト思考の素晴らしい例だと思います。Spotify のチームには、このような魅力的な振り返り機能を作らない理由が 1000 個はあったでしょう(バグを潰したり、何十もの機能要求を出したりするのに精一杯なのに、1 年に 1 回しか使わない「くだらない」振り返り機能を作るの?みたいな)。

もう一つの良い例は、Gmail の「ファイル添付を忘れましたか」機能です。この機能は、長年にわたってわたしを何百回も恥ずかしめから救ってくれました。オプションボタンをよくよく調査しなければ、彼らはこれほど上手に実装することはできなかったでしょう。

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もう一つの例は、@usehonkのこの画面です(@round)。細部へのこだわり、何にサインしているのかに細心の注意を払うよう仕向けられるよく洞察された作り、そしてそれらがユーザーに与える影響のシミュレーション、すべてが賞賛に値するものです。

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最後に

このスレッドを終えるにあたり、2 つのことを残しておきます。
まず、映画アベンジャーズのこの短いクリップをご覧ください。

先ほども言いましたが、シミュレーションはプロダクト思考における最大の秘訣です。もしあなたがより良いシミュレーションを行うことができ、またチームに対してシミュレーションをするように促すことができれば、素人には魔法のように見えることを実現できるはずです。まるでドクター・ストレンジのように。

最後に、プロダクト思考に熟達すると、プロダクトだけでなくさまざまなことに応用できます。究極的に、プロダクト思考とは、自分の本当の目標、与えたい影響、どのようにその影響を生み出すかということへの体系的な取り組みなのです。

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今日はここまでです。このスレッドが、より良いプロダクト、より良い体験、より大きなインパクト、そしてより賢明なチームを創り出すために役立つことを願っています!

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もし繰り返し成功したいなら、プロダクト思考を大切にしよう



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